ハワイでマハロ~#12 ハワイの海で、イルカに出会った~
(#11からつづく)
ツアー2日目は、今回の旅の目的であるドルフィンスイムです!
朝から海に出るので、かなり早い時間に家を出ました。
私はツアー会社の社長に連れて行ってもらいますが、他のドルフィンスイムツアー参加者は、会社のバスがワイキキのホテルを早朝巡回して連れてくるようです。
ただいま時刻は朝の7時半。
奥に停泊している船に乗って、イルカに会いに行きます。
桟橋でカメさん発見。ハワイ語でカメは「ホヌ」といい、海の守り神とみなされています。
ちなみに、ハワイでは野生のカメに触ってはいけません。法律で禁止されています。野生の海洋哺乳類(イルカやクジラなど)に近づきすぎてもいけません。
違反すると罰金刑です。
船は岸を離れ、野生のイルカがいそうなポイントに向かって走り始めました。
いいお天気です。
ツアースタッフのみなさんは、一部を除いて日本人で、アメリカ人スタッフもカタコトですが日本語が話せます。説明などはすべて日本語なので、気負わず楽しめます。
ちなみに、ツアー参加者の顔ぶれは様々でしたが、若いカップルが多いようです。新婚旅行かな。さすがハワイ!
参加者は全員ウェットスーツとシュノーケル、マスク、フィンを装着し、簡単に使い方を習いました。
イルカの群れを発見したら、船から海へ入って水中のイルカを眺めるのです。
私はシュノーケリングの経験がなく、何もかもが初めてなので、必死になって話を聞いていました。
やがて、イルカとの遭遇ポイントに到着しました。
「イルカがいるよ!みんな順番に海に入って!」と言われたので、海に入って、受けた説明の通りに潜ってみたのですが……息ができません。
初心者にありがちな、口呼吸がうまくできない上にマスクに水が入ってきて、鼻から海水を吸い込んでむせる、というのをやらかしました。
これがもう、咳き込んで苦しいんですよ。海水だからすごく鼻がツーンとするし。
そうやってゲホゲホ咳き込んでばかりで、どこを見たらイルカがいるのかもわかりません。当然、その姿を見ることもできませんでした。
そうこうしているうちに、イルカの群れはどこかへ行ってしまいました。
…がっかり。
このためにハワイに来たのに、イルカを見ることもできずに終わってしまうの!?
そう思ってしょげる私でしたが、もうひとつ別のポイントに行くので、そこでもイルカに会うチャンスがあると言われて立ち直りました。今度こそ!
気を取り直して、第2ポイントに到着しました。
どこまでも青い海。
ここにもイルカの群れがいました。
再度、海に入ります。さっきの失敗を教訓に、注意深く海に潜りました。
今度はちゃんと海中が見通せます。
そして、見つけました!
海底近くを、イルカの群れがスイスイと泳いでいます。
想像していたより小さかったですが、間違いなく野生のイルカです。
あいにく水中撮影のできる器材を持っていなかったので、水中を泳ぐ姿をカメラに収めることはできませんでしたが、ようやく直接イルカを見ることができて、感動もひとしおでした。
そのポイントでしばらくイルカを観察した後、また別のポイントに移って、しばしマリンスポーツを楽しみました。
ボディボードに挑戦する人や、シュノーケリングに興じる人など、いろいろです。
私はシュノーケリングをしていました。海中でウミガメを見かけたのですが、あっという間に泳ぎ去ってしまいました。陸では移動スピードが遅いと思われているカメですが、水中での移動速度たるや、ロケットの如しでした。
そうしてひとしきり楽しんだ後、船に戻って陸に帰ることになりました。
ところが、船がゆっくり移動を始めたあとに、思いがけないお客さんが現れたのです。
船のまわりをイルカが併走して、次から次へとジャンプして姿を見せ始めたのです。
この近さ。
間近でイルカのジャンプを見ることができて、これまた感激でした。
イルカたちは、まるで見送るかのように船の周りでひとしきりジャンプを繰り返して、そして去っていきました。
スタッフによれば、イルカがよくいるスポットを狙って行くので、高い確率で遭遇はできるそうです(まれにですが、一度も出会えないこともあり)。
そんな状況でも、これだけたくさんのイルカに会えることは、そう頻繁にあることではないとか。
そう言われると、嬉しいですね。居合わせることができてラッキー!
よい体験ができました。
念願のイルカに会えたし、ハワイまで来て本当によかったです。
(つづく)
次回更新は9/10の予定です。
※この記事は、次回更新時に旅ネタマガジン「東奔西走x南船北馬2」に収納予定です。こちらのマガジンは無料です。
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