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息子5歳 病院に相談→転院


紹介された病院に行ってみた

予防注射や風邪で日頃お世話になっていた小児科の先生が紹介状を書いてくれた
病院は、都心にある大きな医療センターでした。
小児科の高齢の先生は発達障害の権威とのことです。
(もう10年程前の話なので今は、退官されていると思います。)

息子の様子をお話ししたところ、先生が言ったのは
「うーん。多動なのだと思うけれど、そこまで激しくはない。
 薬が必要な感じかもまだわからない。
 医者にもADHDはいるし、まぁそういう医師は大人になっても落ち着きはないん
 だけど…」
ということで、様子見になり、そんな診察が2回ほど続きました。

図鑑が好きで詳しい子→ASDのお勉強出来る系の子と思われることが多いようで、
色々なところで「天才なんじゃない?」「勉強ができそう!」などと言われていました。そういう風に見えたのだと思います。

残念ながら、小学校に入ったら問題が噴出してしまうのですが…。

先にお話ししておくと、我が家の場合は
保育園でうまくいかない→幼稚園(自由系)で復活→公立小学校普通級&通級、高学年になるほどどん底、不登校、小児うつを経験→中学(支援手厚い私立)で復活
という流れできています。今は復活期なので、これを書いています。

<当時の息子の様子>
・図鑑が好きで集中すると周りが見えない
・集団行動に合わせられない
・暗黙のルールがわからない
・落ち着きがない
・幼稚園は自由保育なので楽しく通えている、友達もいる。
・行事もどうにかできているが心配な面がある
・気に入らないことがあると癇癪を起こす
・言葉は話せる、むしろ話しすぎる。

しつけに悩み「ペアレントトレーニング」について相談してみた

病院に行くときに必要なことは、何に困っているのかを明確に簡潔に伝えることです。具体例がいくつかあるとさらに伝わりやすいと思います。
あの頃もう少しうまく伝えられたらあんなに困らなかったかなぁ…と後悔をしている面はあります。

息子の場合は、より言葉を適正に使うと
衝動性が高い(注意がすぐ散る、とっさに手が出る、危ない)
多動(ウロウロと動き回ったり、すぐどこかへ行ってしまいそう)
集団指示が通らない
(興味のない活動だと自分の世界に入る。好きな活動はキラキラしすぎる。)
・手先が少し不器用
暗黙のルールがわからず、喋りすぎることがある
しつけがうまくできず叱ってばかりになる
 (親の言うことを聞かない、聞けない、危ないこともある)

当時わたしが一番困っていたことは
「しつけがうまくできないこと」
「叱ることが増えていたこと」でした。

しつけとは・・・(検索すると)
社会生活に適応するために望ましい生活習慣を身につけさせること
だそうです。

これ、今お世話になっている「臨床心理士」さんに話したら、
「発達障害児のしつけ」ってそもそも無理だよねー、きついよねー。
って笑ってくれました。
そう、そもそもなかなか難しいことなので、3割くらいを目指すのが良いです。
(当時は新米ママでわたし真っ青になってましたけど・・・)

少しずつできるようになったことには気づきにくく、その一方で
周りと比べてできないことばかりがどんどん増えていくのが発達障害児です。

特に息子はこなせるタスク数が少なめで、一つ、一つ丁寧に繰り返すことで
身についていくタイプです。
なので周りとの差はどんどん広がっていくわけです。
今思えば仕方ないこと、これはどうしようもないことです。

発達障害児のしつけ(行動改善)で検索すると出てくるのは
「ペアレントトレーニング」

これらの本を読んで実践しようとしましたが、なかなか難しい…。
頭ではわかっていても、うまく行動できない!
「わかってる、わかってる、でもできない‼︎」。

ペアレントトレーニングについてはざっくり言うと、
◯「できないこと」は注意せず(無視する)、「できていること」を褒める。
◯「ここは走らないで」ではなく、「ここは歩こうね」などの明確で具体的な指示を使うように心がける。

これがね、本を読んだだけではうまくできなくて。
効果もいまいちわからなくて。

なので、これをお医者様に相談してみました。
「ペアレントトレーニング」を実践的に教えてくださるところはないか?と。
民間の「ペアトレ」を色々と検索はしていたのですが、
どこに行ったらいいのやら、わからずでしたので。

「それならペアトレのような親子プログラムをやっている病院があるから紹介するよ。」と近くにある病院を紹介してくれてました。
そこでPCIT(親子相互交流療法Parent-Child Interaction Therapy)を半年間受けることになるのですが、それはとても貴重な経験になりました。




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