見出し画像

[漫画&ブログ] 漫画を描いたり海外の人と交流する事で叶えたい夢

オッサンの気づき 第33話 ~蜂のおじさんに気づいた!~

私の叶えたい夢は「良い点数を取る事」です!…これだけじゃ何の事だかわかりませんよね。順々に説明します。

私は、自分に起こる出来事全てに意味があると思っています。ポジティブな事もネガティブな事も全部何か意味があってそうなっているという感覚です。私は元々エネルギーの低い子供だったので、小さい頃は外でみんなと遊ぶよりも家で一人で折り紙を折ったり粘土で何かを作る方が好きでした。これってちょっとネガティブ要素ですよね。でもそれが小学校に上がると図工が得意というポジティブルートに発展したのです。その流れで、高校生の頃は美大受験をしたのですが、浪人してもどこにも受かりませんでした。ネガティブルートに進んでしまいました。でもそこで、大学とか関係ない方向で絵の仕事はないものかという事で漫画を描き始めたのです。ポジティブルートに発展させました。けれども、30代まで持ち込みを繰り返してもデビューはできませんでした。またネガティブルートに入っていました。それならばという事で、漫画はダメだったけど漫画っぽい何かで業界に潜り込めないかなあと模索していた一つが、今回の漫画に描いたWEB番組からの蜂おじさんとの出会いだったのです。ポジティブルートに入りました。

そして蜂おじさんの影響で英語を使えるようになり、交友範囲が海外にも広がりました。ポジティブルートの連続です。さらに英語で漫画も描き始めました。ポジティブルートがずっと続いていました。…しかしここで、蜂おじさんの急死という大ネガティブルートに入ってしまったのです。でも彼の残してくれた物を無駄にはしたくないですよね。なので引き続き今でも、海外の人たちとの交流を広げ、英語で漫画も定期的に公開しています。ポジティブルートに自分を持って行くようにしているのです。

これらをまとめると、全ては私の生まれつきのエネルギーの低さというネガティブな要素から始まっているんです。家で一人で折り紙から始まって、図工、美大、受験失敗、漫画、デビューできず、友人との出会い、海外、友人の死、そして今というふうに、全部が現在の私につながっています。例えばもし美大に受かっていたら、今の私は存在しないわけです。つまりネガティブな出来事も今につながるために必要な、意味ある出来事だったという事です。

この「全ての出来事に意味がある」は、宗教では神様のしわざみたいに言われますよね。「運命は神様が決めておられるのだ~」というような事です。実は私も似たような事をよく考えます。それは「この世はすごく精密に出来たゲームなんじゃないか」という事です。以前、漫画にも描きました。

この漫画を要約すると、この世界は1000年くらい先の未来人である自分がプレーしているゲームで、人生の紆余曲折は全部ゲーム内のミッションで、それらをクリアすると点数が加算されて、最後に死んだ後は現実(1000年くらい先の未来)に戻って、友達と「点数どうだった?」的な話をワイワイするという内容です。そうです、このブログの最初に書いた私の夢、「良い点数を取る事」とはそういう事なのです。この人生ゲームでいろいろなミッションをクリアして、最終的に良い感じに点数高めの人生でクリアしたいなという事です。

これを読んでくれているあなたの人生はポジティブ/ネガティブのバランスはどうでしょうか?ネガティブな出来事のほうが多いよ~という方が多いかもしれません。私も結局、絵で大成したわけではありませんし、10年くらい不眠症とうつ病、不整脈に悩まされ続けています。愛する妻ちゃんはもっと具合が悪いです。子供もいません。正直な所毎日どんよりしています。でも、それらは全部ゲーム内のミッションという事にして、これを一つ一つクリアしていけば、死んだ後にみんなに点数自慢できるぞ~と考えれば、割とくじけないパワーが出てくるわけです。宗教で言うところの「これは神が与えた試練だ!」と同じ戦法ですね。

https://note.com/yuki1192/m/mc91e32b10c3b

蜂おじさんのおかげで、本当に世界が広がりました。こんなふうにゲームがなんたらみたいな妄想戦法を思い付いたのも、宗教が身近な海外の人たちと接するようになった事も大きいです。今回の漫画に登場する↓↓の二人はイスラム教です。イスラムについての話を聞くのは、本当に興味深いです。日常に宗教が完全に組み込まれているんです。それは制限が多い(お酒や豚肉が禁止など)事でもありますが、それに忠実であれば死後に良い世界に行ける、つまり生きる支えになっている事だとも感じるのです。

また、スウェーデンのコミック作家の友人は、noteに投稿もしています。先日の投稿ではおじいさんの葬儀について描かれていました。西洋はキリスト教が基本にあるので、葬儀の様子もそれを強く感じます。「全ての魂が一体になれる場だった」なんて、とても良い表現ですよね。

https://note.com/onionreport/n/n4fc5d1c3a99d

それ以外にも、西洋の友人はみなクリスマスを大事にしている印象もありました。これも元はキリスト教と関係がありますよね。日本の場合、クリスマスは何かしらの消費活動(プレゼントとか少しぜいたくをするとか)をする日というイメージが強いです。一昔前であればデートをするきっかけの日という意味合いもありました。そして葬儀や法事は仏教が基本で、どちらかというと面倒に感じる人が多いのではないでしょうか。お金も準備も大変ですしね。つまりどちらも宗教的・精神的ベースが薄く、単なる物理的なイベントというイメージが強いのです。それは日本が高度経済成長をしていた時期に、お金儲け&社会の発展に集中しすぎて、昔から持っていた宗教的ベースを忘れてしまった、そしてその結果、現代人は精神的なベースを失ってしまいメンタルが不安定な人が多くなってしまった、しかも生まれた時からそのベースは無いので、ベースを失った状態である事にすら気づいていない、自分もそう…という事なのかな~と、私は時々ぼんやり考えます。そんなふうに私達の社会をちょっと違う角度から見れるようになったのも、蜂おじさんとの出会いのおかげでした。

折り紙や粘土から始まった私は、今では漫画を描く事が自己表現の基本になっています。なので知り合う海外の人も、同じくコミック作家だったり日本の漫画のファンである事が多いです。最初に友達になったのは、フランスの日本文化ファンの方で、本人もとても幅広く活動しています。

蜂のおじさんとは共通の友人です。なので彼女も私のように作品を残しています。

このメキシコの作家の方は、私の漫画をスペイン語に翻訳もしてくれました。

ブラジルの作家の方とはよく長~いメールを送り合っています。お互いの文化について紹介しあうのはすごく楽しいです。例えば、ブラジルのとあるお寿司屋さんでは、食べ物を残すと罰金というルールがあるそうです。日本の「もったいない」がこういう形で表れているなんて、我々にとっては全然知らなかった事ですよね。

あと去年、フランスの友人がジャンプに掲載されました!時々私が彼の漫画を日本語に翻訳する事もあります。日本で漫画家になる夢があるフランス人の友人、そして日本人の私がその翻訳の手伝いをする、なかなか無い経験ですよね。

そして!↑↑でも書いたスウェーデンの友人は、時々コミックの中に私を登場させてくれます。嬉しい交流ですよね。日本では最近北欧ブームがあって、オシャレな国というイメージがあると思いますが、彼のコミックを読むとオシャレよりも日本の「わびさび」に近い日常を感じます。実際彼も日本の劇画が大好きなので、多くの日本人が気づいていない共通点がスウェーデンにはあると思います。

https://note.com/onionreport/n/n47a10577fce0

去年、だるまをプレゼントとして送ってあげました。どうですこのナイスセンス!彼の漫画は本当に良い味が出ているので、超おすすめです。

https://note.com/onionreport/n/n23794bc4fd23


他にも「このサイトに漫画を載せるといいかも!良ければ私がやってあげるよ」という提案をもらったり…

一緒に年越しフェスに行ったり…

六本木を散歩したり…

https://www.instagram.com/mohammed_barznji_/


お酒を飲みに行ったり…

https://www.instagram.com/guillemdegozaru/
https://www.instagram.com/guillemdegozaru/

楽しい思い出は数えきれません。それは全て蜂さんがきっかけでしたし、その蜂さんとの出会いもエネルギーが低く生まれて家で一人で折り紙を折っていた頃からずっとつながっているのです。さらには彼と一緒に出演していたWEB番組に関してすらも、10年越しに良い出会いがありました。

本当はもっと早く蜂おじさんについての漫画は描こうと思っていました。けれども数年前、私達の共通の知り合いの方(これまたオッチャンです)が、体が動かなくなる難病にかかってしまったのです。おそらくALSだと思います。私達がよく行っていた居酒屋の店主で、元々はそのWEB番組の制作会社の社長でした。

そのオッチャンの闘病中に、蜂おじさんは急死してしまったのです。そのことをオッチャンに伝えるべきか悩みました。本人も闘病で辛いのにさらにネガティブな事は知らせたくないですよね。Twitterでもフォローし合っていたので、ひとまず漫画に蜂おじさんの事を描くのは止めにしました。そして蜂おじさんが亡くなった翌年、2022年にオッチャンのTwitter更新も途絶えてしまいました。ああこれは…、ということで、2023年の最後に今回の蜂おじさんの漫画を描いたという事です。

年齢的なものなのか、身近に不幸が多くなりました。そういう事が重なったのと私自身や妻ちゃんの体調不良のせいもあり、常にぼんやりと悲しいです。歳をとると男性は鬱っぽくなるとも言いますしね。さらに私は物欲も少ないので、ちょっとした無駄遣いとか安易な快楽でそういう気分が解消される事もありません。でもそれもきっと何かのミッションなのでしょう。それらをクリアするというのは、結果的に日々の営みから逃げずに向き合うという事も意味します。それが死後に「良い点数を取る」につながるのです。もしそんな死後の世界がただの私の妄想だったとしても、逃げずに向き合う事を心がけていれば、そう悪い人生にはならない気がします。それが私の夢です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?