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サカナクション『常に新しい音楽体験』

サカナクションは私が初めて心打たれたバンドだ。

中学生の頃に映画「ジャッジ!」の主題歌である「アイデンティティー」を聞いて、なんと気持ちいい音楽なんだと思った。冒頭からのリズムいいテンポ、サビの盛り上がり、メッセージ性などからすぐハマった。そこから、サカナクションの音楽を聞き始め、カラオケでは「アイデンティティー」「Aoi」「『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』」などを歌って、友達と盛り上がっていた。

しかし、高校生になって聞かなくなってしまい、時が経って大学3年生になった。
音楽はずっと好きだったのでゼミは「アート」を研究するゼミに入った。そのゼミでは、自分の好きなアートについてなんでも研究していいとのことだったので、私は「音楽×映像」をテーマに、主にアーティストのMVやライブの演出について研究した。

この研究でサカナクションに触れていくうちに再び彼らの魅力に気づかされた。
今回は、そのサカナクションの2つの魅力について書く。

魅力
①とにかく聴いてて気持ちいい

特徴的なリズムや何度も繰り返すフレーズであったり、人間が聴いてて気持ちよい音楽であり、ひたすら踊れる。耳に残るため、タイアップ曲が多いのも特徴。曲自体の完成度も高く、サカナクションの曲をほぼ一人で作っている山口一郎さんは音楽に身を捧げており、決まっていたアルバム発売日も延期して良い曲を作ろうとするぐらい作曲への意識が高い。
歌詞はほとんど英語を使わずに日本語を突き詰めていて、メロディと馴染みあっている事でサカナクションの個ができている。たまに言葉の意味をリズムが超えてて自然と歌ってしまう。
また、作曲にあたって日頃から感性のインプットを行っており、「中途半端だけど気持ちいいもの」を探していて、そのいい違和感を音楽にしてアウトプットしている。それが中毒性を生み出している。

②常に新しいことに挑戦している。

2017年のライブでは、場内の前後左右に大量のスピーカーをつけ、どの場所からも臨場感溢れる声が届く「6.1chサラウンド ライブ」が行われた。自分もそのライブは実際に現場にいたが、思わず「すげ〜」と声が出て出てしまうくらい立体的な音だった。予算はかなりかかっており、赤字覚悟でも新体験を届けようとしている。
また、ライブ中に音楽に合わせたサンドアートをスクリーンに映し出して幻想的な世界観を作り出したり、場内を暗闇にして行うライブなど新しいことに多く挑戦している。

これからさらに進化していくだろうサカナクション。まだない体験を届けて、音楽業界をさらに変化させてほしい。

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