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日常に溶け込むアートと祭りの本質:神田で感じた体験
こんにちは。コラボレーターのいたやゆかりです。
神田で出会った不思議で温かい空間について、ご紹介します。
暑さで溶けそうな中、カフェを探している際に目に入ってきた「氷」という文字。丸いちゃぶ台に、ののちゃんという秋田犬が寝転んでいて、どこかのお家のような雰囲気。
恐る恐る入ってみると、昭和のレトロ感と近代的な雰囲気が共存した不思議な空間。富士山をテーマにしたかき氷やレモネードなど、ドリンクやフードの種類が豊富です。お店の外観が富士山をモチーフにしているからかもしれませんが、どれもユニークで目を引くものばかりでした。
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会場ではあらすけさんの個展が開催されていました。
壁に並んだ似顔絵が目を引きました。
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驚いたことに、そこには私の大学時代の同級生の似顔絵が!思わず連絡してしまったほど、懐かしくて嬉しい再会でした。
アーティストステイトメント
今から13年前、京都で初個展を開催した。
「個展を開くってどういう事なんだろう?」という疑問から、当時の自分は知るためにとにかくやってみた。
展示内容は、在廊しながらひたすらドローイングを描いて、壁に飾っていくというもの。
その空間は自分がひたすら喋る場であって、聞くことが一切ないような、アーティストが独演会することの虚しさを知った。
「自分が思ってること」と「その場にいる相手が思っていること」
この双方がうまく噛み合わなければ対話は成立しない。
それは絵を描くという、一見 一人で突っ走る表現の中にも見出すことができると思う。
13年越しに開催する個展は、その場にいる人との関わりを大事にしていきたい。
神田という場で展示するからこそ、その場やそこにいる人の声をしっかり感じとり、
そこにいる人達を巻き込んで、一つの神輿(表現)を担ぐことを目指したい。
展示とは本来アーカイブであり、ライブではない。
アーカイブである展示という場で、祭のようにライブしたい。
アーカイブとは過去であり、ライブとは今であり未知でしかない。
今ここにいる神田という場で、ひたすら祭をやっていく。わっしょい!
吉武大輔さんとひすいこたろうさんの「奇跡はこうしてやってくる」という本の中に「人と人の間をつないでパズルを完成させていくことを「ま」を「つなぐ」で、「まつり(祭り)」というのです。それが本当の「まつり」です。という記載があって、祭りの可能性を感じていたところでした。
個展を通じて、人と人との間に生まれる「ま」を「つなぐ」ことが「まつり」であり、それが本当の意味での祭りであると感じました。
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私自身、現在RingNeFestivalというイマーシブフェスティバルなるお祭りを作っていますが、様々な人との「ま」を繋いだり、その日、その空間で1人1人が体感するライブとしての可能性を感じているところです。
アートが日常生活に溶け込み、その日、その場所でしか体験できないライブ感が、祭りの本質を表していると思います。もし神田に訪れる機会があったら、ぜひ優美堂に足を運んでみてください。あなたも、この素敵な「まつり」を体感できるはずです。
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