種を送ったら種が送られて来た日の日記
寒波が来たので、冬山にも行けそうな、父の形見のダウンを取り出して着てみた。
雪は降らなくて良かった。
自転車で出かけられる。
地方に行ったOBから頼まれた個人名刺を作る。
地元でうちの営業マンを紹介する活動をするらしい。
すごい愛社精神。
社内報の編集会議。
新年には、集合写真を撮る。
各事業所の写真を合成して、背景を変えて一同に集合させた写真が良かったと感想をくれた人がいた。
「アレいいですね。待ち受けにしたいくらい」
こちらもなかなかの愛社精神。
とは言え、ほとんどの人が、ネタの提供や、感想の反応が無いのが現実。
しかし、間違いの指摘はすぐ入る。
便りが無いのは良い便りと思おうか…。
カオナビデータひとつ整備完了。
毎日コツコツと…。
窓の内側は暖かい。
寒波は過ぎ去ったか?
と思うほど、ぽかぽか暖かい窓辺のコーヒータイム。
SNSであげた、フウセンカズラの種を欲しいという人がいたので、育て方と一緒に送った。
会社を出ると月が綺麗だった。
自転車を漕ぎながら、西の空に遠く夕焼けの名残りを追いかける。
確実に日が長くなっていくのが嬉しい。
が、寒波はまだいた。
寒い。
腹が立つほど寒い。
私はどちらかというと温和な性質だと思うが、寒さというものに耐えられぬほどの心細さと怒りを感じる。
夏生まれだからかな?
相関性は不明だが、そんな事を思う。
どちらかというと共感性も高い方だと思うが、冬山に行く人に1ミリも共感できないほど、寒さに心が狭い。
怒りと分厚いダウンのおかげで、西の空もとっぷり暮れた帰宅時には、小汗をかいていた。
帰るなりコインランドリーへ。
昨夜の夕餉は鍋。
どういうわけか、鍋の端から汁が溢れて、テーブルを浸すだけでは飽き足らず、こたつ布団越しにおやじ天使のジャージを伝い太ももに到達するまで誰も気づかない事件が起こった。
「なに?熱つつつ…」
となって、みんなが慌てた時には時遅し。
とんでも家族のポンコツ事件簿。
電気鍋 コッソリ汁を 溢れさす
こたつ布団がしっかり鍋の汁を吸ったので、コインランドリーで丸洗いすることになったのだ。
合間に買い物。
今日はチャーメンだ。
帰ってチャーメンを作る。
エビアレルギーがいるので、シーフードミックスからエビを抜く。
エビ抜きのシーフードミックスが欲しい。
家に種が届いていた。
こちらもSNSで、畑の菜の花でペペロンチーノを作った投稿を見た人が、菜の花を送ってくれたのだ。
昼間フウセンカズラの種を送ったら、夜ナノハナの種が届いた。
おんなじ日に起こる不思議なできごと。
バーチャルな世界からリアルに繋がる日常。