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[ブログ] オッチャンのミニ告知です。
私は漫画を、AmazonとBooth、あとGagoraというサイトでも販売しています。
現在このGagoraでは登録キャンペーンを行っており、新規登録の際にはAmazonギフトコード200円分がプレゼントされます。作品を委託販売するだけなので、お得だと思います。分からない事は公式アカウント https://x.com/Gagora_official にDMをすると教えてくれます。
私は現在、確定申告の準備中で、妻ちゃんとやっているお店と自分自身の帳簿付けをしています。その作業をしていると気づきます…なんと…漫画は…あんまり売れていません!😂帳簿づけでは、
[7月21日 借方 売上高 ¥480 Amazon]
とかのミクロ売上を入力しています😂せつないですね~🌞まあでも、もともと無料で公開している漫画ですし、バズるような内容でもないので、それが普通ですよね。
漫画にはアマチュアの漫画とプロの漫画とがあって、アマチュアの漫画は基本的にお金が発生しない物、プロの漫画はお金が発生する物です。そしてアマチュアの漫画は本人が好きに描いた物で、プロの漫画は編集者と一緒に作った物です。時々勘違いされるのですが、プロの漫画は本人が好きに描いて原稿料がもらえているわけではありません。ある程度、編集者の「こうしたほうがいいよ」が入ってきます。「こうしたほうがいいよ」のレベルが、せりふを一言二言変えるレベルか、ストーリー全体を変えるレベルなのかは場合によります。例えばスラムダンクは個性豊かな味方/敵のチームの人たちが登場しますが、あれを全部井上先生が考えているわけではない可能性があるのです。何なら本当は試合メインの漫画ではなくて、バスケを題材にした日常コメディ漫画が描きたかったという可能性もあるのです。全ては編集者の「こうしたほうがいいよ」のレベルによるものです。そしてその「こうしたほうがいいよ」は、「こうしたほうが読者に読まれるよ」という意味で、その結果、読者が自分の漫画にお金を払って読むというゴールにたどり着けるというわけです。
でもその一方、今ってお金なんかいらないから好きに描きたいという流れもありますよね。SNSにポストされている漫画の多くはそうだと思います。「いいね」をたくさんもらって気持ちよくなりたいという単純な理由や、これを描いて自分の内面を出していかないと頭がおかしくなるというシリアスな理由など色々ありますよね。一昔前のSNSが無い時代だったら、そういう漫画は個人HPやブログで公開するくらいしかなく、そういうものはあまり人が来ないので、読んでほしい人にとっては寂しい感じだったのです。結局多くの人に読んでもらうためにはプロになるしか選択肢が無かったんですよね。
ところで、私はもともとパンクロックが好きで、特に若い頃はハードコアパンクというジャンルのライブによく行っていました。100人くらいしか入らない小さなライブハウスでやるライブです。
ハードコアの人たちはプロのミュージシャンではなく、インディーズと呼ばれるアマチュアの人たちです。普段は真面目に仕事をしていて、週末にライブで自己表現をするのです。しかも曲の感じも、メロディはあって無いようなものですし、歌詞も怒りがメインですし、見た目もモヒカンとか入れ墨とかで恐ろしいです。プロのJ-POP歌手とは真逆なわけです。
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でもこれって、ちょっと私と似ている気がするんです。私も日中は妻ちゃんとお店をやって、仕事や家事が終わった夜に漫画を描いていますし、内容も怒りというか自分の考えている事を素直に出した物です。ジャンプとかに載っている漫画に寄せているわけではないですし、特にプロデビューを目的にしたものでもありません。
20代の頃、プロを目指して漫画を描いていた頃も、私はJ-POPよりもハードコアのほうにシンパシーを感じていました。今思うとそういう感性だった事が、なかなかデビューできなかった理由だったと思います。漫画で例えるなら、スラムダンクよりもSNSにポストされた書き殴りみたいな漫画のほうにシンパシーを感じていたという事ですもんね。パンクって実は、ある種の逃げ道みたいな意味合いもあると思うんです。社会的に恵まれず、悔しい思いをしてきた人たちが、似たような仲間と集まってワイワイやっているような事です。派手な髪型やびっしり入った入れ墨が「おっ、お前もこっち側か」的な仲間シンボルとなっているのではないでしょうか。だからこそ、そんなに恵まれているわけでもなかった自分もそっち側にシンパシーを感じていたんだと思います。それは「杉村くん」の世界観とも一緒です。
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そういうのもあって、なかなかプロデビューできなくても、プロ漫画家を諦めた後も、まあそれが全てじゃないし恵まれていなくてもモヒカン全開でクールな人たちはたくさんいるもんねというふうに思えて、今でもコツコツ毎日漫画を描いているんだと思います。くじけないためには、良い逃げ道がある事も大事です。逃げ道というとネガティブな響きがありますが、世の中はポジティブな事ばかりでは回っていないのです。
その上で、今はプロ漫画ばっかりじゃなくてアマチュア漫画も良いよみたいな流れが出てきたのです。SNSにはたくさんのアマチュア漫画がポストされて多くの人に読まれていますよね。J-POPが全てじゃなくて、ハードコアパンクっていうのもあるよ、という事をみんなが知るようになった世の中なのです。そしてみんなにそういうモヒカン野郎を届ける媒体になっているのが、SNSでありAmazonやBoothであり、今回紹介したGagoraであるというわけなのです。
GagoraではYoutubeチャンネルもやっていて、ここでの素材提供に関してDMで連絡が来たりします。自分の漫画がまた違う形に変わるのは普通に面白いですし、私は人間好きなので担当者と機械的に返信ばっかりじゃなくてちょっとした交流も発生するのが楽しいです。以前もブログに書いたように、私にとって漫画はそれ単体というわけではなく、何か他者とつながる手段の一つでもあるんですよね。
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今回の登録キャンペーンも、そういうキャンペーンがあるのなら協力しようという事で、Xでポストするとともにこのnoteのブログでも書きました。フォロワーの中には、漫画を描いている人も多いと思います。あなたなりのハードコアモヒカン野郎を誰かに届ける媒体の一つとして、検討してみてはいかがでしょうか。
最後に、お金のためじゃないとは言いつつも、売れればもちろん嬉しいですよね。でも本来、好きに描いた漫画がお金に変わるなんてのはそうそう無い事です。これは漫画に限りません。例えばサイゼリアでアルバイトをするとお金がもらえるのは、サイゼリアのメニューがいろんな企画やチェックを通過して世に出たある程度のクオリティが保証されている料理、要はジャンプ漫画みたいなものだからであり、サイゼリアのキッチンで自分で好きに作った料理は売れるわけがないのです。にもかかわらず、「意外とバイトの創作料理も良いかも」と、みんなが気づいてくれているのが、現代だと思います。そういう意味では良い時代ですよね。私も今後もモヒカンで創作料理を作っていくつもりです。もちろんそれとは別に、プロも目指していきます。これはこれで、日々の辛い考えから目を逸らすための逃げ道として、大切な目標です。
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[おまけ]
去年雑誌に掲載された私の漫画は、ほぼ修正無しでした。結構レアケースだったんだじゃないかと思います。唯一、矢沢永吉と氷室京介の名前だけ消したのみでした。
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モヒカン野郎の創作料理も、ずーっと続けているとサイゼリアのメニューとして認められるものなのかもしれませんね🌞