藍10:藍の歴史(世界)
おはようございます。
今日も抜けるような快晴で、春らしい清々しい朝。週明けがこんな感じで迎えられると今週はうまくいきそうな気がする笑
さて、今日からは藍の歴史を見ていこう。
日本の特有の文化と思われがちだが、藍染めの布は、エジプト、インドはもちろん、中南米やアフリカでも古くから使われてあらゆる民族の暮らしを彩ってきた。
藍は人類最古の植物染料とも言われれている。
年代ごとに追って見ていこう。
紀元前4000年頃
因みに世界最古のインディゴブルーの綿織物はペルーの遺跡で発見された6000年前のジーンズ。
紀元前3000年頃
インダス文明の遺跡から、藍染めの染織槽跡を発見。
紀元前2500年~ 1200年頃
エジプトのテーベ古墳からミイラの巻布「マムミー布」を発見。これが2016年に一番上のペルーのものが見つかるまで世界最古の藍染めの布とされていた。
紀元前2000年頃
インディゴ染料の最も古い主産地はインドで、当時既に製藍は輸送に適するよう固形化されていた。製藍されたインド藍は紀元前後には地中海沿岸に輸出された記録が『エリュトゥラー海案内記』に残る。
そもそもインディゴ(indigo)という言葉はギリシャ語の「indikon」(インドの染料の意味)を語源とし、これがラテン語の「indicum」、ポルトガル語を経て、英語の「indigo」になった。
紀元前1336年~ 1327年
ツタンカーメンのミイラにも藍染めの布を使用。
紀元前300年頃シルクロードを通じて文明の交流が始まり、藍染めの布製品も盛んに行き来する。
中国漢時代(紀元前206年 - 220年)
藍染め糸による刺繍、藍染めが施されている布類が出土される。
600年頃
ヨーロッパにおいて「ウォード」の栽培が始まる。
インドシナ原産の蓼藍が中国を経由して日本に伝来したのは、今からおよそ1400年前の飛鳥時代(593年〜710年)と言われる。
1600年頃
ヨーロッパのウォードの栽培が広がり一大産業となるが、インドアイの輸入が始まり、瞬く間に衰える。ヨーロッパではウォードを守るためにインドアイの輸入を禁止したことがあったが、インドアイは、藍色成分の純度が圧倒的に高く容易に染まり生産効率が高いのでウォードはしだいに消滅。
1880年
ドイツの化学者アドルフ・フォン・バイヤーが石炭から天然インディゴとまったく同じ成分構造を持つ合成染料制作に成功。この合成インディゴは「化学藍」、「合成藍」と呼ばれる。天然インディゴには不純物が含まれるのに対し、合成インディゴには不純物が一切含まれないことから「インディゴピュア」とも呼ぶ。
天然染料のインディゴ染料の歴史ではないが、その流れを汲んだ青色染料の歴史としてこちらも歴史に含むものとする。
インディゴ(青の染料を含む成分)を含む原料は6000年もの前から使われていて、しかも歴史の表舞台とは全く異なるペルーから出土しするなど今後も新たな歴史が塗り替えられる可能性が高い。いずれにせよ、人間が人間となり始めた極めて早い段階で染料として、素材を丈夫にしたり毒を持つ動物や虫たち避けとして使用されてきたことに違いはない。日本人だけでなく、世界的に見て人間に極めて身近で愛着がある本能に染み込んだ色合いだからこそ、こんなにも人が見て落ち着き、愛される色になっているのだろう。
*上記の情報は以下のリンクからまとめています。
https://led-ai.pref.tokushima.lg.jp/ai/
http://www.japanblue-ai.jp/about/index.html
https://www.metro.ed.jp/koishikawa-s/assets/filelink/filelink-pdffile-9695.pdf
僕は幸せになると決めた。
今日もきっといい日になる。
一歩一歩、着実に歩もう。
皆様も、良い一日を。