単語ひとつ違うだけで正確に伝わる move out と move around【ネイティブ解説】
ゴールデンウイークですね。2024年が始まったと思っていたら、あっという間にゴールデンウイークに入ってしまい、時の流れの速さに驚くばかりです。
今年の大型連休は、平日もお休みを取れれば10連休になるそうです。旅行など、この連休中に色々と予定を立てている人も多いのではないでしょうか?
旅行に関していうと、先日とても衝撃的なニュースが目にとまりました。
「世界で滞在費の安い観光地」ランキングで、なんと日本は世界で4番目に安く観光できる国だそうです。日本ってこんなに安い国でしたっけ・・・?
インバウンド産業としては多くの外国人観光客が来てくれるのは嬉しいことですが、インバウンドの需要が高まるにつれてホテルの宿泊代はかなり高騰しているようです。
円安で海外旅行に行きづらい中、国内でも観光地の滞在費が上がってしまうと、ちょっと遠出するのも躊躇してしまいますね…。
私は連休中、おとなしく仕事をこなしたり、英語学習に勤しんだり、静かに過ごしたいと思います(笑)
さて、今回は Speaknow の質疑応答を使って質問に英語で答えてみました。
「移動」に関する用語 "move out" と "move around" の違いについて、ネイティブ講師からの解説をシェアしたいと思います。
今までどこに住んできましたか?
録音内容
ネイティブ講師からの返信
フィードバックからの学び
ひとつの場所 or 複数の場所
"moved out to ~" で「あるひとつの場所に引っ越した(移動した)」
"moved around to ~" で「複数の場所に引っ越した(移動した)」
という意味を表すことが分かりました。
文章を作ったときの私の脳内では「住んでいた街を出ました」という意味で、「単に "I moved to" で引っ越しました」というよりも "I moved out to" の方が「街を出た」というニュアンスが強まるかな、と思っていたのですが、この内容だとちょっと違ったようです。
大学卒業後に引っ越した先はいくつもあるので、"different cities(さまざまな街)" とまとめていました。このように引っ越した先が複数の場所を表している場合、moved out を使うと、ネイティブには少し違和感があるのですね。
move around の意味
move around と言うと「動き回る」ようなイメージがあります。今回のように「移動先(引っ越し先)がいくつもある」という意味でも使えることを初めて知りました。
改めて辞書で調べてみると、「(住所や仕事を)転々とする」という意味も載っていました。「動き回る」以外にも「転々とする」という意味でも使えるのですね!
そのため今回の場合だと、
I have moved out to different cities. と言うよりも、
I have moved around to different cities. と言った方が、複数の街に引っ越した(転々としていた)という状況が正確に、かつ自然に伝わることが分かります。
これまで「動き回る」の意味でしか move around を使ったことがなかったですが、「転々とする」という意味でもこれから使ってみたいと思います。