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携帯遍歴~キャリア→格安SIM→ポケットWi-Fi、ip電話(050)→キャリアを経ての使用感まとめ~

私の中の、携帯電話にまつわる一番古い記憶。それは、妹が両親の携帯を口にくわえてしまって、水濡れで壊れた記憶である。

当時は1990年代後半。細長くて、折り畳みできない、ボタンの部分にだけ蓋がついている携帯だった。待ち受け画面(という概念があったのか謎だが)は、めっちゃ小さくて、たまごっちの画面みたいなドットの画面(今はたまごっちもカラー…)。電卓の液晶みたいな画面だ。クジラとかイルカの絵が待ち受けだった。

それから約20年。今では、スマホ。画面は6インチを越えるものも多い。機能は電話を通り越して、メッセージのやりとり、インターネットの閲覧。ちっちゃいPCだ。4G→5Gへ。Wi-Fiも使える。

自分用の携帯を初めて持ったのは14歳。スマホになってからは、キャリア→格安SIM→ポケットWi-Fi→キャリアという遍歴を辿った。通信手段の選択肢が増えすぎて、逆に選ぶのが大変な時代になった。

携帯電話の歴史と思い出も振り返りながら、色んな通信手段を使ってみた感想を書いてみようと思う。
(このnoteを書き上げるまでの間、携帯とスマホを何度も書き間違えた…)

初めての携帯

私が初めて携帯を持ったのは14歳。ドコモユーザーであった。ガラケーの、折り畳みが主流の時代。携帯で音楽を聴くが一般的になってきたが、「音楽聞くと電池の減りが早いから聞かない派」も多かった。

丁度その頃、携帯の規格のmovaからfomaへの完全移行が進んだ。mova時代は充電器の互換性がなく、下手したら家族全員が別々の型の充電器を使ってる、なんてこともあった。fomaになってからは、充電器の型がキャリアごとに統一されて、充電器選びに迷うことも無くなった。

まだ、SoftBankじゃなくVodafoneだった。(今ではもはや変換候補にVodafoneが入ってない。ネットで検索してコピペした。10年前の自分にこんなこと言っても信じまい…。)

メッセージアプリはまだ登場前で、キャリアメールが中心。ちなみに、通話機能は、既にほぼ使わなくなっていた。

当時は「メールのラリー、何回続く?」という街頭インタビューが、朝の情報番組でよく流れていた。

私も、得に意味のない雑談メールをほぼ毎日同級生としていた。多分、1回50~100回ぐらいのラリーだった気がする。

キャリアメールと絵文字

「メール」といえば「絵文字」だ。デフォルトで入っている絵文字は、ドコモのが一番可愛かった。当時ドコモが圧倒的なシェアを占めていたのは、そんなところにも理由があるのでは?と思ったりする。

「絵文字」で思い出すのは、うちの妹2のメールだ。キッズ携帯が登場したのもその頃で、妹たちも小学校低学年の頃から携帯を持たされていた。文章が拙くて、誤字脱字もめちゃくちゃ多く、とどめに内容にそぐわないヒヨコかニコニコ(歯が見えてる黄色いの)の絵文字。妹2からのメールを開く度、腹がよじれるほど笑った。

その内「デコメ(デコレーションメール)」が登場し、素材集めに勤しんだ。友達の誕生日や、クリスマス、年越しなど、特別な日の前には、一生懸命オリジナルのデコメを作って、日付が変わる瞬間に送信することに全力をかけていた。当時「ライン」といったら、デコメで使う、線の素材のことだった。

懐かしきデコメ

デコメ文化が発展すると、動く素材も増えてきた。「デコメ絵文字」というものがめちゃくちゃ流行った。今でいう、LINEの絵文字(スタンプじゃないやつ)だ。デフォルトで携帯に入ってる絵文字以外で、ダウンロードして使う絵文字だ。どのキャリアの携帯で見ても、全く同じ絵文字が表示される。

初めの頃は、他キャリア(au、SoftBankかVodafone)との絵文字の互換性が無く全部文字化けしていたが、段々と互換性が上がってきた。でも、一部文字化けする絵文字もあった。
でも、デコメ絵文字なら文字化けしない。
一生懸命レイアウトを考えたメールが、自分が思い描いている通りに表示できないというのは、結構やだな~、ってポイントだったので、積極的にデコメ絵文字を使った。
サブスクのデコメ絵文字をダウンロードできるサイトに登録してたりもした。(月額300円ぐらい)
デコプリオみたいな名前のサイトだったんだけど、この間検索してみたら見つからなかった…。

ガラケーからスマホへ

スマホが出る前、アメリカではブラックベリーという機種が主流というのをテレビで見た。(ちなみに今は、ボタン付きスマホを販売している)
スマホが出始めたときは、それが日本にも上陸したのかなー?みたいな印象を持っていた。(実際は多分違う)

日本初のAndroid搭載スマホは、「HT-03A」という機種だったらしい。「ケータイするGoogle」というキャッチコピーだったそうだ。お世辞にもスマートとは言えない見た目である…。

初めてスマホをもったのがいつだったのかはっきりとは覚えていないのだが、初期のスマホはタッチパネルの感度がめちゃくちゃ悪かった。それでも、私がスマホを持ったのはだいぶスマホが一般的になってからだった。

タッチパネルの感度も悪いし、めちゃくちゃ発熱するし、文字もちゃんと打てないし、という印象だったと思う。多分。

びっくりするぐらいスマホに変えた頃の記憶が無い…。でもスマホに変えたのは結構遅い方だった気がする。スマホ使い初めて数年は、ガラケーに戻そうかな~?と考えることもよくあった。気がする。(今はスマホ一択)

乗り換えまくったスマホ履歴

そんな私も、携帯回線を自分の名義で契約するようになると、それなりに詳しくなって、色々と試してみるようになった。そうして、以下のような遍歴を辿った。

キャリア(DOCOMO)→楽天SIM→UQモバイルのポケットWi-Fi + SMARTalkのip電話(050から始まる番号) → キャリア(au)

働き初めて1年前後ぐらいで、楽天SIMに変えた気がする。SIMフリーの中古のスマホや格安スマホなど端末をコロコロ変えながら使っていた。

iPadを買い足した頃だろうか?併せてポケットWi-Fiも持つようになった。1年ぐらいして、SIMカードの契約は解除して、ポケットWi-FiとIP電話(050の番号で普通の電話も発着信できるもの)を併用した。

そうして、1年ぐらい前、キャリア(au)で再び普通のSIMを契約した。

それぞれのメリット・デメリットを紹介していこう。

~言葉の整理~


キャリア
DOCOMO、au、SoftBankのこと。
MNOと呼ばれ、自社独自の通信網をもつ事業者。
DOCOMOが繋がりやすい、とかSoftBankは繋がりにくい(今はそうでもないけど)とかいう現象は、それぞれ別々の通信網を使っているから起こる。

MVNO
MNO(キャリア)の回線を借りて通信サービスを提供している事業者。
楽天モバイル、UQモバイル、Y!mobile、LINEモバイルなど、他にもたくさんの事業者がいる。

通じやすさは、楽天だから、UQだから、というのは関なく、そのMVNOが使っているMNO(キャリア)の繋がりやすさが大きい。回線が込み合う時間帯は、通信が制限されることもあるらしい。

ちなみに、各社が使っているMNOは以下の通り
楽天モバイル:DOCOMO、au(お客さんが選べる)
UQモバイル :au
Y!mobile :SoftBank

SIMカード
Wi-Fiが無い場所でもスマホを使えるようにするためのカード。ちっちゃい。スマホによって、nanoSIM、microSIMなど物理的にサイズが違うので注意。今はほとんどの端末が一番小さいnanoSIM。

iPadも、これを入れればWi-Fiが無い場所でも使えるようになるが、入れてないスマホやタブレット端末は、Wi-Fiが無い場所では使えない。
海外でWi-Fi借りたり、海外用のSIMを買わないといけないのもに多様なこと。


格安SIM
MVNOが提供しているSIMカード。

格安スマホ
スマホの機械そのもの。SIMカードを差さなければ、Wi-Fiに接続した場合にしか通信できない。

データSIM
電話番号が無いSIM。データ通信だけ。SMSの有無は選べる場合もある。

IP電話
インターネット回線を利用した音声通話。LINE電話やメッセンジャーの通話、Skypeなど。これらは同じアプリ同士でしか通話できない。050から始まる電話番号を利用して、電話回線を利用した電話と通話できるサービスもある

格安SIM(MVNO)

メリット
・GB数が少ないプランは格安
・GB数を小刻みに選択できる
・データSIM(電話できない)の通信料が割安
・SIMカードのみの契約できる(端末を新規で買わなくていい)
・格安スマホ(スマホの機械本体)が使える
デメリット
・GB数が上がると、キャリアの料金と大差ない
・組み合わせが多すぎて選ぶのが大変
備考
通信の回線はキャリア(DOCOMO、au、SoftBank)のものを利用している所がほとんどなので、格安SIMだから通じにくい、ということはない。

格安SIMを使う一番のメリットは、格安スマホが使えることだと思う。スマホの端末はキャリアで契約できるものはめちゃくちゃ高いが、格安スマホだと、3万円弱の端末も多い。そのくらいの価格帯だと、データ容量は16GBが主流。ちなみに、キャッシュレス、カードレス化したかった私には、ちょっと足りないなという感想。スマホの容量に関しては後程詳しく触れる。

私が使っていた頃は、キャリアの通信料がやたら高かったので、MVNOの通信料ははまさに「格安」だったのだが、最近は実は大差ない。せいぜい1000円程度。

通信料に関するメリットとしては、データSIM(電話番号が無いSIMカード)が使えること、GB数を小刻みで選べることぐらいか。

これはオススメ!

ポケットWi-Fi(スマホにSIMカードを入れない場合)

メリット
・1台で複数の端末をつなげる
デメリット
・スマホ+1台持ち歩かなければいけない
・建物の中は繋がり辛い場合もある
・スマホとの接続がうまくいかないときがある
・スマホを取り出してすぐ使えない

スマホのSIMカードは契約解除して、ポケットWi-Fiのみでスマホを使っていたことがあった。正直いって不便さの方が多かった。

メリットとしては、ポケットWi-Fi 1台の料金でスマホ、タブレット、パソコン全部繋げる(Wi-Fiによって台数の上限はある)ことくらいか。

キャリアの回線を借りてWi-Fiを飛ばすので、携帯が通じる場所ならどこでも通じるはずだが、私が使用していたポケットWi-Fiは、地下鉄内、壁が厚い建物内などは通じないことが多かった…。

スマホをWi-Fiに繋いだ場合、できることとしては、電話以外(普通の電話番号を使った電話以外)は、なんでもできると考えていい。
例えば、電子マネーにチャージしたり、QRコードの決済をしたり。非接触式(ピッてタッチするやつ)はそもそも通信不要なので使える。(カードをピッてして使える電子マネー全般)
ゲームもできるし、SNSもインターネットもできる。

ただ、問題は繋がり易さだ。スマホの画面が暗くなっている間、自動で切断される機能もあったりする(それがないと電池の減りがヤバい。)。そうすると、画面をつけてすぐはWi-Fiが繋がって無かったりするので、タイムラグが発生して不便だ。
例えば、レジでお会計するとき、すぐQRコード決済の画面を出したいのに、Wi-Fiに繋がるまで待ち時間が生まれる、など。

そもそも、ポケットWi-Fiが電波を拾えないと繋がらないのでどうしようもない。

端末の問題で、Wi-Fiは飛んでいても接続がうまくいかないときもある。

これから技術が進めばそういう問題点も無くなっていくかもしれないが、私が使っていた1年程前はそんな感じだった。

これはオススメしない…

050から始まる電話番号を利用したIP電話

メリット
・データSIM、SIM無しのWi-Fiのみでも電話できる
・通常の電話と通話できる
デメリット
・電話番号認証が必要な場合、認証されない場合がある
・契約などで電話番号の登録な際、受け付けられない場合がある

スマホにSIMカードを入れない場合や、データSIMを使う場合、電話回線を利用した通話ができない。

LINE電話や、メッセンジャーなどの電話もIP電話なのだが、これらには電話番号が無いため、困る場面がある。

例えば、クレジットカード、銀行口座などの契約や病院の予約などだ。

そこで、050から始まる電話番号を使用できるIP電話サービスをポケットWi-Fiのみを使用していた時期に併用していた。
もともと電話の使用頻度は低かったので、料金は使った分だけ払うプランにしていて、月500円いったら高い方だった。

自分の場合は仕事で通話することもなかったので特に影響は無かったが、電話回線を利用した通話を頻繁にする人にはどうかわからない。

不便な点としては、050~の番号は、契約などに使えない場合があることだ。電話番号での認証もできない。

今は、例えばLINEの認証がFacebookでもできるようになっていたり、データSIMにもSMS機能がついているものもあるので、もしかしたらこれからもっと使いやすくなる可能性はある。

メール認証も、ちょっと前はキャリアメールしか使えない場合が多かったけど、今はむしろe-mailのみでキャリアメールが使えない方が増えてきてるしね!

これは可もなく不可もなく…。でも時代の流れとしてこっちが主流になる可能性はあるかもしれない。

キャリア

メリット
・通信料が以前より安くなった
・キャリア決済が使える
・分からないことがあったら直接店舗で聞ける
デメリット
・通常プランによっては割高
・端末代が高い
・キャリアが取り扱っている端末しか選べない

巡り巡って現在は、auで契約している。
実は通信料も、MVNOと大差なくなってきていて(特に家族割などが適用される場合)、そんなに大きなデメリットは無くなりつつある。

あえてあげるとすれば、そのキャリアが取り扱っているスマホからしか選べないことぐらいかなぁ…。種類が限られるのと、一定以上の価格帯のスマホしか無い。
SIMのみ契約することができるキャリアもあるようだが、その場合はキャリアで契約するメリットはほぼ無い。

価格帯が高いとはいっても、いろいろ割引サービスつけてくれるし、2年後に端末を返却すればいくらか帰ってくるサービス(そのかわり、そのキャリアでの契約を継続する必要がある)をどのキャリアもやっているので、お得に良いスマホが買える、とも言い換えられる。(2年縛りの呪縛にとらわれ続けることになる、とも言えるが…笑)

ストイックに端末代を節約したい、ということであれば、MVNO(格安SIM)を契約して、ネットや電気屋さんで格安スマホを買った方が良い。

それなりに機能(特にカメラ)や容量が充実したスマホを持ちたいなら、キャリアの方がもしかしたらお得かもしれない。(ものによっては2年後も半額程度の値がつく場合はあるので、キャリアでのキャッシュバックと大きくは変わらないかも)

個人的に、キャリアで契約する一番のメリットは、キャリア決済が使えることだと思う。ネットショッピング、サブスクの支払い方法など、キャリア決済が使える場合も多い。(未だに増えているような気もする。)
クレジットカードは、カード情報が自動入力されない場合もあってめんどくさいが、キャリア決済は、支払い方法を選んでパスワードを入れるだけなので(auの場合)めちゃくちゃ楽だ。

これはオススメ!

データ容量

データ容量に関しては、
10GB→7GB→20GBという遍歴を辿ってきたが、動画や音楽などのストリーミングサービスが増えた今、20GBでも足りなくて、来月からは無制限のプランに変更することにした。
現在のプランと1000円程度しか変わらない。

少ないGBで生活していたころは、月末は度々通信制限がかかってはいたが、一応は生活できていた。

当時は、動画系のストリーミングサービスはほぼ使用していなくて、ゲーム、Web閲覧、決済、音楽のストリーミングサービスを主に使っていた。

音楽のストリーミングサービスは、Wi-Fiに繋いでいるときにダウンロードしていたので、そんなにGBはくっていない。
また、アプリのダウンロードも、必ずWi-Fiに繋いでしていた。

現在は、SNS、Web閲覧、決済、音楽のストリーミングサービス(ダウンロードしてない)、アプリのダウンロードを主に利用している。

事前にダウンロードしなければ使えない、外で動画を見れないという状況を不便に感じるので、最近はデータ容量をあげているが、ぶっちゃけここの制限に不便さを感じない人は、10GB程度でも全然やっていけると思う。

もっとデータ容量を少なくしたい場合は、Wi-Fiが無い場所では連絡以外にスマホを使わない、ぐらいストイックな使い方をすれば不可能では無いが、そこまで労力をかけるのはちょっと勿体ないかな、と思う。

スマホの端末容量(内部ストレージ)

今度はスマホ端末そのものの容量の話。なんでもGBでややこしい。

格安スマホは16GBを使っていたが、私はお財布全スマホ化計画を実行していたので、容量が不十分だった。

スマホがあれば支払いも、ポイントカードの提示もできるようにしたかったのだが、カードごとにアプリが違ったりするのでめちゃくちゃ容量をくって、全部は入れられなかった。

決済は、交通系をGoogleペイ、Edy、nanacoのアプリをそれぞれ入れていた。(当時はGoogleペイにEdyとnanacoが入っていなかった)

GoogleペイにEdy、nanacoが入ってからは、容量を開けるのにかなり役立ったが、それでも入れるアプリはかなり厳選していた。

ストレージ使用量の節約方法
・ゲームは入れない
・使用頻度が低いアプリは毎回インストール、使用後はアンインストール
・写真、ファイルなどのデータは頻繁にSDカードに移して都度削除
・ブラウザでもつかえるサービスはアプリは入れないで、Webページをホーム画面に張り付ける

Facebookとか、めっちゃアプリの容量でかいので、アプリはアンインストールしてブラウザで見ていた。使いづらくて、あまり見なくなってしまっていた。

現在はLINEでポイントカードが表示できることも増えてきたので、もっと容量をあけやすいかもしれないが、かなり面倒臭かった。特に、急ぎでインストールしてないアプリを使いたいときなど。

今は64GBの端末を使っているので、ゲームでもポイントカードアプリでも何にも考えずダウンロードして、使用頻度に関わらずそのまま放置している。最近になって、ストレージが、いっぱいになってきたので、整理しなければ…。
でも、約1年整理せず放置していても大丈夫だった。

いろいろ使ってみて…

もともとは、高すぎるキャリアの通信料に疲弊して、他の方法を試し始めたが、ここに来て、キャリアのお得感が追い付きつつある。

そのため、2年縛りが終わったあとも、auを使い続ける可能性が非常に高い。

そもそもコロコロ変えること自体を面倒に感じるようにもなってきてしまった。

また、ふと飽きた時には、新たな通信の旅を始めるかもしれないが、自分のことは自分が一番分からない…笑

おいしいごはんたべる…ぅ……。