見出し画像

初めてのバレンシアでのクリスマス

12月も中旬になり、いよいよクリスマスも間近になってきましたね。

うちは11月の下旬に夫の誕生日、12月の頭に子どもの誕生日があって、すでに年末お祭りモードが始まっています。

クリスマスと年末年始を合わせると、ケーキ!高カロリー飯!ケーキ!高カロリー飯!ケーキ!高カロリー飯!高カロリー飯!高カロリー飯!高カロリー飯!高カロリー飯!って感じです。

お誕生日のお祝いが複数回になったりもするので、実際にはケーキと高カロリー飯がもっと増えることも…。

毎年この時期は体重キープの試練に晒されています。

さて、今回ははじめて過ごすバレンシアのクリスマスについて書きたいと思います。


スペイン(バレンシア)のクリスマス

Navidad

スペインではクリスマスのことを Navidad といいます。
Navidad は Natividad が変化したもので、生誕という意味だそうです。

クリスマスでも通じると思いますが、街中の看板などでは Navidad が使われているのをよく見かけます。

また、同じく目に入るのが Nadal です。
これはバレンシア語(カタルーニャ語の方言のひとつ)での Navidad、クリスマスという意味です。

クリスマスマーケットの会場でも「NADAL」が使われていました

東方三博士

東方三博士、日本では一般的にはそこまで有名ではないと思いますが、キリストが生まれた時に空の星を見て尊い人が生まれたことを知り、はるばる東方から生まれたてのキリストに贈り物を持って会いにきた三人の賢者のことです。

わたしは「東方三賢者」と覚えていましたが、「東方(の)三博士」と訳されることが多いようです。

スペインではもともと、この三博士が贈り物をしたことに則って1月6日(Los Reyes Magos という祝日)に子どもたちにプレゼントが贈られていました。(正確にはプレゼントは5日の夜に届きます)

それが近年ではクリスマス(24日の夜)にサンタからのプレゼントが贈られるようになり、もともとの1月6日と合わせて2回プレゼントをもらう子どもたちも少なくないそうです。

うちも、クリスマスにはメインのプレゼントがサンタさんから届き、1月6日には博士たちからプチギフトが届く予定です。

そういうわけで、こちらでは東方三博士のクリスマスグッズがたくさん売られています。


ツリーのオーナメントだったり、お皿だったり陶器の置物だったり、テーブルクロスやスノードームやジオラマなんかも見ました。

大きなぬいぐるみも!

わたしのクリスマスの推しはこの東方三博士です。
お皿とチョコレートでできたオーナメントを買いましたが、機会があればもうひとグッズくらい欲しい。

かわいいかわいい

余談ですが、マドリッドのプラド美術館でわたしが釘付けになったのはファン・バウティスタ・メイノの『東方三博士の礼拝』でした。

物の質感の描き分けが本当にすごいのでプラド美術館に行ったら注目してみてください。

Maino-Adoración de los Reyes Magos


街の様子

メインツリー

バレンシア市役所前の広場に大きなクリスマスツリーが現れ、メリーゴーラウンドやスケートリンクなども出現し、夜にはイルミネーションが輝いています。

先日私たちも広場に行ったんですが、想像以上に混んでいて写真もろくに撮れなかったので、Xのバレンシア市議会のツイートを引用させてもらいます。


イルミネーション

街中の通りごとにそれぞれ違ったデザインのイルミネーションをずらっと掲げているのも可愛いです。

イルミネーションの一部に銀色のテープみたいなのものが使われていて、昼間は電気を使わなくても太陽光でキラキラしているのもエコでいいなと見かける度に思います。


装飾

ハロウィンの時にはあまり見かけませんでしたが、さすがにクリスマスは気合いの入っているデコレーションを多く見かけます。

絵画みたいだけど置物をとった写真です
シックでゴージャスな感じ
こちらはお店の中もクリスマスグッズがいっぱい
こういうのもいいよね


クリスマス商戦

11月の半ばころからいろいろなお店でクリスマスコーナーが設けられはじめました。

見てるだけで楽しい

華やかで楽しいな〜!と思っていたのですが、クリスマスグッズの特設会場や伝統的なお菓子売り場は12月10日頃にはかなり品薄になっていました。

たっぷりあったオーナメントがほとんどない
まだ沢山あるように見えますが
最初と比べるとかなり売り切れ商品が出ています

そういえば、レジで同じお菓子を10箱くらい買っているお客さんは一人や二人ではありませんでした。

ヨーロッパの人たちのクリスマス熱は想像以上です。
私たちも買いそびれないよう早めに準備しようと思います。(もう遅い…?)

過ごし方

家で家族と、たくさん食べて飲む

ヨーロッパだと、クリスマスは家族で過ごすイメージがありますよね。
実際にそうなのか、子どもが同じ学校に通うパパさんに、どんな風にクリスマスを過ごすのかと聞いてみると、

「近しい家族で集まって魚介類をたくさん食べるよ。とにかくたくさん食べて、それからお酒もいっぱい飲む!」

とのことでした。
やっぱり家族で賑やかに過ごすようです。

クリスマスメニュー

調べてみたところ、上記のパパさんが言うように貝や海老、魚などがよく食べられているようです。

マンションの管理人さんも海老をたくさん食べると言っていました。

メインも特に定番のものがあるわけではなく、牛だったり羊だったり魚だったりするようですが、デパ地下ではクリスマスを見据えた豚やうさぎや鶏などが調理されたものも見かけます。

こういうの

クリスマスのお菓子

クリスマスケーキはマストではなく、代わりにクリスマス用のお菓子がたくさん売られています。

伝統的なお菓子が素朴でかわいいので、わたしもいくつか買ってみました。

ボロボロになる粉という名前のお菓子
いろんなフレーバーがある
小さめのクリスマス仕様のお菓子缶を買ってみた
開けるとお菓子がいろいろ
ちょっと食べて減ってます

また、イタリア ミラノ発祥のパネトーネという、バターや卵をたっぷりと使いドライフルーツなどを入れたパンとケーキの間のようなお菓子が山のように積まれて売られています。

あまりにも見かけるので私たちも買ってみようということになったのですが、ピスタチオ入りだったり、チョコレートがかかっていたり種類も豊富でどれを選べばいいのかわからないほど。

結局缶がかわいい栗入りのものを選びました。

まだ開封してない

クリスマス期間中に少しづつ食べるんだそうです。
そのままでも温めてもクリームなどを添えてもいいとのこと。

そろそろ食べ始めようかと思っています。

我が家の予定

24日のクリスマスイブは、我が家も自宅で食べ物をいろいろ用意してゆっくり過ごそうと思います。
前菜にたっぷりの海老と、メインは豚にする予定です。

夫が Switch のコントローラーを追加購入していたので、4歳になった息子も一緒にできそうなマリオパーティーとかやりたいです。

25日は、午前にクリスマスプレゼントの開封式をして、お昼は先日見つけて夫が行きたがっている焼肉屋のクリスマスコースを予約しています。

バレンシアの焼肉屋のクリスマスってどんな感じなのかわかりませんが、楽しんでこようと思います。

スペインでは東方三博士の日で祝日の1月6日までがクリスマスで、バレンシアでは6日にメインストリートでパレードもあるようなので、そちらも行けそうなら行ってみたいです。(すごく混雑するらしいので断念するかも)

皆さんも、どうぞ楽しいクリスマスをお過ごしください!