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Books_書評

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読んだ本の紹介記事をまとめています。 何かのお役に立てたら幸いです。
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#旅行

散々な目に遭ったインドにまた行きたくなった:『ガンジス河でバタフライ( たかのてるこ)』

インドでiphoneを強奪された。3年ほど前に、インドに1人旅をした時のことだ。 初日の夜に、iPhoneを2人組の男に強奪された。 それはもうパニックになった。 全てをスマホに依存しきった現代社会だ。スマホがなければ正直、国内旅行でもアタフタしてしまいそうだ。 それが、よりにもよって、旅人たちの間でも「難易度が高い」と聞いていたインドで起こった。 ましてや、こちとら初めて訪れるインドで、しかもそれが初日ときている。 結果としては、事前に計画していた通りの旅程を意地でも全

『派遣添乗員ヘトヘト日記(梅村達/三五館シンシャ)』を読んで、初めて「ツアー旅行」に行ってみたくなった。

「一人旅」vs「ツアー旅行」旅が好きだ。とりわけ、一人旅が好きだ。 それは、自分が旅に求めるものの中で、「非日常」や「未知」といった要素が大きいからだ。 例えば個人的には、日本人が少なければ少ないほど良いし、日本語が少なければ少ないほど望ましい、と考えている。 そして何より、全てをその瞬間の自分だけの判断で行えるという自由さは、何ものにも代えがたい。 その一人旅の対局にあたるのが、本書の主な舞台となるいわゆる「ツアー旅行」だろう。 本書に関心を持ったのは、同シリーズである

『かわいい我には旅をさせよ ソロ旅のすすめ( 坂田ミギー/産業編集センター)』を読んで、自由に旅ができる世界の再来を渇望する。

旅が好きだ。とりわけ、一人旅が好きだ。 独身時代はもちろん、結婚してからはさすがに行きづらくはなったけれど、タイミングを見てはちょくちょく一人旅をしていた。 それが、このコロナ禍によって、大きく状況が変わってしまった。 特に海外には、もう3年近くも行っていない。 そうなると、もう一つの趣味である読書も、自然と「旅」関連のものに食指が動くようになる。 そんな時に出会ったのが、この本だ。 著者の坂田ミギーさんは、広告のクリエイティブディレクターをされる傍ら、「旅マニア」とい