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雨と音 Vo.28
私は、雨男である。そう自負している。
デートに行く日はいつも雨。
学校行事も雨の方が多かった。
雨に対する感情は負である。
”外に出られないから”
雨に濡れるのが嫌で、心が晴れないのが嫌で。
だけど、雨が降れば自然に頭の中で流れている音がある。
明日、明後日、雨だとしても流れてくる音はいつも変わらない。
雨が終われば、心も晴れるのだろうか。
情景反射で心が変わればいいのに。
雨に濡れた街へ繰り出そう。
いつもは渇ききったレンガやアスファルト
そんな彼らにも、汚れを洗い流される瞬間があるのだ。
その景色を看に出かけよう。