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ありのままを見てあげる。

「ウチの子良い子なんで」といつも言い続けていた飼い主さんの犬、自分を出せずにずっと我慢をし続けていました。

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下の犬を迎えたのですが、パピーのマナー違反を指導することができません。

【叱ること=悪いこと】という方程式が犬の思考の中にできてしまっていました。

お母さんの言いつけに背くことはできない思考パターンになっていましたので、彼女は我慢を選んでいました。

犬らしいエネルギーの発散や、激しい遊びも、良い子には相応しくないという設定に従い、我慢我慢。

セッションに来た時、その犬はとても無表情でした。

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ご相談の体調不良や行動の問題も
「下の子を迎えたストレスだと思うんです」と飼い主さんは仰っていましたが、そうではありませんでした。

いわゆるキャラ設定から派生した問題です。

その子の中ではただ何もしないことが【良い子】の条件となっていて、それを真面目に守っていたのです。

もうそれ止めて良いよ。
嫌なことは嫌と言って大丈夫。
仔犬がマナー違反をしたら、先輩として叱っても良いんだよ。

そう伝えてから、その子はとても楽になったようで、食欲も戻りストレスからきていたらしい涙焼けも改善しました。

人間の何気ない言葉、しかも褒めているつもりの言葉が犬を縛り、負担を与えていることがあります。

人間都合で生活させることが全て悪いわけではありませんが、自分が飼っているのは犬だということを忘れてはお互い苦しくなってしまいます。

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そして犬にも個性がありますから、先代犬や先住犬と比べて嘆いたり、貶めるような言葉を使うことはやめましょう。

成長のプロセスも犬によりけりですし、同じ犬種同じ性別でも、資質や傾向が似ていても、中身も魂も全く別の存在です。

私達が両親や兄弟と、見た目や気質が似ていたとしても、全く別人格なので比べられても困るのと同じです。

人の気持ちの向け方が犬に様々な形で影響しています。

体調、行動、何か気になることがある時には、自分自身との対話をしてみるのも良いでしょう。


アニマルケアカウンセラー 高野 縁(たかのゆかり)
https://ameblo.jp/yukari-touchheart

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