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【発音コツ】"stimulation" TED Talkのシャドーウィングを添削してもらいました
昨年から読み始めている本があります。
「内向型人間の時代」という本です。表紙に書かれた "Quiet(静けさ)" の言葉と、元の英語タイトルにある『The Power of Introverts(内向型の人が持つ力)』という言葉に惹かれ、昨年購入しました。
昔からコンプレックスに感じていた「内向型である」という自分の性質を全肯定してくれるような印象を持ち、少しずつ読み始めています。
まだ最後まで読み切っていませんが、この本を読み始めたことで、世の中は学校でも会社でも当たり前のように「外向型」の人間に合わせた仕組みになっていることに気づかされます。この本ではその歴史から遡っており、とても興味深いです。
この本の著者である「スーザン・ケイン」さんは、本だけなくTED Talkでも登壇されているのを発見したので、TED Talkも視聴してみることにしました。
ついでにシャドーウィングの題材として活用してみます。シャドーウィングは今まで、誰かにチェックしてもらうことはなく、やりっぱなしのことが多かったので、今回はSpeakNowを使って自分のシャドーウィングをネイティブ講師に添削してもらいました。
TED Talk を使ってシャドーウィング
シャドーウィングの題材はこちら。3:54あたりのパートをシャドーウィングしてみます。
最初は通常のスピードで挑戦してみたのですが、スピードに付いていくことが難しく、自分の発音が崩れていくのを感じたので、スピードを少し落としてシャドーウィングに取り組みました。
YouTubeの動画だとスピードをさらにカスタムできるのでおすすめです。今回は0.85倍速でシャドーウィングしています。
シャドーウィングを録音したものを添削してもらいます。
録音内容
Please check my shadowing work.
私のシャドーウィングをチェックしてください。
"Now, to see the bias clearly, you need to understand what introversion is.
"まず、この偏向を明確に理解するには「内向的」というのがどういうものなのか、理解する必要があります。
It's different from being shy. Shyness is about fear of social judgment.
「シャイである(内気である)」こととは異なります。「内気」とは社会的な評価を恐れていることです。
Introversion is more about, how do you respond to stimulation, including social stimulation.
「内向的」とはもっと、社会的な刺激も含めて、刺激に対してどう反応するのか、ということです。
So extroverts really crave large amounts of stimulation, whereas introverts feel at their most alive and their most switched-on and their most capable when they're in quieter, more low-key environments."
外向的な人は多くの刺激を求めますが、内向的な人は、静かで落ち着いた環境にいるときに、一番生き生きとして、最も活動的になり、最大限能力を発揮できるのです。"
ネイティブ講師からの返信
Wow Yuka, とっても素晴らしいシャドーウィングでした!基本的に発音もリンキングも、とても上手にできています。ひとつだけ、発音のミスがありました。"stimulation" の発音です。"stimulation" を発音するとき、"myu" の音を意識してください。"myu (みゅ)" よりも "mu (む)" の音で "stimulation" と言っているように聞こえます。"m, y, u" のスペルをイメージしてみてください。"myu, myu" の音です。"stimulation", "stimulation," "stimulation".
ただその他はバッチリです。引き続き頑張ってください。もう一度練習したい場合は、リプライをお待ちしています。
フィードバックからの学び
stimulation の発音は「mu(む)」よりも「myu(みゅ)」を意識
Stimulation(刺激)の発音についてフィードバックをもらいました。Stimulation の発音記号を調べてみると、
stimulation【stìmjuléiʃən】(スティミュレイション)
mu の発音記号は /mju/ となっています。この場合は「mu (む)」ではなく「myu (みゅ)」と発音するのですね!
/mju/ の発音記号を持つ単語は他にも、
music【mjúːzik】
museum【mjuːzíəm】
などがありました。
どれも「ミュージック」「ミュージアム」のように、「みゅ」と発音しますね。
stimulation の "mu" を「みゅ」と発音することを意識しながら、もう一度シャドーウィングに挑戦してみました。ただ何度やっても、今回のシャドーウィングでは、"large amounts of stimulation" のパートはなかなかスムーズに言えません。
リプライ内容:
Hi Grace, フィードバックをありがとうございます。"stimulation" の単語をもう一度練習したいと思います。"stimulation", "stimulation".
"Introversion is more about, how do you respond to stimulation, including social stimulation. So extroverts really crave large amounts of stimulation." この部分はスムーズに発音するのが難しいです。
"large amount of stimulation", "large amount of stimulation".
ネイティブからの返信:
Hello Yuka, リプライをありがとうございます。
"large amounts of stimulation" が言いにくいのはよく分かります。なぜなら、"of" の後に "stimulation" が続いているからです。"of" の V の音と、"stimulation" の S の音は口の形が全く異なります。この2つの音を切り替えることができる口の筋肉が鍛えられるまでは、難しいでしょう。口の筋肉を鍛えるために、こうした難しい文章を引き続き練習してみてください。そうすると英語が話しやすくなると思います。英語を話すときに口が疲れることはないですか?これは、新しい言語を話すのに必要な新しい口の筋肉が使われているためです。なので、発音が難しいと思ったときは「あ、口の筋肉をもっと鍛えなきゃ」と思い出してみてください。難しい文章も引き続き頑張って練習してみましょう。次の録音を楽しみにしています。
まとめ
今回はTED Talkの動画を題材に、シャドーウィングに取り組んでみました。動画を聞いて聞き取れる言葉・フレーズでも、実際に発音してみると動画のようにはうまく発音できないことが分かります。今回も30秒のシャドーウィングを録音するのに、30分以上はかかってしまいました。
SpeakNowの講師からフィードバックをもらうことで発音のコツは学ぶことはできますが、今回の講師からリプライをもらったように、単に発音のコツをつかむだけでなく、自分の口周りの筋肉を鍛えることも発音上達には必要であることが改めて分かりました。
発音できないのは、口周りの筋肉が英語仕様になっていないことがその理由のひとつでもありますね。SpeakNowで添削やコツをもらうだけでなく、音読やシャドーイングをもっと日常に取り入れて、自分の口の筋肉を日頃から鍛えていきたいと思います。