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漆黒の闇の振動
こんにちは。コラボレーターの板谷友香里です。
いきなりではありますが、街灯のあかりで夜の闇を感じる機会って随分と減っていませんか?
闇夜に身を置く機会どころか、非日常体験に足を運ぶ事もすっかり減ってしまっているのですが、この度、清虚洞 無音荘で開催された、
「play mute, dance still」に足を運びました。
「play mute, dance still」とは、2020年より始まった峯岸一水さん(一絃琴)と辻たくやさん(舞踏)のユニット。静寂の淵にある音と静寂の淵にある動きに感かされた新たなパフォーマンスを展開するというもの。
時代背景もあり、7名限定の生のパフォーマンス。
会場に入ると、休日の昼間のキラキラした日光とは別世界。
漆の床の黒い木々の床と、漆黒の闇にところどころに置かれた光。
一枚の桐の板にたった一本の絹の糸からの振動による音楽と、
紅布と共に繰り広げられる身体表現。
作品は6つのシーンが連続して、描かれていきます。
1、ひふみよいむなやこと
2、Baion
3 、風音
4、閨霜
5、洋灯
6、空山
人は、振動で生きているという事を感じたり、
身をおく場所、全体から感じるものがあるという事を体感しました。
最近、闇夜に身を置く機会が減ってしまっているのですが、
夜に寝そべって星を眺めたり、暗闇で動物達が駆け回っている音を聴きながら眠りについたり、キャンプに出かけたり、自然の中での人間の振動について感じる事ができました。
峯岸一水さんは、大学の大先輩でもあります。
清虚洞一絃琴宗家四代 清虚洞一絃琴流祖・徳弘太橆の玄孫。
若くして四代目を継承。NHK邦楽技能者育成会40期首席卒業。
元は精神修養の楽器でもあった江戸期に隆盛の一絃琴音楽の伝統を次世代に継ぐべく古典新曲の演奏会を国内外で行い、指導も行う。また舞踊・演劇など音楽以外の芸術との新しい広がりをも模索している。
辻たくやさん
身体論の授業で出会った演劇メゾットをきっかけかに演劇活動を始める。2012年よりソロ活動開始。「起こっている事に生きている」をテーマに劇場だけでなく、カフェやバー、画廊で踊ったり、音楽家との即興公演や、即興フェスティバルなどにも参加し活動の幅を広げている。
「無音を奏で、間を踊る」一見、不思議な試み。
今回の作品ではないですが、「play mute, dance still」 ~work in progress~ 一絃琴と舞踏のコラボレーション Ichigenkin and Butoh collaborationを共有致しますので、お楽しみくださいね。
facebookページから、一絃琴にまつわる最新情報も得ていただく事ができます。
それでは、味わい深く素敵な1日をお過ごしくださいね!
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![いたやゆかり/コラボレーター](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/30520607/profile_1c816abd3e4500d191e8acb0ddc5eb55.jpg?width=600&crop=1:1,smart)