卒業制作
あっという間に大学3年生となり卒業制作の年になった。
わたしにとっては2回目の卒業制作にとりかかることになる。
卒業制作では前から現代アートが好きだったこともあり、インスタレーションをやりたかった。
授業のカリキュラム上、インスタレーションはやめてほしいらしく、先生からは、自分勝手な作品なら他でやれやら、個人活動でやれ等、全てを否定された。
本気で大学辞めてやろうかと思った。
一生懸命考えたプランをあそこまで全否定されると流石に悔しくて泣いた。
悔しいけど、大好きなインスタレーション(現代美術)は、大学卒業後他の学校でやってやろうと思った。
この時、現代美術に対する自分の思いを再認識できたと思う。
ただテーマを「こころ」にしたいということだけは譲らなかった。
わたしにもプライドと思いがある。
先生の言いなりにはなるものかと。
作品は2冊の本になった。
それはいつか自分が作りたいと思っていたものだった。
絵本のような、写真とイラスト、言葉を使った「こころ」をテーマにした作品だ。
順番は違ったけど作りたいものは完成した。
先生からのアイデア100本ノックには正直心折れそうになったけど、やりきったことで本当に自分がやりたいこと、会社を辞める勇気がわいた。
遠回りしたけど、大学は行って良かった。