足並みを揃えるまで1年。
此処では、
夫をうつにさせてしまってから、
わたしがどんなメンタルや思考でいたか
について書き残します。
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わたしは、
他の誰とでもなく、
夫としあわせになりたい。
娘を抜きにしても、夫の代わりはいない。
ずっとそう思ってきたし、
いまもそう思っている。
夫と出会った時、
わたしはバツイチ子なし。
会って数回で、
本気でゆきみちゃんと結婚したいし、
ゆきみちゃんとの子どもが欲しい。
そう言ってくれた。
トントン拍子すぎるほど順調で、
知り合ってから2ヶ月で同居し、
半年後の夫の誕生日に籍を入れた。
バツイチのわたしと、初婚の夫。
実はこのときから
少しだけ結婚に対する温度差があった。
わたしは結婚2回目ともなると、
結婚指輪とか、家具を2人で決めるとか、
新婚の諸々についての興味が薄く、
夫ほど新鮮でルンルンな気持ちではなかった。
夫は間違いなくそれに気付いていたし、
後にカウンセラーさんから
「旦那様は新婚生活のあれこれを一緒に楽しみたかった、と仰ってました。」
とも言われた。
わたしはわたし、
こういうタイプだから!
と、
目の前にいる大切な夫の気持ちを汲み取らず
勝手に割り切って、
あなたが合わせてよ?と言わんばかりの、
自分勝手な行動ばかりをしてきた。
夫が女々しいとか、
わたしが男勝りな性格、だとか。
そういう類で括ることは
わたしたちの生活には必要なくて、
女々しくとも、繊細だとしても、
そういったところがある、
と気付いて先読みして
夫のこころを大切にする言動を
取っていればよかった。
あのときから
夫が大切にしていたもの、
過去や彼自身の歴史までも
愛せる覚悟があれば、
と今でも思う。
メンタル疾患のあるなしに関わらず、
もしもいま
夫婦仲で問題を抱えているのなら、
自分にどんな考え方ができるのか、
自分には何が無理で何が可能か、
思考を変えるではなく、
視点を下げられるか、
そういったことをまず自問してほしい。
なぜなら、
わたしたちのような、
「妻を原因として夫がうつになる」
というあまりにも悲しく寂しい関係に
なってほしくないから。
こうなる前に、
やれることがたくさんあったと思うから。
わたしは、
うつ症状の夫から心無いことを言われるたびに、
結婚したいと言ってくれた夫の気持ちを考えた。
この日に入籍しようね、
と決めた日に
わたしの大好きなキャラクターの
ウェディングマスコットを買ってきてくれた。
気付いたら
家に何冊も結婚指輪のカタログがあって、
ひとりでお店も見に行ってたことが分かった。
婚姻届にうっすら下書きがあったり、
酔っ払った時には
「ゆきみちゃんと食べるご飯は美味しい。」
と言ってくれて
寝る時は手を繋いで寝た。
入籍日はお花も飾って
夫手作りの豪華な夕飯を食べた。
書ききれないほど、
たくさんの愛を貰っていたのだ。
それなのに、わたしは
夫とうまくいかないときには実家に逃げて
話し合いを避け、
夫からの提案を無視して、
嫌なところばかりにスポットを当てた。
夫の言葉遣いがイヤ、
こういうところを直してほしい、
お願いは聞いて欲しい、
素直に話して欲しい、理解できない。
そうやってシャットダウンした。
誰かからすると、
「それぐらいのこと」かもしれない。
だけど、
結婚生活って
それぐらいのことで簡単に崩れるから。
わたしは、
最後に夫のためにしてあげられることは
離婚しかないと思っていた。
結果からするとそれは違っていて、
離婚しかない、と思う前に
やれることや選択肢は無限大にあった。
あなたがまずは先に愛を与えてみて、
期待通りのことは返ってこないかもしれない。
でもまずはやってみる。
今日からまずはやってみる。
パートナーが何を求めていて
何が好きで何が嫌いか。
パートナーの価値観、
パートナーが考える優しさとは、
誠実さとは愛とは。
愛を先に与えて。
そして素直になって、謙虚に。
パートナーの前では
世界で一番あたたかいあなたでいてほしい。
あたたかい言葉、あたたかい思考、姿勢、
その先にあなたとパートナーの
しあわせが待ってる。