吾輩は四男である
吾輩は四男である。
吾輩は、虫を愛し、
泥・土・水溜りが大好きな イケイケ5歳である。
吾輩は、誰の言う事も聞かない。
注意を受ければ、無視をする。
本気で怒られたら、笑って誤魔化す。
吾輩は、無敵だ。
常に1番上がいい。
誰も吾輩の上にいくことはできない。
吾輩は、木工や製作が大得意である。
いつもセンスが爆発してしまい、自分の才能に目が眩む。
吾輩は、たまにデートもする。
これが、日々のストレスの息抜きになるのだ。
吾輩にも、ついに念願の妹(イッヌ)ができた。
兄の威厳を、存分に発揮する時がきたのである。
妹(イッヌ)を甘やかさず、厳しく指導するのが吾輩の役目だ。
吾輩は、お兄ちゃんとしての威厳を、
全く保てないのである。
くそう。
時に物思いに耽る事もある。
この間、幼稚園で将来の夢は?
大きくなったら何になりたい?
と聞かれた事があった。
吾輩は、大人達にこう答えた。
『なんで何かにならなきゃいけないんだ。四男は四男のままだ。何者にもならない。四男はずっと四男のままだ』
#おしまい
#全て実話