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海外のお薬の錠剤ってデカくない?。

どの国に行っても思う事が一つ。
「錠剤デカい!」
ビタミン剤とか、風邪薬とか、その他全般。
日本のはそんなに大きいと思ったことないですが、それは日本の飲む人の事を第一に考えた、日本が誇る技術とおもてなしの精神の賜物かから来るものでしょうか。

本当に大きい。

どうして同じ薬なのにこんなに効き目が違うの? 日本と欧米の『成分量の謎』

風邪を引いて頭がガンガン…しんどい。そんな時、日本の薬局で風邪薬を買うと、じんわり効いてきて、数時間後には少し楽になったりしますよね。でも、これが欧米で薬を飲むと、一粒でバッと頭痛が消え、一瞬で元気になれる気がする。あれ、同じ病気のはずなのに、なんで効き目がこんなに違うんだろう?体験したことある人は共感してくれるはず。

これは「気のせい」ではありません。実は、日本と欧米の薬は、成分量が根本的に違うのです。らしいです。生物学的な理由とかが要因っぽい。今回は、日本人と欧米人の体質の違い、そして日本独特の文化的な薬の使い方について見ていきましょう!

あくまでも、薬剤師でもなんでもないので、参考程度で読んでもらえたら幸いです!


1. 「一粒の薬で宇宙に飛ばされる!? 欧米のパワフル薬」

まず、欧米の薬、特に市販の風邪薬や頭痛薬は、日本人が飲むと「あれ、私今宇宙に飛ばされました?」というくらいの効き目を感じることがあります。高校時代、単身海外生活のとき、一度風邪を引いて市販薬を飲んだら、たった1錠で翌朝にはすっかり元気!パワー!

欧米の薬の成分をよく見ると、含まれているアセトアミノフェンやイブプロフェンなどの成分量が日本の薬の倍以上であることが珍しくありません。例えば、頭痛薬として有名なタイレノール(Tylenol)には500mgのアセトアミノフェンが含まれていますが、日本の薬はそれよりもずっと少ないことが多いんです。

さて、我らが日本を代表するお薬、早めのバファリンシリーズ、
その中でも一度はお世話になった方も多いはず。
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タイレノール(Tylenol)には500mgのアセトアミノフェン含有に対して、
バファリンの成分量は何と、、160mg。約3倍違いますね。

これだけ成分が多いと「効きすぎる」のも納得です。でもそれって大丈夫そ?ちょっと怖いかも。


2. 日本人が小柄だから薬の成分量が違う? 生物学的な体格の違い

「なんで欧米の薬はそんなに成分が多いの?」と疑問に思うかもしれませんが、その理由の一つは、体格の違いにありそうですよね。一般的に欧米人は背が高く、体重も重く、筋肉量も多いです。対して日本人、アジア人は比較的小柄です。
悔しいけどどう頑張っても平均身長は圧倒的な差があります。オーストラリアの高校時代、身長170はありましたが、殆どの女子は同じ、それか僕より高かったです。ピエン。

当時の記憶。

ここで重要なのが、体の大きさによって薬の効果や代謝速度が変わるということ。体が大きいと、薬が体内で拡散される範囲が広がり、効果を感じるまでに時間がかかります。そのため、欧米の薬は成分量が多く設定されていることが多いのです。

反対に、日本人は小柄なため、少量でも薬が効きやすいという特性があります。体内で代謝されるまでの時間も比較的長く、その分、少ない量でもじんわりと効き目が続くのです。
それにしても2倍、3倍は多くない??と思いますが。多くの欧米人が身長3メートルあれば腑に落ちますが(笑)


3. 「日本人の体はじんわりが好き?」—薬に関する文化的背景

さて、体格だけが薬の成分量の違いを説明しているわけではありません。ここで重要なのが、文化的背景です。

日本では、かつて薬に対して「効きすぎない方が良い」という考え方がありました。これは、東洋医学や漢方の影響が根強く残っているためです。日本の医療や薬の考え方は、「じんわりと体に優しく効く」というスタイルが基本です。急に効きすぎる薬を飲んで体調が急変するのを避けるため、薬の成分量は抑えめに設計されています。

西洋医学は「病気に着目をする」、東洋医学は「人そのものに着目をする」という考えがあります。西洋医学は、病気そのものに着目します。一方で東洋医学はカラダ全体を見て、自然治癒力に着目します。東洋医学はじっくりと時間をかけて土台(体)を作り上げていくため、時間はかかりますが、持続性があるためカラダを体質から改善することができます。

https://www.kracie.co.jp/kampo/kampofullife/about_kampo/?p=11399

とのことなので、体の事も労わる事を忘れない精神ですね。確かに、日本はCMでも胃に優しいを強調する風邪薬多い気がします。ね?バファリンさん。

つまり、薬の成分量は国ごとのライフスタイルや医療文化の違いにも影響されているんです。歴史は紡がれる。


4. 生物学上の「酵素」もポイント!

もう一つ興味深いのが、私たちの体内で薬を代謝する「酵素」の違いです。

実は、日本人と欧米人では、薬を代謝する酵素の働きが違うことが知られています。日本人は欧米人に比べて薬の代謝酵素である「CYP450」という酵素が少し働きが遅いのです。この酵素が薬の成分を分解し、体内で効果を発揮するのを助けるのですが、日本人はこのプロセスがゆっくり進むため、少量の薬でも効果が長く続くのです。

そもそも酵素って何?からですが、

「酵素」とは、主にたんぱく質で構成されており、人間や動物、植物などすべての生き物が生きていくうえで必要な、消化・吸収・代謝などの化学反応を促進するものです。

https://www.hakko-blend.com/study/whats/05/

私達の先祖が食べてきたものが違うからなのか、単純に種として体の構造が違うのか、とにかく欧米人が同じ量の薬を飲んでも、日本人に比べて効果が切れるのが早いので、成分量が多く設定されているというわけです。


5. 「副作用の怖さ」も関係している

さらに、薬の成分量の違いには副作用も関係しています。

日本人は、薬の副作用を非常に気にする傾向があります。体が敏感なこともありますし、社会的にも「安全第一」が優先されるため、薬が効きすぎることで体に負担がかかることを避けたいという考え方があります。

欧米では副作用もある程度は許容し、「とにかく症状を抑えることが重要」という考え方が強いです。もちろん、欧米でも副作用は重要視されますが、少しの眠気や倦怠感は「効き目の一部」として受け入れられることが多いのです。

こういう所で価値観の違いが見られるのも面白いですね。

もしも海外旅行や留学で、現地の薬局に行くことがある際。
例えば、アメリカで市販されている薬は、これまで説明してきたように成分量が多いものが多いため、日本で同じ症状に対して使う場合でも、適切な量を守ることが重要です。日本の薬に慣れている人が、いきなり海外の薬を飲むと、副作用が強く出る可能性もあるので要注意です。頑張って成分表示の英語を解読しましょう。頭痛や熱で頭が回らなければ、Googleレンズ様の出番です。

異国での病気は心細い。

6. 自分に合った薬を選ぶことが大切

こうして見ると、薬の成分量が違う理由は、生物学的な体格の違いや、文化的な薬に対する考え方の違い、さらには酵素の働きなどが関係していることが分かってきました。

大事なのは、体質や体調、そして自分のライフスタイルに合わせて薬を選ぶことです。日本の薬はじんわりと体に優しく効き、欧米の薬は速効性がありつつも副作用もある可能性があります。どちらが良いかは、その時の症状や目的に合わせて判断することが必要です。

因みに僕は海外生活で、薬を飲む際は大体錠剤を半分に切って飲んでいます。今までの経験上、半分に抑えとけばそんなに副作用とかは感じたことは無いです。あくまでも適当に、「半分にすれば大丈夫っしょ!」の適当な考えでしているので、良い子は真似せずにきちんと成分表をチェックしましょう。

次回、薬を選ぶときは、単に「効き目」だけでなく、成分量自分の体質を意識して選んでみてください。そして、自分に合った薬を賢く選んで、健康をしっかり守りましょう!日本の常識は海外の非常識である場合もあります。薬一つでも、日本の普通が通じないことも頭にいれておくといいかもしれないですね。

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