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本の話/山の上のパン屋に人が集まるわけ
ドリアンパン学校同期の口コミだったか?
どこかで面白い本だと聞いたので読んでみた。
山奥の小さなパン屋さんのお話、、、と思いきや、自分たちや周囲のひとたちの生活、お客さんとの関係性、おかねに対する考え方など
試行錯誤を経て大きなビジネスに発展していたのが予想外。
(事業を大きくしたかったのではなく、問題解決や提起を重ねていくうちに大きくなっていったと書かれている)
最初は自分とお客さんに焦点があったけれど、
経営を続けるうちに視点がひろがって社会に対する影響や
パッと見は実験的にも思える事業を展開されている。
基本となるパンは2種類だけに絞ったり
地域のひとにとって「悦」になりつつ、モノの消費(浪費)に配慮したり。
特に印象的だったのは、モノであふれる現代において
新しいモノづくりをすることは適切か?と自問されていること。
必要とされていて、
永く使い続けることができて、
作る過程で資源を浪費しないモノ
そんなモットーを軸に、商品開発も手掛けられている。
食糧であるパンは食べたら無くなってしまう。
ヒトが食べて、栄養にして、また食べるという循環の構造がある点が
パン屋という食に関わる仕事の大切なことという気がした。
「わざわざ」さんのHPを拝見すると書籍とポリシーが一貫されているのがわかる。
こんなビジネスを成立させている会社があるんだなー。
読みやすく興味深い内容なのでおすすめ!