日本一幸せな場所
鶴居村のはずれの丘をのぼっていくと、
そのてっぺんに点々と建つ
赤い屋根の建物。
「ハートンツリー」
景色を一望できるその場所には、
宿泊できるゲストハウス、
お食事のできるレストラン、
チーズ工房、
ハーブガーデン、
ヤギの小屋、
があります。
私の演奏活動しているユニット「minstrel」のパートナーである、フルートの髙橋の繋がりで、
ハートンツリーでのライブをさせてもらったのは、
ちょうど一年前の2019年の8月のこと。
初めての場所にわくわくしておりたつと、
どこまでも広がる草原と、
広い広い空。
遠くに見える山の連なり。
私の大好きな景色が広がっていました。
ハートンツリーの人々は、
愛が湧き出ているようなご家族で、
でも、
私の身の回りにある、
サービス精神の旺盛さとは全く違っていて、
ただ、私がそこにいることを受け入れ、
家族として見守ってくれているような感覚でした。
演奏の日の朝、朝ごはんを運んできてくれた「お母さん」が、
「今日はね、来てくれる人みんなに幸せな気持ちになってほしいの。
朝ごはん楽しんでね。」
と。
お皿には少しずつ乗せられた、
卵やハム、野菜が、
お花やハーブに飾られていました。
焼きたてのパンのあたたかさ、
窓から見える景色、
人の優しさに、
初めて、朝ごはんを食べながら泣きました。
心がふわりとほどけて、
その場所にとけこんでしまうような感覚。
ハートンツリーが大好きになってしまった私は、
その後も、何度もおじゃましては、演奏させていただいています。
丘の上に着く度に、
私の心は全開になって、
体の隅々まで空気が行き渡る感覚。
朝日を見て、
夕日を見て、
満天の星空を見て、
何度も何度も泣いては、
心の奥の方から湧いてくる、
生きるエネルギーと、
思わず口をついて出るメロディや言葉。
私の作ってきたオリジナル楽曲のほとんどが、
ここで生まれました。
今回のプロジェクトにも、
たくさんの応援を寄せてくださり、
できあがったCDは、
ハートンツリーにも置いてくださるとのこと!
たくさんの人のもとに、
届くといいなぁ!