『Escape to light. White Out. 』へ参加して来ました
こんにちは。コラボレーターのいたやゆかりです。
週末に、『Escape to light. White out.』という体験小説に参加するべく「逃げBar White Out」へ足を運びました。
体験小説とは何か
まず、体験小説とは、ただ読むだけでなく、参加者が物語の一部となって体験する新しい形の小説です。原作者のアメミヤユウさんから今までに制作した作品の解説や制作過程についての「体験小説とは何か」というお話をお伺いしました。
物語の中へ
一旦、会場の外にでて、作品の開始を待ちます。
『Escape to light. White out.』という今回の作品のテーマとなっている新作の短編小説を手渡され、目を通しました。
今回の登場人物の「円くん」というのは、RingNeの小説に登場する「円くん」と同一人物なのだろうか?別人?そんなことを思いながら、何度か読み返しました。
参加の準備
参加には、白い服が推奨されていた。
入り口で、白い仮面と「受神器」という名のヘッドホンが手渡されました。
体験
会場に入ると、真ん中に棺。
私達は、寄ってたかって、新たな死者に仕事の世界のことを教えてあげるらしい。
私達も物語を共に創る、共犯者の一人。
様々な音の鳴るものを手渡され、音を出そうとする。
不思議な合奏。
死者との出会い
棺が開き、亡くなったばかりの人が、新しい世界に戸惑っている。
お迎えの儀が繰り広げられる。
ここには、時間がないよ、とか、ここにはやるべきことがないよ、と伝える。私は、「ここは自由なの?」と問われ、思わず、「自由だと思えば自由」という回答をした。
日頃のお葬式。真っ黒な服を着て、死者を弔った後の世界。
真っ白な空間で、真っ白な服を着た人達が死者となった人を迎え入れている。
この世とあの世を行き来することは容易いことではなくて、多くの死者となった人が戻ってくることはない。ただ、死後の世界を先に体験しておく、予習しているのは不思議だ。
亡くなった前も、後も、実際は変わらないのかもしれない。
死者になるときに、「死者は自分を自分たらしめていた特徴を一つずつ失っていくという。そして、何者でもなくなっていくことで死者になっていく」とか。
逃げBarも、学歴や仕事や世間の評価や役職など生まれてかた身につけてきた様々な立場や社会的な事柄から離れて、一人の個人に戻れる場所。
真っ白な中で、様々なしがらみから漂白されて何者でもない自分に戻れる場所としては、通ずるところがあるのかもしれません。
親友や家族や何人かの身近な人を既にあの世へと送り出しています。
現在、人間の死亡率は100%。先日も親戚が、社員旅行中にゴルフ場で心筋梗塞となり、そのまま帰らぬ人となりました。今後、両親や祖母など身近な人を見送る可能性は非常に高い訳です。
想像出来ないし、したくないけれど、命は有限かもしれない。
死後の世界はあって、そこでも、同じように暮らせるかもしれないし、そうでないかもしれない。
今。自分ができること。
大切にしたい人を大切にすること。
やりたいと思ったことを自分自身に叶えてあげること。
「これで良かった!」と思えることを増やしていきたいと改めて感じたのでした。
12月8日の回はあと僅か残席があるようです。
【概要】
・日時:2023年12月8日 18:00-19:00
・開場 :17:55~
*17:00より17:30まで、作家本人による前段講演「体験小説とは何か」がございます。
*こちらは無料でご参加いただけますのでご興味ある方はこちらにもご参加ください。
(講演終了後、開場時間まで1度ご退出いただきます)
・会場:逃げBar White Out
神奈川県横浜市神奈川区 松本町6-45-4 市川ビル1階
・参加費:2000円
・ドレスコード:持ち物:特になし
(服装は任意になりますが白をおすすめします)
お申し込みは下記からどうぞ
それでは、味わい深く素敵な日々をお過ごしくださいね!
サポートして頂いた暁には、その費用を次のコラボレーションの原資にしていく事で、より良い社会を創っていきます。 コラボレーターの活動を通して、社会的孤立感を無くしていきます!!