オプラ・ウィンフリー×ミシェル・オバマ『WW2020ヴィジョン』
オプラ・ウィンフリーのトークツアー「WW2020ヴィジョン(現在開催中)」!
先日、ゲストとして登場したのは、ミシェル・オバマ前大統領夫人。
現在の生活、自身の経験、そしてこれからのヴィジョンなど、広範にわたった対話となっています。
※全インタビューを含めていますが、翻訳は、違約/簡約となっています。ご了承、ご指摘くださいm(_ _)m
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オプラ:さぁ、ウェルネス、エンパワメントといったらこの人。皆さん、拍手でお迎えください!前ファーストレディー、ミシェル・オバマ!
オプラ:この雰囲気はどう?
ミシェル:最高ね。
オプラ:2019年はあなたにとってどんな年だった?
ミシェル:予期しないこともあって大変だったわ。
オプラ:それは「Becoming(ミシェル・オバマの自伝書)」の影響かしら?ベストセラー、そして世界中で約1億2000万人の人に読まれているわ。これは、まさに今、女性が自信を持って生きる時代だということを表していると思うわ。
ミシェル:そうね。多くの女性が私のストーリーに自分を照らし合わせたんだと思う。一人一人が自分のストーリーを持つことは大切なことよ。多くの人に、「私がこれまで抱えていた結婚や妊娠について公表するのは大変だったでしょ」と言われたけど、私にとっては、全て自分のストーリーで、悪かったことも含めて全て大事な経験だったの。人は良い面も悪い面も見えた時、人間らしさを感じて惹かれ合うのよ。
オプラ:Becomingツアーで、何か予期しない出来事はあった?30都市を回ったのよね?
ミシェル:ヨーロッパ34都市ね。ツアーを通じて、みんな“繋がることへの欲求”を持っていることがよくわかったわ。コミュニティを欲している。
最近の孤独感というのは、SNSやインスタグラムから作られているけれど、直接的な人同士の繋がりをみんな欲しているわ。
オプラ:今の世の中の変化(アップダウン)の中で、どうやってバランスをとっているの?
ミシェル:落ちるのは簡単よね。恐れに流されるのも、人を怖がらせるのも。これらは短期的におこること。私がオバマから学んだこと、ホワイトハウスでの8年間で学んだことは、「自分たちの人生、そしてこの世界は、“私たち自身”よりも壮大である」ということなの。私が落ちていると感じる時は、だいたい自分自身のエゴが問題で、それに対抗しようとしている時ね。
オプラはいつも「目的」について話すけど、私の目的は、ただ自分のエゴと向き合うことだけではなく、もっと大きな目的というのが外側にあるのよ。何かに責任を持ったら、それを照らすために何をするか考えないといけない。私を見ている人たちに何を伝えて、彼らにどんな影響があるのか考えないといけない。目先のことだけではなくて。
オプラ:あなたはロックスターよね。認めてね(笑)そしてロールモデルであり、世界で最も尊敬される女性に選ばれている。これらの名声は、あなたが何かを決断する時に影響する?
ミシェル:社会的人物であれなんであれ、私は自分のプラットフォームに責任を持たないといけない。私は若い女性たちのことをいつも考えているし、特に自分の子供達のことはよく見ているわ。私の言葉をどう受け止めているか。若い人達と会った時は、“私が彼らを見ているということ”を知ってほしいと思っている。私のようなパブリックフィギュアの一人が、あなたの優しさや美しさを見ているということを知ってほしい。
オプラ:二人の子供たちへのアドバイスの中で、一番良かったと思うことは何?
ミシェル;おー、たくさんあるわよ、彼女たちは私のアドバイスが大好きよ(笑)
オプラ:家庭の中でずっとテーマになっていることはある?
ミシェル:私が彼女たちに伝えていることは、それぞれ、自分の歩みをしないといけないということね。お互い(姉妹)や両親と比べずに、自分自身を知り、自分は世界の中でどんな人になりたいのかを明確にすること。周りの意見ではなく、どうやって自分の人生を作るか、どうこの世界を前進させるか。周りの物差しで測って欲しくないの。
オプラ:ケーブルTVだった時と比べると、SNS社会というのは本当に難しいわね。
ミシェル:彼女たちに言っているの。「自分の肌で生きなさい」って。もちろん、自分を理解するには時間はかかるわ、でもそれ自体が人生の旅でしょ。20代の頃、自分がどうなるかなんてわかっていたかしら?
オプラ:全くわからなかったわ。
今のように全てにアクセスできる時代で、子供たちが人生を無駄にしないためにどんなことをしている?
ミシェル:そんなに難しいことではないと思う。自分の価値観を共有できるパートナーと一緒に、子供たちをしっかり見ることね。
オプラ:子供たちが大学生になって、今はどんな感じ?今はあなたにとって初めての“空っぽの時間”よね?(笑)
ミシェル:最高よ。今まで彼女たちに使っていたエネルギーを自分のために使えるようになったわ。ホワイトハウスでの子育てで、かなり彼女たちに気を使っていたの。彼女たちには“普通”でいて欲しかったから。週末には、パーティーやら何やらで本当に忙しかった中、いつも彼女たちも一緒にいた。でも今では二人とも進学して・・“ありがとう神様”、楽になったわ(笑) 母に、ホワイトハウスでの生活をやめて自分の生活をしたら?なんて言われたこともあったけどね(笑)
オプラ:彼女たちのSNSは見ていない?
オバマ:見ない見ない、そうする親もいるけどね。彼女たちは私以外の誰かに指導してもらった方がいいの。親子もバランスが大切よね。今は、これまでのエネルギーを、自分の次のチャプターについて考えることに費やしているわ。
オプラ:最近、ご主人があなたの誕生日に「ミシェルはいつも僕のスター」って投稿した。あなたも彼のことを「魂のパートナー」と言っているけど、それは結婚後28年間で変化したこと?
ミシェル:結婚は大変なこと。若い人に伝えたいんだけど、結婚や子育てには忍耐が必要。でも、根本には友情があるということがわかれば、困難も乗り越えていける。彼は今でも私が恋に落ちたままの人よ。尊敬しているし、素晴らしい父親ね。私に約束したことを守っている、変わらないわ。だから、若い皆さんも、何か困難があったからといって辞めてはダメ。人生に困難があるのは当然なの。結婚して40年50年もなると、若い頃の困難なんて普通よ。その困難に向き合って初めて、結婚とは何かがわかるのよ。
オプラ:Becomingの本の中で、リレーションセラピーを行っていたことも書いていたわね。いろんな気づきがあったと。
ミシェル:私たちは皆、レフレクトが必要。結婚相手と向き合うには大変なこともあるけど、時には第三者が間に入ることが役に立つわ。
オプラ:それによって学んだことは何?
ミシェル:“自分の幸せは自分に責任がある“ということね。私は、彼に私を幸せにしてもらうために結婚したのではない。私以外の誰も私を幸せにすることはできない。彼がやっていることにフォーカスするのは辞めて、彼がいようがいまいが、私が私の人生で何を求めているかを明確にするようにしたわ。そして自分のことが明確になるほど、パートナーシップも上手くいくようになったの。」
オプラ:あなた自身のウェルネスの基盤というのは、自分の幸せを知ってそれに取り組むことなんじゃない?
ミシェル:娘たちにも、「あなたの歩みをしなさい」って言っている。ハイキングをするとわかるように、みんなそれぞれのペースで山を登っているじゃない。ある時気がついたことは、私が人生を楽しんでいない時って、必ず誰かと比べている時なの。だから自分自身に言うの「前の人や後ろの人と比べない。自分を歩く。なぜ今あなたはここにいるの?前にいる人を真似ようとしてもあなたにはできない。」だから、“何が自分の道で、何が自分にとって幸福なのか”ということが重要なの。雑誌や他の人ではなく。
オプラ:Tinaにインタビューをした時に、彼女は自分の体に感謝しているって言っていたのだけど、あなたは自分の体についてどう思っている?
ミシェル:いつも健康に動いている自分の体に感謝しているわ。同時に、今56歳の体は36歳の時とは違うと言うことも理解しないとね。神様が与えてくれた体に感謝して、丁寧に扱うことが大切よ。
オプラ:56歳ってはっきりと年齢を言うの、最高ね!
ミシェル:みんな年齢を重ねていくの。昔と比べるなんておかしいわ。最近の写真を見るとみんな同じような顔をしているわよね(笑)
歳をとることを愛さないと。私も老化に悩むわよ、鏡を見て悲しくなったり。皆と同じように、自分の外見や声が好きではないし。
オプラ:そうなの?今でも自分に自信が持てなかったりする?
ミシェル:もちろんよ、8年間もホワイトハウスで生活していて、私のことを良く思わない人もいるわ。政治の世界にいれば、良いこともあれば、汚いこともある。いつも綺麗なことばかりではなく、みんなそれぞれ荷物を持っていて、私もその一人よ。
オプラ:世界中で本のツアーをして、アリーナは人でいっぱいになって、“自信の欠如”は解放されたのかしら?
ミシェル:自信は、賞賛や本の売り上げでは作られない。全て内側から作られるの。そうよね?頭の中にある“声”なの、ジョークじゃないわよ。だから私は子供たちへの言葉に特に気をつけるの。
オプラ:その声は今はなんて言っているのかしら?
ミシェル:いつも「十分に働いている?」と言っているわ。プラットフォームを正しい目的のために使っている?人々が必要としていることに取り組めている?エゴじゃない?それに、だいぶツアーで自分のことは話してきたから、「それはもう十分」と言っているわ。次は周りの若い女性たちの声をすくい上げる時だって。
オプラ:最近出版されたA Guided Journal for Discovering Your Voice (Becomingの付随本)の中に、「もし亡くなった人と会話ができるなら誰と話す?」と言う質問があるけど、あなたならどう?
ミシェル:祖父母のストーリーをもっときちんと知りたかったわね。父方の祖父はいつも不機嫌だったんだけど、なぜそんなに怒っていたのかしら。彼の隣に座って話を聞くのに、あの時もっと大人だったらなあと思う。彼がどんな時代を乗り越えてきたのか知りたい。そして、若い人たちに伝えたいんだけど、もっと年配の方に話を聞いた方がいいわ。彼らをもっと理解して、まっすぐに見るべき。
オプラ:次の質問、「朝食から夕食まで、最高の1日ってどんな感じ?」
ミシェル:ハワイとか温かいところで、起きたら外で運動して、、、朝食は普段あまり食べないの。海とか山に外出して、主人とランチ。それで浜辺で読書したり友達と時間を過ごしたり。
オプラ:料理はするの?
ミシェル:NO。笑 あまり必要だと思っていないの。オプラは好きよね?
オプラ:料理をしたいときはするわ。
ミシェル:私はしたいとも思わないの(笑)
オプラ「悪いことがあった日は何をする?」
ミシェル:嫌な気分になることは避ける。休むわね。
オプラ:TVは見るの?
ミシェル:見るわよ、HGTVとか。前は、自分や主人の批判が嫌であまり見なかったけど。コミュニーケーションチームがいるから、彼らと連携しているわ。家のTVはあまりついてないわね。
オプラ:好きなTV番組は?
ミシェル:blackishとかコメディとか。Netflix creekとかを見始めて、TVは好きよ。
オプラ:「ステーキディナーを一緒に楽しめる人は?」
ミシェル:ステファン・コルバート(コメディアン)とは楽しいディナーをしたわ。
オプラ:「最近、最後にマスターしたことは?」
ミシェル:何だろう、何かやらないとね。最近ヨガは始めたわよ。体の柔軟性のためにも。
オプラ:では最後の質問は、「最近年齢を感じたことは?」
ミシェル:若い人たちと話すことね(笑)
・・・
オプラ:この前Julianに聞いたんだけど、彼女のスーパーパワーはダンスだって。あなたのスーパーパワーは何?
ミシェル:何でしょうね。多分、“若い人たちに、見られている、聞かれていると感じてもらうこと”かしら。私はそんな力を持っているように思うわ。彼らも社会の一員なんだと感じてもらうこと。そうね、共感力だわ。彼らが直面している困難や感情を理解しようと全力を尽くしている。彼らがどうやって世界を見ているのかわかりたいと思っている。これは他の人にはできないことかも。
オプラ:そうね、共感力はあなたのスーパーパワーだわ。あなたもご主人も、今、人生の意味をより発見しているように見えるわ。人生が次のステージに行ったのでは?
ミシェル:そうね、私たちは本当に幸せよ。私はこの国のファーストレディを務めることができて本当に誇りに思っているわ。そしてこれからも、奉仕をし続けていくつもりよ。私以外の誰かの役に立てるように。もちろん任期中は大変だったけど、今は本当に幸せよ。私たちはお互いや自分の人生に何の不満もないわ。心配なのは、主張する権利がない人、仕事が得られない人、福祉が得られない人たちのことよ。
オプラ:ではここで、2020年のあなた自身のヴィジョンに向けて何かコミットメントはありますか?
ミシェル:そうね、次の目標は、「私以外の誰かのためになることをやり続けること」。具体的には、若者をサポートすること。広い価値観を理解できるリーダーを育てることね。正直、今はまだ足りていないと思うから。それに彼らも次に進むことを欲しているわ。私は若者をエンパワメントしたい。政治家、コミュニティリーダー、教師、医師、弁護士。誠実さ、共感力、思いやり、そういう価値観を広めたい。
オプラ:選挙への意識づけもしていたわね?
ミシェル:そう、4年に一度ではなく、毎日社会のことや政治のことを話し合わないといけない。政治が学校や地域にどう関わっているか知らないといけない。だから選挙の年だけでなく、毎年、毎日会話をするのよ。習慣や文化を変えていかないと。
オプラ:56歳の今、自身のウェルネスについて何か目標はあるかしら?
ミシェル:バランスね。そして自分の仕事を理解すること。私は“自分にとっての健康”が何か理解しようとしているわ。血圧、柔軟性、心肺、、。よくダイエットも運動もやりすぎちゃうじゃない。それは他人を真似しているからよ。特に女性の体は変わりやすいから、もっと理解しないとね。フィットネス業界は私たちの年代ではなく、私の娘たちのような若い世代を向いているわ。でも私は彼らに、私たちのような年齢層のことも気にして欲しいの。そうね、自分自身の目標は他人と比べないことね。
オプラ:あなたは気にする必要なんてないわ。Maya Angelouが言っていたんだけど、あなたはWOMENの代表だって。あなたがよ!私もあなたのことを本当に誇りに思うわ!ミシェル、今日は本当にありがとう!
ミシェル:ありがとう皆さん!
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最後までお読みいただき、ありがとうございました!