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毎日銭湯に通いたいというのは贅沢な理想でしょうか

2024.12.22/

銭湯に行くのが好きで、「毎日銭湯に行きたい!」というと
「家にお風呂があるのに?」とか「贅沢ですよね~」と言われたりするけど
そんなに贅沢なことなのかな?と思ったりします。


子どものころから銭湯のある毎日だった


子供の頃、温泉の湧く地域に住んでいました。

どんな仕組みだったのか、はっきりわからないのですが、親が町内会費を払ったら家族みんなが銭湯に入れる仕組みでした。

自宅にお風呂はあったのですが、「学校から帰ってきたら銭湯に行っておく」というのが我が家のルールで、1番早く帰ってくる私と妹は夕方からお風呂に行っていた記憶があります。そして駄菓子屋さんでお菓子を買い食いするのが楽しみでもありました。

部活を始めるようになると、帰りも遅くなったので晩ご飯のあと家族みんなでお風呂に行っていた思い出があります。当時は「家に風呂があるのにわざわざ銭湯に行くなんて面倒すぎる」と思っていたこともあります。でも今となってはすごく贅沢な毎日を送っていたんだなと思うんです。

銭湯が好き

私が銭湯を好きな理由はいくつかあるんですが、

  • 銭湯は脱衣所も温かい

  • 広くて明るい

  • お湯はたっぷり

  • 終わっても風呂掃除をしなくてもいい

  • 風呂から上がってもしばらくポカポカ

  • 疲れも癒される

今でも週に何度かは近所の銭湯に行ってます。
私の地域では1回490円で入れます。

ちょっとした旅行やドライブに行ったときにでもいつでも銭湯に入れるように、車にはお風呂セットを載せています。


自宅の風呂が好きじゃない理由


子どものころから銭湯に慣れていると、”風呂を洗う”とか、”風呂に湯を溜める”という習慣がそもそもありません。

さらに冬場の風呂は服を脱ぐときも着るときも寒いし、なんなら風呂場も寒くて、風呂に入るのに「寒い」というイメージが先行してしまいます。

お風呂から上がったらバスタブを洗い流してきれいに掃除して、換気して…そういうことがすごく手間に感じてしまうから、わたしは自宅のお風呂が好きではありません。

バスタブにたっぷりの湯をためても、芯から温まる感じはしないし、銭湯ほど疲れが取れる気がしません。

最近は光熱費やガス代も高くなっているから、自宅のふろに入るより、銭湯に行ったほうがよほど経済的なんじゃないか??と思うこともあります。

銭湯が好き


最近は朝風呂に行くことが多いのですが、そのお風呂に入って天井を見ながらこれから先の人生どんなふうに過ごしたいか考えたときに「毎日銭湯に来られる暮らしを送りたいなぁ」と思ったんです。

そうなると住むのは日本って言うことになるし、
銭湯が近くにあるとこに住みたいし、
毎回自分の足で歩いてこられる体力は保っておきたいし、
それだけの金銭的な余裕がある暮らしをしていたいなと思いました。

実際に朝風呂に来てるお姉さんたちはほんと毎回見かけるので、おそらく毎日来てると思うんですけど、昔どういう仕事をしてたら毎朝お風呂に来れるのかなあと、仲良くなったら聞いてみたいです。


個人的にはささやかな理想


すごく大きな家に住みたいとか、立派な車に乗りたいとか、高価なブランド物が欲しいとか、そういった物質には興味がなく、雨風をしのげる家があればしいし、車は走ればいいし、モノは機能的であればいい、そういう人間です。

映画「Perfect Days」の中で役所広司さん演じる主人公も毎日銭湯に行っていたのが印象的で、あんな暮らしこそしあわせの最終形だなと思ったものです。

人によっては「週に1回」でもそれは贅沢なのかもしれないけど、ほんとに自分にとって「幸せだ~」と思えるひとときがあるだけで、毎日の暮らしに張り合いが出るし、楽しみにもなります。

どんなことが好きか、何に価値を感じるかで、選択肢は変わると思うのですが、たった490円であれほど満たされる1時間を私は他に知りません。

だから金銭的な面でいうとまったく贅沢だとは思いません。
暮らしの質を上げてくれる贅沢で癒しの時間でもあります。


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ゆかりの
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