Tバックに市民権を。
わたしはTバック(以下Tと省略)を日常的に履いている。
でも、それをいうと大概驚かれるので、言わないようにしているのだが。
履くようになったのは、6年前ぐらい。それまでは逆に嫌悪感すらあったのに。
きっかけは、習い事だった。当時わたしはタヒチアンダンスというものを習っていて、2年に1回大掛かりなショー(発表会のようなもの)があった。
タヒチアンダンスというと、すぐに想像できる人はなかなかいないんじゃなかろうか。ココブラをつけて、腰にはたくさんの紐でできているスカートをはいて踊るのがデフォルトとなっている。このスカートが肝なのだ。
実はたくさんの紐に見えるのはモレという植物からできている、天然のスズランテープのようなもので、たくさんのスズランテープの一番上のところを編み込んで止めてあるだけのスカートなのだ。いわゆる暖簾状態。360度どこもかしこもスリットだらけ。
要するに、踊っている時に足全体、いや下手したらお尻まで見えてしまう。そこで、活躍するのがTなのだ。
ショーの時に愛用するのは肌色のTである。
はだけた時に、ピンク色のパンツが見えるよりも、お尻のほっぺが見えたほうが恥ずかしくない。
お客さんも、ショーの合間でドギマギしなくていい。
そんなこんなで、Tを履きはじめると、本当にとても良いのだ。
わたしは、スカートよりパンツ派なので、ショーツのラインが響くことを気にしなくてもいいし、自分のお尻を自分で改めて再確認することで運動も意識するし。
ほんと、悪いところなんてないじゃないか。
日本でのT愛用者の肩身はとても狭いのは、Tへのセクシーなイメージが先行してしまっているからなんだなぁ、と思っている今日この頃。
ちなみに、スーパー銭湯に行く時にうっかりTを履いて行って、お婆ちゃんに二度見された。
スーパー銭湯は普通のパンツで行かなきゃだな。
あぁ、Tバックに市民権を。
普段から履く人が増えますように。