「ベトナム国境ちかくの街、南寧市へ」青年海外協力隊になる前、2か月間1人旅した話⑥
↓前回(西安をぶらぶら散策。公園で太極拳を眺めたり、日曜のマーケットへ)
西安に来て1週間が経とうとしている。有名な観光スポットから穴場スポットまで、ひととおり見終わってしまった(noteに書いていない場所もある)。
そろそろどこか別の場所に移動しよう。
私はVISAなしの入国なので、あと1週間くらいで中国を出ないといけない(VISAなしの場合、15日まで中国に滞在できる)。
中国の次は、陸路でベトナムへ行きたい。
数日前、陸路でベトナムへ行く方法を調べたところ、ルートが3つくらいあるようだった。
西安からの行きやすさも考えて、次はベトナム国境付近にある都市、「南寧(なんねい)市」に行くことにした。
ここからベトナム第2の都市・ハノイ行きの国境越えバスが出ているらしかった。
西安から南寧までは電車が出ているのだけれど、私はそれに気が付かず、なぜか西安発南寧行きの航空券をとってしまった。(今思えばなぜ西安→南寧を飛行機にしたのか本当に謎…。バックパッカー初心者だったのだ…)
西安に来てちょうど1週間目の4月24日、朝7時半発の飛行機で南寧市に向かうことにした。
その前の日の夕方、荷物をまとめてユースホステルを出た。
同じドミトリーに泊まっている女の子、トゥールーから「Good bye は中国語でザイチエン(再见)だよ」と教えてもらったので、ドミトリーのみんなに「ザイチエン!」とお別れを言ってきた。
またどこかでトゥールーに会えたらいいな。連絡先を聞きそびれてしまった。
西安の空港は24時間開いてないとネットの情報にあったので(後から、実は24時間開いていたことが分かった)、空港内のカプセルホテルに泊まることにした。
このカプセルホテルが、宇宙船みたいなデザインでおもしろかった。
日本のカプセルホテルを想像していたので、イメージとの違いに驚いた。
次の日、無事南寧市に到着した。
荷物を受け取り、空港のインフォメーションで予約していた宿近くまで行くには、どのバスに乗ればいいかを尋ねる。
「空港から出て右手、3号線、南寧動物園行きのバスに乗ってください」
そういわれたので、空港から出て「3号線」という表示を探す。
空港の外に出た瞬間、湿った空気が肌にまとわりついてきた。
外は暑くてじめじめする。
南寧は文字通り中国の南部に位置し、海から近いため高温多湿なのだそうだ。
無事「3号線、南寧動物園行き」のバスを見つけ、予約していたユースホステルに着くことができた。
ユースホステルに着くなり、シャワーを浴びてすぐに寝てしまった。
目が覚めたときにはもう夕方だった。
今日はどこかで夕ご飯を食べて休もう。
夕ご飯を食べれる場所を探すため、ユースホステルを出た。
3分ぐらい歩いたところに餃子屋さんがあった。
お客さんがたくさんいたので、「多分おいしいのだろう」と思って試しに入ってみた。
メニューを見てみると、餃子の具材が6種類ほどあるらしかった。
中国語で書かれてあったので、何が入っているのか正確には分からないけれど、「肉」と「菜」という漢字が書かれてあるものを注文した。たぶん肉と野菜が入った餃子だろう・・・!
注文したあと、餃子屋さんのおばちゃんが餃子をゆでて、銀色のお皿にのっけて私の席まで持ってきてくれた。
そして、たくさんの種類のソースが並ぶ棚の方を指さし、ソースをかけるしぐさをした。
なるほど、このゆで餃子の上に自分で好きなソースをかけるスタイルなのか!
というわけで、餃子に醤油ベースのソースやネギをたっぷりかけて、いただきます!
モチモチした皮に、具がたっぷり包まれている。具はやっぱりお肉と野菜が入っているもので、餃子だけどさっぱりしていた。
今まで餃子は焼き餃子派だったけれど、ゆで餃子もこんなにおいしいなんて・・・!!
お客さんが多いのも納得だ。
私はこの店の餃子と優しい店員のおばちゃんが好きで、3日間の南寧滞在中、毎日行った。
明日は南寧散策しよう。