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初めてのサーフィン大会!サーフスタジアムカップでの奮闘と交流

こんにちは。私は最近、人工波プールである静波サーフスタジアム(通称SSJ)で開催されたサーフィンの大会に参加しました。

今回はその大会を通じて得た経験や学び交流について、練習から大会当日の様子をお話したいと思います。

この大会を通じて、新たな出会いや貴重な経験を得ることができ、私のサーフィン人生にとても大きな影響を与えることとなりました。

初めての大会参加と挑戦のきっかけ

45歳になる2023年、4月8日から9日にかけて静岡県牧之原市の静波サーフスタジアムで開催される「第2回サーフスタジアムカップ」に、私は人生初のサーフィン大会への参加を決意しました。

20年以上のサーフィン経験があるものの、大会への参加はこれまで敬遠していました。しかし、1年以上サーフスタジアムで練習を続ける中、今回の大会参加者には大会までの全セッションが特別な価格で利用できるという情報を耳にし、大会への挑戦を決めました。

また、年齢別のクラス分けがあるため、若いサーファーたちと対戦しなくても済むという点も魅力的でした。

そもそもサーフスタジアムってどんなところ?こちらについて少し長くなりますが次のパートで説明させて下さい。

サーフスタジアムでのサーフィンの特徴

サーフスタジアムでは、人工的に作られた波でサーフィンが楽しめます。いくつかのコースがあり、コースごとにレフト方向とライト方向の波が鏡像のように形と大きさも含め同じ波が作られます。

これは自然の海であり得ないことです。海では波の大きさや形、間隔が毎回異なり、左右で同じ形の波が割れるという事もないです。そして海では他のサーファーもいるため自分だけの波にはなりません。

しかし、サーフスタジアムでは順番に波に乗るため、自分の順番の波は自分のものとなります。また、1時間に9本自分の波があります。

このような環境のおかげで、サーフスタジアムでは特定の課題に取り組むなど反復練習が可能になります。自然の海では波のコンディションや混雑具合だけでなく、パドリングによる疲労などで練習が難しくなります。

しかしサーフスタジアムでは波に乗った後、海とは違ってパドリングせずに歩いて戻ることができます。

サーフスタジアムでの練習の注意点は、波が出現してからテイクオフまでが海とは異なるため、慣れが必要なことです。しかし慣れてテイクオフがスムーズできるようになると安定して反復練習が出来るようになります。

練習に欠かせないのがビデオでのライディングチェックです。海だと撮影しても基本的にセッションごとのチェックとなりますが、プールでは毎回のライディングごとに自分の動画を確認できます。私はiPhoneを使ってこれを行っています。同行者に撮影してもらっている方もいらっしゃいます。

サーフスタジアムでの練習を通じて、サーフィンに対する考え方がかなり変わりました。海でのサーフィンの上達はほぼ諦めていたのですが、サーフスタジアムで上達できそうだと気づき、実際に上達している手応えを感じています。

最初はサーフィンを楽しむためにサーフスタジアムに行っていましたが、今ではゴルフ練習場のように反復練習をする場所として活用しています。

逆に、海でのサーフィンでは反復練習は忘れ、好きなように波に乗っています。そしてプールで覚えたことが無意識に海で再現できたときは本当に最高です。サーフィンは上達すると楽しさが倍増します。こんなに夢中になれるスポーツは他には知りません。

サーフスタジアムでの練習と自然の海でのサーフィンが相互に影響し合い、相乗効果を生んでいると感じています。

前置きが長くなってしまってすみません。次から本題の大会の話しです。

大会前の練習と不安

大会の2週間くらい前、それまで使っていた板がかなりボロボロになっていたため、中古で同じような形の板を購入しました。そしてそちらを使って大会に向けて練習を始めました。

しかし、ライト方向のライディングが思うようにうまくいかず、原因が分からず、とりあえずライト方向の波だけ元のボロボロの板を使い、レフト方向は購入した板を使うことにしました。

ちなみに、このようにレフトとライトで板を使い分けることはかなり珍しいです(私は聞いたことないです)が、サーフスタジアムではそれが可能であることに気づきました。

それでもその頃からライト方向のライディングの調子を落としてしまい、大会前のプレッシャーもあり、練習が思うようにうまくいかず、不安からさらに調子を落とすという負のスパイラルに陥っていました。

大会当日の様子と結果

大会当日は強風にもかかわらず、朝から晴天に恵まれました。参加者たちは緊張感に包まれつつも、和やかな雰囲気の中で一生懸命ウォーミングアップを行っていました。

予選からセミファイナルまでは、ライトとレフトそれぞれ2本の波に乗り、そのうちの最高得点を競い合います。

緊張が徐々にほぐれ、予選ではなんとか調子を崩す前のそれまでのどおりのライディングができました。しかしギリギリのところで通過できず、敗者復活戦に挑むことになります。

他の選手からのアドバイスや予選での採点を参考に、どうすれば得点が上がるかを考えました。そしで出した結論は、「いつもの私のサーフィンは無難過ぎる。得点を出すために攻めの姿勢を取り入れる」という事です。

敗者復活戦では、予選で得た学びを活かし、攻めの姿勢で挑みました。しかし、すぐに自分のライディングが変わることはありませんでした。それでも、予選よりは若干得点が向上し、1位で2日目のセミファイナルに進むことができました。

大会2日目、前日の強風は弱まり、再び晴天に恵まれました。セミファイナルへの準備として、前日のビデオや得点を相当分析しました。そして高得点の選手と自分のライディングの違いをしっかりと見つけました。

見つけた違いは、ボトムターンの位置と長さ、トップターンの場所です。そして、それらが得点を上げるのに重要であることが分かりました。イメージをしっかり頭に叩きこみセミファイナルに挑みました。

セミファイナルでは予選の中級とは異なる上級の波で、残念ながらイメージ通りのライディング出来ませんでした。それでも攻めの姿勢を取り入れて挑みましたがライトとレフトの波どちらも成功せず最後に転んでしまい悔しい思いが残りました。結果は敗退です。

この大会を通じて、様々な選手と競い合いながら、自分のサーフィンに攻めの姿勢を取り入れることができました。今後もこの経験を活かし、さらに上達を目指したいと思います。

大会を通じた交流

大会を通じて、サーフスタジアムによく来ていて挨拶を交わす程度だった人たちとより深く話す機会があり、新たなサーフィン仲間が増えました。次のサーフスタジアムでのサーフィンの約束もしました。

大会中にはお互いのライディングのビデオを撮り合ったり、撮った動画を共有したりジャッジの得点傾向などの情報交換も行いました。大会の合間には一緒にサーフスケートでウォームアップもしました。

大会後には、運営から選手向けの特別な波でサーフィン出来るサービスタイムがあり、全てのクラスが合同でワイワイと楽しめる時間が設けられました。このような交流の場を通じて、参加者同士の親睦を深めることができました。

また、大会が終わった後、参加者の一人に静波から車で川崎市の自宅まで送ってもらいました。その親切に感謝です。

今後もサーフスタジアムや海でみなさんと一緒にサーフィンを楽しんでいきたいと思います。

ここまでの長文読んで頂きありがとうざいます。そろそろこの記事のまとめに入っていこうと思うのでもう少しお付き合い下さい。

学びと今後の練習への活かし方

サーフスタジアムで開催されたサーフィン大会において、最も価値のある学びは、自分のサーフィンの点数を知ることが出来たことです。

同じ波に乗る他のサーファーがいかにして高得点を獲得したのかを観察し、自分がどのように点数を向上させるべきか具体的に理解することができました。

これまでもサーフスタジアムでの練習で上達している実感がありましたし、サーフィンを教えてくれているコーチからも多くのフィードバックを受けていました。しかし、客観的な点数によって自分の現在地を明確に知ることができたのはとても大きい気付きでした。

そして、意識的に点数を向上させることを目標とした練習がサーフィンの上達に直結していると確信しています。

今回の大会での私のベストスコアは4.83ポイントでしたが、次回の大会では5ポイント以上を狙います。その達成のためには、パワーゾーンをキープし、ボトムターンをより長く行い、さらにリップの際どい部分でのトップターンを目指します。

大会に参加し、これらの貴重な学びを得られたことで、私の練習に対するモチベーションが今までには無いくらいに高まっています。

感謝を込めて

最後にこの素晴らしい経験をサポートしてくださった多くの方々に感謝の気持ちを伝えたいと思います。大会を開催し、素晴らしい舞台を提供してくださった運営の方々に心から感謝します。

一緒に競技し、私に大きな刺激を与えてくれた出場選手の皆さんにも感謝の意を表します。また、大会をスムーズに進行させてくださった関係者の皆様にも心から感謝いたします。

毎回丁寧なコーチングをしてくれているロスコーチにも深く感謝しています。

そして、最後になりますが、日々の練習や大会へ快く送り出してくれる妻に深く感謝します。彼女の理解あってこそ、私はサーフィンに打ち込むことができています。

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