見出し画像

「サッカー素人が」データと統計を基に客観的に見る、日本サッカーの問題 (2018年6月11日執筆)

いよいよ来週から2018W杯が開幕しようとしている。(注:本記事は過去使っていたプラットフォームからNOTEに移管した為、日付が誤って表示されていること、お許しいただき度)

ニューヨークの地から本邦の報道を見ていると、内容の大半は西野監督、並びに選手(本田圭佑、川島、長谷部他)を批判する内容が大半に見受けられる。そして、それら記事や報道を基に国民によって投稿されているSNSの内容もなぜか批判一辺倒。サッカーの関係者までもが日本代表を応援するのでなく、今のチームを批評、批判するのみ。
なぜ、こんな現状が起きているのだろうか。。

米国は残念ながら今年北米予選で敗退を喫してしまいW杯への参加は叶わないが、(日本で報道されている以上にサッカー熱の高い米国においても)決して監督批判を永遠に行ったり、一人の選手をずっと批判したりする報道・投稿は見当たらない。これはやはり日本(一部アジア諸国)にのみ見られる特殊事例だと思われる。
失敗や、敗北を喫した際、「何故それが起きたのかの分析」でなく、短絡的に「誰が」悪いかのみ批判し合い、結果根本的な回答を全く見つけられずにいるのが現状と見て取れる。

昨今の日本のスポーツ誌、スポーツ報道を見ていると、そのどれもが「ハリルホジッチ監督が000の観点からダメだ」、「西野監督の選手選抜基準は年功序列でダメだ」、「本田は運動量が少なく使えない」等と選手・監督個人を批判するのみであり、その具体的な解決策を述べないものみである事に憤りを感じる。
報道機関もサポーターも批判するのであれば、その具体的な改善策が何なのか、せめて簡単にでも述べるべきである。

実際、米国ミシガン大学MBAの教授が行ったスポーツギャンブルに関する調査によると、
「欧州サッカーチームにおけるファン層のように、スポーツファンが一つの思考・風習・民族他に偏らず、比較的分散された場合、(現状のチームで彼らが想定する)チームのパフォーマンス結果と、実際の結果に強い相関がみられる」との結果を導き出しており、フランス一部リーグ所属のリヨンを例に「ファン層がしっかりとした知識を身に付ければ、彼等の意見に耳を傾ける事で、チームとしての良い結果に結びつけることが可能となる。これがリヨンが成功した一要因だ」と結論付けている。
(注:「Soccernomics」 Simon Kuper/Stefan Szymanski著、2018年発行)

つまり、本当にファン、報道陣が日本サッカーを良くしたいと思うのであれば今のような視点でチームを見るのでなく、「積極的に建設的な議論につながる意見を発信する事」、並びにそれができるようにファン・報道機関・コメンテーター自体が「スポーツの知識を向上させていく」必要性があると思われる。

筆者家徳としては、今回のスポヲタ情報局での発信活動を通じて、上記のような問題解決の為、日本のスポーツヲタクの皆の力を踏襲して、日本スポーツ界の発展に寄与していけるようにできればと強く思っている。

W杯での日本の活躍、ならびに日本のスポーツが発展する事を強く祈って。

PS: 余談であるが、米国スポーツオタク(Chris Anderson, David Sally)二人によると、「金髪」の選手の方がその他の髪の色の選手より、人間・スカウトの先入観により、より良い契約条件で契約できるとの統計結果を導き出している。例え前年度の成績が略類似していてもだ。(注:Chris Anderson発言引用)その観点から行くと、長友選手や本田選手が本W杯に向けて金髪にしているのは「ロジカルに」正しいといえる。
彼らが上記を知って金色にしたかは分からないが。。。

(画像:Sanspo.com参照)

いいなと思ったら応援しよう!