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常識は誰のための常識?

料理教室でわりと最初に習う

ほうれん草のゆで方

一般的には
長いまま茎から湯に入れ、
茎がしんなりしたら葉も入れ、
さっと冷水にとる。
そろえてからギュッと絞って、
食べやすい大きさに切る。

みたいな感じが多いです。
おうちではどうしていますか?

30年前にそう習って私もずっとそうしてきました。

ただ10年くらい前、料理研究家の瀬尾幸子さんが
ちょうどいい長さに切ってから茹で、
 冷水にとって、絞らずに保存

というのをしていてびっくり。
「え?べちゃべちゃのまま保存なん?」と。

でも人の手はいくら洗ってもわずかながら
雑菌が残る。
加熱後、触れずにそのまま保存して
使うときに絞るのは保存性を高めるため方法として
理にかなっている。

そのあと、さらに別の書籍で
「長いまま茹でても、切って茹でても
栄養的にはあまり差がない」というのを見かけてから
ほぼ切ってから茹でるように。

4㎝くらいに切ってから茹でる

実際に切ってから茹でると
かかる手間が半分くらいの感じ。
長いまま茹でるよりずいぶん楽。

『なんで私、長いままゆでてたのかしら』と
不思議になるくらい簡単に感じる。

気持ちがラクになると
当然ながらほうれん草をゆでる機会も増えた。

そんなのは邪道だ。
という人もいるのかもしれない。

でも「葉物野菜も取らないと…」と思いながら、
めんどくささに負けるくらいなら、
邪道でもしっかり野菜が取れたほうがいいのでは?

「こうあらねばならない」に縛られなくてもいいと思う。
世間の常識と同じやり方でなくても、
自分なりに気に入ったやり方があるなら
自分流で構わないと思う。

「みんなと一緒でないと」という想いは意外にストレスになる。
それぞれ違う人なのだから価値観が違って当たりまえ。
SNSからの情報が多くて、つい正解探しをしがちだけど
「違うわ」と思ったらそれでいいと思います。

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