(2)夫が突然「仕事を辞めたい」と言った日|自営業の妻への最初の1歩。
この記事は「集客を頑張る自営業妻の日々」のブログです。
経営、税金、金銭面で苦労したこと、子育て、夫の親との同居、癌、脱サラから現在に至るまで私がしてきたこと、現在もしていることなどを綴っています。
今回は第2話です。
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第1話➥自営業の夫婦は、雇用関係ではなく、ビジネスパートナーという考え方
今日はずっとサラリーマンの妻かな~と思っていた私が、
・結婚7年目
・子ども3人
・夫の実家を新築して同居して1年
という時点で、「なぜ個人事業主の妻になったのか」についてちょこっと書きたいと思います。
長男の嫁として
夫は長男です。
結婚前から、結婚したら実家を新築してお義母さんと同居することは決まっていました。
付き合う時にお互いの事情を話してあったので、そこについては特に思うところはなかったです。
これはまた機会があったら書こうと思います。
結婚と同時に新築、という考えを夫もお義母さんも持っていたようでしたが、その時期の新築&同居はなくなりました。
私も、二人だけで生活してみたいという気持ちがあったし、お義母さんとしても、嫁になる私がどんな人間かわからないのに、すぐの同居するのはためらったのかもしれません。
立場を変えれば理解できる
考えてみれば、当然なんですよね。
「息子の連れてきた人だから」「〇〇家の長男に嫁ぐのだから」という理由で、その女性がどんなキャラクターなのか?、結婚することや夫になる人の家のことについてどう考えているのかわからないのに、数回しか会っていない女性とすぐに一緒に住めるというのは、ある意味すごいことではないか?と。
とにかく我が家にとっては、近くに住むという選択肢は、一緒に住んだ今となっては正解だったと思っています。
結婚して6年ほどは、夫の実家から車で5~10分の賃貸マンションで過ごしていました。
そして、ようやく家を建て直す計画が実行になった時、私は3人目を妊娠。
出産して3か月で、新居に引っ越し。この時の騒動は別の記事で書くかもしれません。
住宅ローンも開始となり、「さぁ!仕事頑張ってね~!」と思っていた、新居に住み始めて10ヵ月経ったある日。
いつもと違う夫の様子
最近、夫の様子が何だかおかしいな、とは思っていた。
あまり顔にも態度にも出さない人だけど、何かを隠しているような、考えているような、変な雰囲気。
毎日夜遅くだし、本当に疲れているのがわかるから、聴く事もはばかられていた。
そもそも、私が何か気に障ることしたのか?とも思っていました。
そういうモヤモヤした気持ちを抱えているのが嫌で、夜中に部屋の片づけをガンガンして気持ちを切り替えようとした日。
私がいる部屋に顔を出して「何してる?」と訊く夫。
私「部屋の片づけ!これやってスッキリしようと思って。」
夫は黙ってそこから動かない。
そもそも、私のいる場所に顔を出して、じっと動かないという人間ではないので、聞いてみた。
普段はあまり話しかけてこない夫が言った言葉
「話があるんだけど」
私「何か用事?」
夫「ちょっと話があるんだけど、今、大丈夫?」
この時点で夜中の23時。
「話があるんだけど」と切り出されたことはこれまで一度もない。
日頃は、話題を出すのは90%私からで、私が話して、質問して、夫が答えるパターンが多いのです。
だからこの流れ自体がとんでもなく違和感を感じました。
「普通の話ではないな」と心の準備はしていたつもりだったけど、正直ちょっと聞くのが怖かった。
夫が仕事を辞めたいと言ってきた
しばらくの沈黙の後夫が切り出しました。
「仕事を、辞めたいんだけど」
えっ!?
私「何で?どうした?」
夫「仕事が面白いと感じない。このままいけば、それなりの収入はあるけれど、楽しくない。子どもとふれあう時間も持てない。
この先このままでいいのかな?と考えた時に、年齢としてもこれ以上先延ばしにしていたら、もう仕事を替えることも出来なくなりそうだから」
夫の帰宅時間、会社における夫の立場、しんどさなどは、それなりに聴いていたので、理解はしていました。
それでも、夫は組織の中で動くのが好きな人だと思っていたから、辞めると言い出すとは思っていなかった。
私「辞めてあてはあるの?」
夫「ない。」
私「やりたい仕事はあるの?」
夫「特にない。ただ、今と同じような仕事はもういいかな、と思っている」
技術畑出身だけど管理職歴が長いので、現場で使えないだろう、と本人も自覚していた。特筆するような資格もある訳ではない。
この時点で夫は40過ぎている。
…結構厳しい。
再就職しても、今の給料は維持できない。
固定の収入であれば、生活が苦しくなる。
ううむむむむ~。
私「じゃあ、自営業やるの?」
夫「そのためのスキルがあるわけではないし、技術習得する間は無収入になってしまう。貯金は少しはあるけど、減らす一方という訳にはいかないし…」
つまり、「辞めたい」は決まっていましたが、その先は全く考えていない、という訳だったのです。
~第3話「私が探していたのは40代夫の仕事。転職、そして自営業の妻へ」へつづく~
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