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ほんの、てづくり その3
その2からの続きです。
1. どんな本を作るか決める(内容)
2. どんな本を作るか決める(仕様)
3. 調べ物や資料集めをする
4. 原稿を書く
5. 印刷・製本をして仕上げる
内容が決まったので、今度はどんな仕様・体裁の本にするかを考えます。
・本のサイズ
・ページ数
・発行部数
・頒布価格
・印刷方法
・製本方法
・その他
決める内容は、だいたいこんなものでしょうか。
・本のサイズ
よくある同人誌・zineのサイズと言えば、A版(A6、A5、A4)とB版(B6、B5、B4)かと思います。
A6(文庫サイズ)は、小説など文字中心のためのもの、A4/B4は、イラストや写真などを大きなサイズで表示するためのもの、B6/A5はその中間という感じがします(あくまで個人的なイメージ)。
私が作ろうとしている本は、文字が主体で、その中にイラストや写真が混在する予定です。そこで、A5かB6がよかろうと考えました。
原稿の作り方や印刷などをいろいろ考えた結果、最終的にB6という小さいほうのサイズで決定しました。
そうそう、本のサイズはこちらで確認できます。完成まで散々お世話になりました(^^)
紙のサイズ・寸法(第一印刷さん)
本と紙のサイズ(iPhoneアプリ)
・ページ数
せっかく作るんだし、しかもお金を出して買ってもらうものだし、読み応えのあるものにしたい。本を作るうえでの、私のこだわりです。
そんなこだわりのもとで決めた方針が、「最低でも表紙込み20ページ」というものでした。
本のページ数は、4の倍数または8の倍数にします。手作りの場合は、4の倍数で問題ないです。また、表紙込みにする(本文開始ページがP.3)か、表紙別にする(本文開始ページがP.1)かは、お好みで。
・・・ちょっと薄いな。しかし、製作日数を考えると、最低ラインはこんなものか。などと考えつつ、この方針にしたがって作った台割表がこちらです。
ざっくりと本の内容とページ順をリストにしたものです。
これは最初に作ったもので、このあとまだまだ検討を重ねるため、手書きで作っています。この後紆余曲折を経て、最終的に表紙込み28ページになりました。
ページ数とページ構成が最終的に決定した段階でExcelに転記して、作業チェックリストにしました。
・発行部数
何部作るか。これがまた、難しいんですよね・・・
・イベント初参加で、まったくの無名
・配置ジャンル違い
・事前の告知はほぼnoteのみ、イベントのパンフレット/サイトに記載なし
・イベント参加はこの1回のみで、余った分は通販
これらの条件をいろいろ考えて、さらに「大半が売れずに在庫になっても、お財布的に大きなダメージを受けない数」という最低ラインを付けた結果、発行部数はかなり絞りました。
何部作るかは、正直言って賭けですね。ファンがいるとか、有名人とかでなければ、そうそう大量には動かないと思います。(それもまた、読めないのですが)
おかげさまで、今回はいい線を読めたらしく、当日持って行った分は、イベント終了近くに完売となりました。
(お買い上げいただいた皆様、ありがとうございますm(_ _)m)
・頒布価格
あー、これも難しいですよね・・・相場なんてあって無きが如し。
印刷代+αを部数で割ったものを基準に、ぼったくりでもなく赤字にもならなず、なんとなくそれっぽい数字にする感じ?
高くすると手を出しづらくなりそうだし、身銭を切ってまで安くするのも違うと思うし、悩ましいところです。
作り手が思う適価と、買い手が思う適価が、一致すれば最高なのですが、そこもまた、なかなか読めません。
結局、実費(印刷代)回収を目指した値付けにしました。
終わらなかった・・・続きます。