日本画家×図工×SDGs教育×特別支援教育!|出前授業
1. 日本画ってSDGsですごく面白いっ!!?!
本日は全学年の先生方必見です😊!!!
図工の学習として、日本画家 立木美江さんによるスペシャル授業をしていただきました~!!!
立木さんは日本画家として活躍されていて、2023年度の福岡銀行のカレンダーにも採択されているというほんとにすごいお方なんですよ~!!!
立木さんとはあるご縁によってお会いしました。
その時に画家をされていると聞き、私は以前から「学校に画家の方が来てくださって絵を教えてもらうことはできないものか?」と考えていたので、
立木さんに学校で授業をしてもらえないかと直接お願いをしてみました。
そして「日本画家」というお仕事をされている立木さんの話をよくよく聞いてみると、日本画というものが段々縮小傾向にあるそうなんです。そこには日本画材の不足や教育の問題など複雑な事情があるようなんですが…。
なので、立木さんとしても「日本画を衰退させたくない」というお気持ちをおもちだったようで、子どもたちへその文化を伝えることも大切だということから授業を快く引き受けてくださいました✨
↓ ↓ ちなみに日本画とは… ↓ ↓
文字だけで見るとなんだか小難しくなってしまいますが、これらの絵を見たことがありませんか~???
そうなんです!!!
日本画とは明治のころ西洋からやってきた「洋画」に対して日本で昔から描かれていた絵のことをまとめて「日本画」とよぶようになったそうです。
なので普段、先生方が教科書で見慣れているような作品も含めて「日本画」ってたくさんあるんですね✨
それでは、身近なものとわかった「日本画」について立木さんにどのような授業をしていただいたのか今から紹介していきますのでぜひ最後までお読みくださいね~😊
2. 全学年が楽しめる絵の授業とは⁈
12月のある日、福岡市南区にある小学校にお邪魔させていただきました。
今回は1年生~6年生までが25名ほど在籍している特別支援学級からの依頼でした。担任の先生からは
「絵に苦手意識を持っている子も多いので、楽しく絵画に取り組むことができないか?」
との相談をいただいていたので、立木さんにもそのまま相談させていただきました。
すると立木さんは快く相談に乗ってくださいました。
そして1年生~6年生という幅広い学年でも対応できて、そしていろんな個性をもっているみんなが楽しめる授業を考えてくださったのです✨
当日、机の上に並ぶ道具を見てびっくり?!どう使うんだろう?!
ワクワクが止まりませんでした🥹✨楽しみすぎます♪
まずは立木さんの紹介から始まりました。
「日本画って知っていますか?」
と日本画の話をどの子にもわかりやすく丁寧に教えてくださいました✨
用意して下さった資料も、1年生でも読めるようにふりがな付きで写真も多くてすごくわかりやすかったです😊
そして私は初めて知ったのですが、日本画で使う画材(紙や絵の具、筆など)は身のまわりの自然のものから作られているんです。しかも
・色数の多さ…世界一!
・歴史の長さ…世界一!
・土や石や植物から作られるエコな画材!
・天然素材を伝統的な技法で職人が紡ぐ国産!
ということでめちゃめちゃサスティナブルでエコな画材だったのです!
まさに日本画×図工×SDGs教育!!!
さあ、どんな授業になるんでしょうか?!
3. いよいよはじまります
まずは子どもたちに色紙とカーボン紙と3色ボールペンが配られました。
色紙に絵を写していきます。
子どもたちが絵を真剣に写している間に、一緒に準備をさせていただきました。
日本画の絵の具は、水彩画で見慣れたチューブ式のものではなくて粉状のものが袋に入っているのです。
これを膠(にかわ)と呼ばれるものと、水を混ぜて絵の具として使うそうです。
(ちなみに日本画で使われる「膠(にかわ)」は、絵の具や和紙をくっつけるのに使うのりみたいなものだと立木さんからは教えていただきました。)
上の①~③を見てください!
この①の絵の具は粉状なのですが、石や岩や土や貝などの自然のものが絵の具になるそうで、だから色は無限大なのだとか!!!すごくないですか?!
どれも初めて見るものばかりです!!!
この①と③を子どもたち配布用に準備しました。
これらを子どもたちに配ります。
1人分は、
①3色入っているパレット
②膠が入っている黒容器
③水が入っている紙コップ
④パレットに②③を垂らす時に使うスポイト
⑤小筆
となりました。
これらのセットが配られたら、子どもたちは粉状の絵の具に膠と水を少しずつ混ぜて彩色していきます。
教室には1年生~6年生までいましたが、もちろん全員が初体験です!
何が正解かわからないのでうまくいっているのかもわからない状態ですが、立木さんが
「みんな初めてのことしているんだから、うまいへたとかないんだよ!みんな自由に塗っていっていいからね~!」
と声をかけてくださっていました。
そして机間巡視しながら、優しく声かけしてまわってくださっていました✨
写し絵をした色紙だけでもかっこよかったのですが、どんどん色がついていくと更に作品らしくなり、素敵に変身していきます。
子どもたちも時間が経過すればするほど真剣になっていき、最初は初めての体験に感動する声があがっていたのですが、後半はほんとに「し~ん」となって集中して彩色していました。
4. コラボ授業を終えてみて…
はじめて立木さんに出会った時は、正直「日本画家」というものがあまりわかっておらず、しかし絵を教えることを苦手とする先生方や絵に苦手意識をもつ子どもたちがいることがわかっていたので、気付いた時には
「小学校で授業をしてください!」
と声をかけていた自分がいました笑。
どこかの学年で図工の授業に来ていただけたらと思っていたのですが、冒頭でもお伝えしたように、特別支援学級の先生からリクエストがあったので、今回の授業は実現することができました。
どの子どもたちも楽しめる授業を提案してくださって本当に感謝です✨
しかもあれだけたくさんの準備物も全て用意してくださって、ほんとに感謝感謝です✨
私自身も日本画家というものがどういうものか勉強になりましたし、すごく真剣に取り組む子どもたちの姿が見れて、思い切ってお願いしてよかったなと心の底から思いました😊
日本画家×図工×SDGs教育は新たな視点の学びですね✨✨
また今回授業を受けた子どもたちや先生の感想を少しですが紹介させていただきたいと思います。
5. これからのこと
立木さんは普段は日本画家として制作活動をされていますが、アトリエを開かれていてそこで絵画教室もされています。
時には個展を開かれたり、大型施設でワークショップをされたりするなど、ほんとに幅広く活動されているのですが、このような機会があればまた学校でも授業をしてくださるそうです✨
プロの画家の方からの授業なんて贅沢ですよね✨
なのでもし授業を希望される方は下記ホームページまでご相談ください 。
↓ ↓ スポットティーチャーHPはこちら ↓ ↓
※立木 美江さんへの直接の連絡はご遠慮ください。
本当にありがとうございました~🐱
#スポットティーチャー #SPOTTEACHER #出前授業 #CSR