「一生涯おひとりさま」と決めた女性の覚悟。金銭感覚に老後資金…今から準備すべきこと 1/23(木) 19:50配信
私も独身だけど「一生涯おひとりさま」と決めたことは一度もない。結婚するしないについてはいろんな価値観があって、私はどの考えも否定するつもりはない。でも、生涯結婚しないと決める必要はないのではないかと思う。
中学生の頃、私は物書きをめざしていた。なんちゃって小説を書き、いきがったエッセイ様のものを書いて喜んでいた。大学では日本文学を専攻すると決め、親にも私は大学で日本文学を学ぶから、お金の準備はよろしくと言っていたほどだ。しかし大学に行くのはいいが物書きはやめろと猛反対にあい、こんな日記みたいな文章で生活できると思ってるのかとボロカスに言われ、自信喪失して物書きの夢からは遠ざかっていた。
そんなこんなで社会人生活数十年。ある時会社の友人がこう言った。
「えりかさあ、何か文章書くの得意じゃん。社内資料もよく褒められてるし、説明もわかりやすくて。そういうのってどっかで活かさないともったいないと思うんだよね。何か書いてどっかに出してみたら?」
何か書いてどっかに出す。
会社や友人知人以外の誰かに向けて文章を書く。なんてワクワクする響き。そんな気持ち忘れてたなあ。
それからエッセイを書き、公募に出して3作目で入賞。その作品はWEBページに掲載された。またその翌月には軽い気持ちで応募した雑誌の読者紹介ページに採用され、雑誌編集部に取材を受け、掲載された。
もし親に物書きになることを反対され、作品を酷評されたときに「もう小説やエッセイは書かない」とか「筆を折る」と決めていたら、こんなチャンスは巡ってこなかった。
人生において先を見通すことは不可能だ。1分先ですら誰にも分らないのだ。常に不確実性のうえに生きているならそれを楽しむくらいでいた方が気楽ではないか。先の先まで考えてみたところでそれは現状の延長線上の仮定であり、途中で少し何かが変化すれば見通した先は大きく変わるだろう。
というわけで私は結婚するかもしれないししないかもしれない。もししなかった時に必要な備えはしておこう、でももしかすると結婚するかもしれないから、そうなったらそうなったで二人での生活も楽しめる自分でいようと思っている。
あまりガチガチに「こうすべき」「私の人生こうなるから準備しとかないと」と、自分を締め付けるのは精神衛生上よくない。