固定型住宅ローン金利引き上げへ。今後の住宅ローンはどうなるか!?
10年固定などの固定型住宅ローンの金利を大手銀行が引き上げる見通しであることが発表されました。
来年以降、住宅ローンの利用に際して、どのような注意が必要か見ていきましょう。
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引き上げは年明け1月の固定型の住宅ローンについてです。
すでに住宅ローンを利用している方のうち、
「フラット35」のような全期間固定金利型の住宅ローンについては影響ありません。
ですが、10年固定など、返済完了までに何度か金利の変動が入るケースは注意が必要です。
固定金利型ローンは10年もの国債の金利に影響されますので、現在の固定期間中は返済額は変わりませんが、この固定期間が終了すれば返済額に影響を受けます。
特に現在は日本銀行が国債の無制限買い入れを行っており、これにより長期金利は抑え込まれている状況です。
今後、この無制限買い入れを日銀が「や~めた。」と言い出すと、さらに金利は上昇します。
また、住宅ローンの新規借り入れから最初の固定期間は優遇金利で金利がサービスされているローンが多く、この優遇金利が終了するだけで返済額はアップします。
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次に変動金利型住宅ローンについて見ていきましょう。
今回の発表は固定型ローンについてですから、変動金利型ローンには関係ありません。
金利の予想は難しいですが、現在の金利は底であり「変動金利は上昇しない。」ということはありませんし、世界的な金利上昇を受けて変動金利にも上昇圧力がかかってきます。
特に注意したいのが、2022年9月にスイス国立銀行が金利を大きく引き上げしたため、
マイナス金利政策を継続しているのが世界で日本銀行だけになってしまったことです。
もし、マイナス金利政策が解除され政策金利が上昇すれば、変動金利は上がります。
来年4月には日銀総裁も交代しそうですから、住宅ローン利用者は金融緩和策がどうなるか、注意を払っていく必要があります。
ファイナンシャルプランナー 川淵ゆかり
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