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RingNeFestival第2章〜人と植物の間(あわい)を巡る〜完!

こんにちは。コラボレーターのいたやゆかりです。

9月22日に、「RingNeFestival第2章〜人と植物の間(あわい)を巡る」を完了することができました。心のどこかで気にかけてくださった皆様、参加してくださった皆様、様々な場面でお力添えいただいた皆様、本当にどうもありがとうございます。

RingNeFestivalは、第1章〜第3章までの3部作。RingNeの原作者のアメミヤユウさんと、令和市のプロデューサーのサカキミヤコさんと出会う事が無かったら絶対に人生の中でFestival制作に関わることなんて無かったと思います。

参画を決めたのは、2022年の年末。「2025年のRingNeFestivalが終了した時も私は2人の事が好きでいたいなぁと思いました。そして、RingNeFestivalを通してそれから先の残された人生、80年位?を一緒に楽しんでいける仲間に出会いたいなぁ。」という気持ちが根底にありました。

2022年、1番最初に「フェスの地獄絵図」を書いていたあの頃・・・。3年間、見届けると決めてはいたものの関わり方や想いの中では色々と葛藤がありました。昨年のRingNeFestivalが終了した時の感想は下記の通りです。

第1章の土壌の上に、第2章がある・・・という面もあれば、新たな面もありました。自分達の枠を超えることへの挑戦というのか、物語の内容と共に、現実も変化を遂げていったというのか。

楽しさと豊かさの土壌というよりも、様々な葛藤が突きつけられる形になって、より参画する人を選ぶものになっていった側面はありました。

仲間と楽しくベンチャー企業していた所から、上場するために、能力ある人が集まって、初期メンバーと入れ替わる中で組織風土が変化してゆくような感覚かな。

時間やエネルギーを投下して関わる人が、ちゃんと報われたり、「これで良かった」と思ってもらえるかというと、ちょっと疑問というのかな。寂しさを授けてしまうかもしれない。

DAOだから、自律分散出来るというものの立場によって協力や責任が発生する。良いものを創るために、統率が必要になりながら、関係性それぞれが心地よく携わる範囲を調整し続けていくのは繊細なこと。

それぞれの人の背景や想いを汲みながら、尊敬し合って大切にしあいながら関係性を構築していく。そのように生態系を作り上げながら、作品を創ることが Ring Neの良さであり、最大の強み。

勿論、普通の組織よりも、話し合う文化ではあるけれども、Ring Ne全体でみた時に、土壌の自然な酵素的な温かみではなくなっている印象を持ちました。その分、外来種や農薬や天や雨や雷も含んだより広範囲に及ぶ生態系にシンカしたのかもしれません。

もちろん、ある程度経験やキャリアを積んだフリーランスの人であれば、やり甲斐や楽しさを見出すことはできると思います。

自分自身のやりたいこととRingNeを結びつけて、実績にすることや余白が多いので、様々なことを試すことができます。

ただ、全員ボランティアにも関わらず、期日やタスクがあって楽しさというよりも、仕事みたいになっていた印象があります。

携わっている人全員が、納得した上でそれを自分で選択して、行動しているのであれば、どんどんやっていったら良いと思っています。そして、途中が辛くても、最後に「やって良かった」と思えるのなら良いのかな。

NPOの事務局長と理事長をしていた頃、プロボノやボランティアとして多くの人に携わってもらっていました。

その時、お金はお支払いできないかもしれないけれど、1人1人のキャリアや人生にどうNPOの経験を役立ててもらうことができるのか。一緒に探っていくことを大切にしていました。

やり甲斐搾取のようなことにはならないように、仕事として依頼する際は、できる限り金銭をお支払いして、どうしても難しい時は、win-winになるように設計することを意識していました。

「こんなにやっているのに」という「のに」をできる限り減らしていく。楽しくないと人は集まらない。

瞬間的に良いものを創ったと思っていても、楽しさや人としての関係性が薄いと長期的な文化として根付かせていくのは難しい。

20代、全力でNPOに時間もエネルギーも注ぎ込みながら痛感しました。

自分自身が何を大切にしていきたいのか、改めて気づかせてもらう機会にもなりました。

今年のRingNeは、その場にいる人達の共同の想いが反映されたものだから、誰かのせいとかそういうものではなくて、場にいる1人1人の力で世界が構築しています。

「自分自身ができることはあるはずなのに、立場を取れば、変えられる景色もあるかもしれないのに、今は静観するを選ぶんだね。」という言葉が時々自分の横を通過していきました。

去年のRingNeも未熟ではあったけれど、根底の土壌としての温かさみたいなものに信頼を置くことはできていたから、「とにかく、来たら、人生変わると思うの。とにかく、素敵な人や私の友達いっぱいいるから!こんな世界があることを見て欲しい!!」と言うことができました。

今年に関しては、「興味があったら参画してもらえたら嬉しいけれど、個人的に推しきれない」という葛藤をずっと抱え続けることになりました。

「自分が大切にしたいと持っている大好きな周りの人達は、RingNeFestivalに時間やエネルギーやお金を投下しながら、頑張っている。でも、今、自分は、一緒に取り組み続けることがしんどいと感じる。だから、せめて自分ができる範囲で。『こんなに頑張っているのに』という『のに』を発生させない範囲で、取り組むしかないのかな。」という境地に達しました。

今までの自分だったら、責任感からやり続けるか、「もうやだ」って離脱するかのどちらかだったかもしれないです。自分の心の声に耳を傾けて、今回、気持ちがあまり乗り切れないから、稼働を下げながら、ゆるく関わるというのは新しい体験でした。

それでも、RingNeFestivalという取り組みを色々とみさせてもらったり、観察させてもらえるのはありがたかったです。私の選択や立ち位置に関しても、尊重してもらえてみんな優しく見守ってくれていました。もし、別の組織であれば、責められていたかもしれません。

昨年のメンバーでは見えなかった世界や景色を見ることができました。届けられなかった人に届けることもできたと思います。

様々な人との出会いと繋がり

昨年、RingNeFestivalに来場してくれた人や、webで興味を持ってくれた人が、今年は提供者側にまわって、Tシャツのデザインや出展者など、様々な関わりをしてくださっているのを見るのはとても嬉しかったです。

知人の出店のお店に、友人が体験してくれたり、RingNeFestivalでの出会いから、様々なコラボが生まれていることも感じていて、こういう広がりが生み出されているのはありがたいです。

リピーターで昨年に引き続き、飲食をしたり、昨年は食べそびれてしまったものをリベンジしたり、続いているからこその広がりに関しても嬉しかったです。

日本森林医学協会李先生と中国の方々の訪問

RingNeFestivalなどでお力添えいただいている南足柄・小田原地域で活動される方から一般社団法人日本森林医学会会長、日本医科大学臨床教授である李 卿先生をご紹介いただきました。

そのご縁で、5月に第1回日本森林医学会学術総会にて「発達障がい者における森林浴の効果とメタバースを利用した新たな支援の形」の講演をさせていただきました。

RingNeFestivalを一緒に活動をしているsawaさんは、植物と人間のあわいを巡る小説『RingNe』を原作とするイマーシブ・フェスティバル「RingNe Festival」の紹介をしてくださっていました。

その結果、李 卿先生が中国の方40名でバスをチャーターしての遠足を企画して、RingNeFestivalにいらしてくださる事になりました。森の演出家協会代表の土屋一昭さんと、親友のおかあさんと共に森林ガイドツアーを開催しました。

長年の仲間2人の参画により自分の周りの環境を楽しめるものにデザインすることができました。折角なので、森林ガイドツアーのクラウドファンディングの商品も作りました。

当日は、天候の関係もありましたが19名の方が参加してくださいました。道路に木が倒れてしまったアクシデントがあり、駐車場よりもだいぶ手前の地点からバスを降り、遠足をしながら会場へいらしてくださいました。

地蔵堂から、彼岸花の解説や金太郎の「遊び石」や「金太郎の生家」の案内などをしながら、南足柄の自然とRingNeFestivalの会場の案内を行いました。

「ダイアンサス」の儀式のポーズなど、言葉を超えた動作やダンスなどに終始感動してくださいました。滝行やサンゲイズの儀式なども「ここでしか見えないものが見えて良かった。」と喜んでくださいました。

チルノダテでお水を身体に取り込み、石をお土産に手にし、マルシェのコーナーで音楽を鑑賞したり、はちみつや新米、神奈川の農産物を購入して、おんりーゆーの温泉へと足を運ばれていました。

最後の1つのビリアニを購入したり、エナジーボールの新作を満喫したり、昨年購入できなかったクレープも食べることができました。季節限定の栗のクレープです!

昨年、「美味しいものを食べる案内ツアーをやりたい!!」と言っていたものは少し形を変えつつ実現させることができたかもしれません。

夕方の「夕日の滝」やピンク色とオレンジの夕焼けの光を浴びて、とても綺麗でした。

会の終盤、滝の音色を聞きながら、音叉のセッションを体感することができました。


日頃、愛知のなっちゃんの自宅サロンに行きたいと思いながら、なかなか実現できていませんでした。こうして、野外の最高のシチュエーションで体感することができて幸せな時間でした。

今年は宿泊者限定のサイレントディスコも参加することができました。


大きな月と星の瞬く空。暗闇に様々なライトが繰り広げられながら、DJとVJを見ながら即興で数名で色んな動きをしたりしながら盛り上がりました。足元が暗いのでジャンプするのは程々にしつつ楽しみました。

夜、焚き火を囲みながら、RingNeFestivalで様々な立場で貢献してくださっていた方と朝方までゆっくり話をすることができました。Slackで名前だけ見たことのある方々とようやくリアルに会って話をすることができて新鮮でした。

スケジュールが変更になったり、イレギュラーな中で、様々な立場の人がいたと思います。それぞれ葛藤を抱えながらだったように思います。

自律分散に慣れている令和市の仲間達は、自分の強みや特技や楽しさを見出しながらRingNeFestivalの中でも輝いていました。責任を取って、行動していく仲間に尊敬したり、炊き出しに命をかけていて、300人前位炊き出しをしながらアンパンマンのように活躍していたり。

非日常の1日限りの特別な2045年の日。世界や未来は与えられたものではなく、みんなで話し合いながら創作することができる。世界は変えられないかもしれないけれど、1日だけなら、未来を創ることができる。言葉で未来や世界を創ってきた私が体験作家という職業や存在に驚き感動してから3年。

RingNeFestivalは3部作で来年が最後です。今年、なんとか完了しました。小説の内容からすると、「どう生きるか?」が突きつけられていてそれはそれで、また探究することになると思うのだけれど、来年は、「絶対来て欲しい!」と心から言えるようになりたいと思っています。

そして、有終の美になるといいなと思っています。
それでは、みなさん味わい深く素敵な日々をお過ごしくださいね!












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