副業の壁、『自分が一番』の壁
フリーランスにとっては「複数の案件を並行して走らせつつ新規案件も獲得に走る」複業はあたりまえのやり方だから、やたらと持て囃されるのには違和感?というか時代が追いついた?ともなんとも言えない気持ちがあるのだけれど。
ただ先日、JALの「社員の副業解禁」のニュースを見たときに、思わず「なんで自分が主業であると一切の疑いを持たずに『許可してあげる』のような態度を法人はとるのか、傲慢だ」と話したら友人に「流れるように悪口しか出てこないな!」と言われたが、悪口ではなくこれは日本社会全体に対しての疑問じゃバカヤロー。
「会社」「仕事」ごときが個人の人生に介入しすぎじゃない?
解禁って言ってる企業は自分が主であるとなんで信じて疑わないんだろう。確かに、社会保障や給与・税金処理の部分でバッティングするところがあるから、労務担当者的には便宜上、主と従を決めておかないとまだシステムが追いついていないのはわかるのだけど、「みんながみんな自分が主である」と思い込みすぎていてそれを形問わず圧力かけてくることが複業に対しての壁なんじゃなかろうか。
いや、会社員だけに限らず、副業云々関係なく自分の案件こそが人生の中心であるかのように振る舞う組織と人間が多すぎる。時間やタイミングを無視してメールや電話攻撃だったり、別件対応中で1時間電話出れない程度で鬼電鬼メール、覚えがない人はいないはず。私はこないだたった5分メールレスしてないだけで他のチームメンバー経由で鬼電がきたとかあった。別件打ち合わせに入ってて打ち合わせ前にメール返信しておいて打ち合わせ入って、携帯見れてないのってあるじゃん!!!!
以前、「あなたにとっては人生の中の一つの要素としての仕事なのかもしれないけど、普通の人は仕事があってその上での人生だから!」って言われたことがありどうもプライベートを捨てて『自分の案件にのみ』滅私奉公することこそが仕事である、という考え方の人がまだまだ多い。
相手は自分だけを相手にしてないし、自分だけが一番じゃないとお互いにきちんと認識できないと、複業はうまく回らない気がする。