き ゅうしょくはたたかいだ。
給食大好き少年でした。
ソフト麺の五目あんかけ焼きそばが好きで、なんでラーメンなの焼きそばなんだろう。って思いながらうずらの玉子マシマシに入れてもらってました。
好きなものを最後に食べる人なのでカップの中が最後、巣みたくなってました。
一年生と二年生の時は同じクラスメイト、同じ担任で過ごすんですが(三、四年、五、六年が一緒...だったはず...はずくらいの昔話をします)
そのクラスは、余った給食は食べるのが一番早かった人がおかわりして良いルールで
天ぷらとフライものは特に余りが1つしかないおかずだったのでみんなアガってました(揚げ物だけに。フォォーーーー!)。
足が早いやつと勉強が出来るやつと給食食べるのが早いやつがモテました。
ちなみに僕は3つ全てできたので死ぬほどモテました。(人生の大ピーク)
各班ごとに机をくっつけて給食を食べるんですが、各班ごとに給食食べるのが早いやつが一人はいて(先生考えて組んでくれてたのかな?)
セコンドに隣の女子が、いただきますの前にこっそり、牛乳パックをあけたり、パンを食べやすいようちぎったり、ソフト麺を袋の上から4つに切っておいたりしてました。
好きな子がセコンドの時は燃えるのか、セコンドしてくれてるうちに好きになるのかわからないほど楽しい時間でした。(甘いなー。甘く切ない思い出...)
一位になると、
す、すげぇ...という会場に白鳥沢が来たようなザワつきと(ハイキューにハマってます)
くっそ!悔しい!!また負けた!という及川さんのような嘆き(ハイキューにハマってます)
次は絶対勝つ!!という日向のようなライバルの視線(ハイキューにハマってます)
キャーキャーという及川さんのような女子からの黄色い声援(及川さんの例えが二回出たので浅さが出ました)
羨望の眼差しを一気に集めながら食べるイカフライはまーーーー美味なこと美味なこと。(美味なこと)
急ぎすぎて牛乳を吹き出して、一気にヒーローからの闇落ちもあり得るのですが。
さらに二位以下は食べられない上に早く食べ過ぎてやることもない。
はてどうしたもんだか...
そこで救済措置として考えられたのが「お恵みカス」という新たな食べ物を獲得すること。
フライや天ぷらの衣が容器のしたに溜まってるのをスプーンで掬ってソースをかけて食べる。
乞食ですね。
こんなの絶対書いちゃダメだけど。
乞食ですよ。
無知が故成せる技。
負け犬が人の食べかすにソースかけて食べるんですから。
しかも負けたやつらが集まって
お楽しみ会(当日半年に一回くらい授業をつぶしてみんなが手品や、紙芝居など、特技などを披露して遊ぶ時間)のときに何を思ったか
「お恵みカスの歌」などというものを作り、歌い、踊り、笑われながら
今日も負け犬が食べかすにソースをかけてヘラヘラ食べるなんて...
もう貧乏人がヘラヘラ歌い踊って投げ銭もらってヘコヘコするような。
道化師ですよ。
お楽しみ会という名の金持ちのお戯れに入り込み顔色お伺いしながら歌う薄汚い日銭稼ぎの道化です。(ちなみに僕は道化にすらなりきれない一番タチの悪いタイプ。大人になってから損するよ)
ヘラヘラしながら道化を演じて悔しさ噛み締め心で泣いてんのよ。(そこまでじゃない。本人達は楽しんでやっている)
親がそんな姿見たらどう思う?
うちの子、食べかすのこと「お恵みカス」って呼んで歌い踊ってソースかけて食べてる。
本人より泣くよ。(それは本当にそう)
しかしね。
三年になるとクラス替えでそんな猛者達もバラバラのクラスになっていった。
寂しいけどそれが大人になるということ。
次のクラスでヒーローになるもの。
更なる猛者と当たるもの。
クラスの方針で早食べが禁止になりすっかりおとなしくなっちまったもの。
それぞれがそれぞれの戦いで傷つきつまずきながら生きていく。
それが大人になるということなのかもしれない...。
次週の、給食早めに食べンジャーズは!
ついに最終回!
散り散りになったヒーロー達がついに集結。
やっぱりあいつは早かった!
食らえ!涙のお恵みカス!
成長期なんだからもっと量を食べさせて!おかわりよ永遠に...
お残ししたらお仕置きよ♪
来週もぜってぇ見てくれよな!
給食は戦いだ!!!!!!