本の読み方-楽しむ読書と学びを得る読書-
始めに
皆さんこんにちは、Yukiです。今回は、私が普段どのように本を読んでいるのかをご紹介したいと思います。そして実践編として、より具体的に紹介します。私の読み方が正解というわけではありません。前にもお伝えしましたが、読書とは自由なものです。読み方も十人十色です。読み方の一つの参考にして頂けると嬉しいです。
受動的読書と能動的読書
私の読み方は大きく二つに分かれます。それは受動的読書と能動的読書です。これはどちらかが良くてどちらかが悪い、というわけではありません。それでは詳しく見ていきます。
受動的読書とは、言い換えれば楽しむための読書ということになります。私は今まで、読書とは楽しむことが目的だ、とお伝えしてきました。そのため、この読み方がそれを一番表していると思います。具体的にどうしているのか。言葉の通り受動的ですので、本に書かれていることをそのまま受け入れています。そしてこのときに考えていることは、読んでいて楽しいかどうか、それだけです。楽しければそれでよし、ということになります。これが受動的読書になります。
能動的読書とは、言い換えれば学びを得るための読書となります。この読み方の目的は、楽しむことに加えてその本から何らかの学びを得ることです。このときに私が意識していることは、著者と対話しながら読む、ということです。イメージして頂きたいのですが教室があります。誰もいません。いるのは読者である皆さんと、その本を書いた著者だけです。机を挟んで皆さんと著者が向かい合って座っている。その場面を想像すると少し緊張しませんか?そして著者の話を聞きながら皆さんは自分の考えを持ち、その都度著者に伝える。実際に目の前に著者はいませんので、あくまでイメージです。著者と対話しているイメージを持ちながら、自分の考えを持ちながら読書するということです。これが、能動的読書です。
このイメージに基づいて言えば、受動的読書とは著者の話を読者は聞いて楽しんでおり、能動的読書とは楽しんだ上でその都度読者は自身の考えを著者に伝える、ということになります。先ほども言いましたが、どちらかが優れていてどちらかが劣っているというわけではありません。実際私はこの二つの読み方を使い分けています。
※注意して頂きたいこと
実践編に移る前に、皆さんに注意して頂きたいことがあります。受動的読書は、すべての本で使えます。なぜなら何度もお伝えしていますが、読書は楽しむことが最大の目的だからです。一方で能動的読書は、著者自身の主張が書かれている本にだけ使うことができます。なぜかと言えば、対話をする必要があるからです。ですので、読み方によっては本が限定されるということを頭の片隅に留めて頂けると嬉しいです。
また、受動的読書は能動的読書の上に成り立っていると私は思います。あまりこの言葉は使いたくありませんが、受動的読書は基礎だと思います。最初から能動的読書をしようとしても、読書に慣れていないうちは、頭が疲れてしまうと思います。何度もお伝えしていますが、読書は楽しむことが最も重要です。楽しめない読書は読書ではありません。学びを深めようと思って途中で挫折して読書が億劫になるよりは、読書を楽しんだ方が何倍も良いです。ですので、能動的読書は皆さんが読書になれてきて、楽しめるようになってから、試してみることをオススメします。結局楽しめた方が、学びも深くなります。
実践編
いよいよ実践編になります。これは私が実際に行っているやり方ですので、参考程度に読んでみてください。受動的読書については、特に意識することはないのでここでは割愛させて頂きます。もし知りたい方がいましたら、直接聞いて頂けると幸いです。
能動的読書ですが、先ほども言いましたように意識することは、著者との対話です。では具体的にどうするのか。私の場合は、本を読み進めていると何カ所か心が動く部分があります。それは、著者の考えに共感したり、逆に違和感を感じたり納得できない、などです。そのときに、私の主張を考えます。
例えば共感したのならば、著者のどの主張に共感し、なぜ共感したのかを考えます。そして、それを言葉にして書きます。この言葉にする時はかしこまった文章ではなくて全然構いません。私なら、「いやわかる~!まじで分かるよ。○○だから共感できるんだよね、わかるわ~!」といった感じで、前から知り合いだったのかレベルで、フレンドリーに主張を考えています。直接本に書いたりしていますが、実際に口に出して言ったりもしています。ですので、周りに人がいるときはご注意ください。変な目で見られます。
一方で、共感できずに逆に心に引っかかった時ですが、基本は同じです。なぜその部分が引っかかったのかを考えます。そして、自分ならどう思うか、どうするのかを考えます。これは私の実例ですが、とある著者がこんなことを言っていました。
『日本人はみんな、坂本龍馬やスティーブ・ジョブスといったカリスマのことが大好きである。』
それに対して私は、「いやいや、断定はできないんじゃない?やっぱり人によっては、好きな人もいれば、ちょっとって人もいると思うけど。断定している点は人によって意見が分かれるから、納得できないかなぁ」という感じでした。
こんな感じで、自分の心が動いたときに自分の考えを主張しています。ですので、一文一文に対して自分の考えを主張する必要はありません。皆さんの心が何らかの形で動いたときだけで十分です。また、最初から自分の主張は立派なものである必要はありません。最初はもしかしたら、立派ではないかもしれませんが、人に聞かれるわけではないので構いません。数をこなしていけば、自ずとより精錬されたものになります。
終わりに
ここまで、私の本の読み方を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。能動的読書を詳しく説明しましたが、やはり大切なのは皆さんが読書を楽しむことです。ここまで書いておいてあれですが、ぶっちゃけ学びなんてなくても構いません。皆さんが楽しめたならそれでもう十分です。
まずは、難しいことは考えずに、ただ読書を純粋に楽しんでください。
読んで頂き、ありがとうございました。