「南寧市はB級グルメの街だった」青年海外協力隊になる前、2か月間1人旅した話⑦
↓前回(西安から南寧市へ移動、おいしいゆで餃子を堪能)
中国、南寧市に来て2日目。
今日は、ハノイ(ベトナム)行きのバスチケットを買うためにバスターミナルへ行く予定だ。
ベッドから起き上がると、また蚊に刺されていることに気が付いた。
毎日夜寝るまえ、西安のドラッグストアで買った蚊よけスプレーをしているのだけれど、あまり効いていない気が・・・。
気を取り直して、出かける準備をしてユースホステルを出た。
朝ごはんは何を食べようか?・・・お腹がぺこぺこで、店を探し回る気力もなかったし、昨日食べたゆで餃子がまた食べたい気もするので、昨日と同じゆで餃子の店に入った。
店の前で餃子をゆでているおばちゃんが、「あら、あなたまた来たの」という顔で私を見た。
今日はニラ餃子を注文し、ピリ辛のすっぱいソース(おそらくライム、パクチー、唐辛子でできている)をつけて食べた。
やっぱり、ここのゆで餃子は皮がモチモチで具が多くて美味しい。
食べ終わったら、最寄りの地下鉄駅へ向かった。
地下鉄駅は地下街と併設していた。地下街にはたくさんの雑貨屋や飲食店があり、南寧大学(すぐ近くにある巨大な大学)の学生たちで賑わっていた。
南寧にはカットフルーツとヨーグルトを量り売りしているお店が多い。
この地下街にもカットフルーツとヨーグルトの店があって、この店のフルーツはとびきり新鮮でおいしそうに見えたので、買うことにした。
私は好物のオレンジ、パイナップル、キウイを食べたい分だけ容器に入れて、その上からヨーグルトをかけ、レジの人に渡した。
レジに「7.79」という数字が表示される。7.79元(約120円)のようだ。
・・・小銭はぴったりないし、20元札出すか・・・。
そこで事件が。私が20元札を出したのを見て、レジの人が慌てだした。
どうやら、お釣りがないらしい。店の棚や自分のポケット、いたるところから小銭をかき集め始めた。
日本の感覚でいうと、「120円の品物に対して500円玉で支払って、お釣りをもらおう」という感じなのだけれど、電子決済が進みまくっている中国では(しかも量り売りの店は金額が細かくなりがちなので、なおのこと電子決済が一般化している)そもそもお釣り用の現金が店に無いようだった。
なんとかお釣りをもらうことはできたのだけれど、現金で支払うことに罪悪感を覚えた私は、これ以来中国を出るまで量り売りの店で買い物はしなかった・・・。
フルーツを食べ終わったら、地下鉄に乗り、ベトナム行きのバスが出るバスターミナルへ向かった。
車通りは多いのに信号がない通りをなんとか渡り終えたところに、バスターミナルはあった。
「越南河内(ベトナム・ハノイ)」という表示を見てみると、8時20分発のバスがあった。
「ハノイ行き、あさっての8時20分発、チケット1枚ください」
「182元(約3137円)だよ」
カウンターで無事チケットを買えたので、今日の任務は終了!
というわけで、残りの時間は南寧の街をぶらぶら歩くことにした。
正直、南寧には「万里の長城」や「兵馬俑」のような日本人に有名な観光スポットはない。
でも、ネットの情報によると南寧はグルメストリートが多いらしい。
一番有名なのは「南宁中山路小吃街」というグルメストリート。
このグルメストリートに行き、屋台や野菜市場を物色したり、南寧の有名なヨーグルトを食べたりした(中国、スーパーのヨーグルトコーナーがとても充実している。そして地元の老舗ヨーグルトメーカーも多い気が。どうして?)。
ちなみに、
次の日は、泊まっていたユースホステル近くのグルメストリートを探索してみた。
南寧は牡蠣が有名と聞いていたので、このグルメストリートで牡蠣を売っている店に入り、焼き牡蠣にニンニクと唐辛子のソースをたっぷりかけた料理を注文してみた。
料理が出てくるまで、定員さんとしゃべっていた(お客さんは私しかいない)。
この店で牡蠣を焼いているお兄さんたち(おそらく、私とほぼ同じ年)がとてもフレンドリーで、一人でいる私に「どこから来たの?」とか「南寧はどこ見て回ったの?どこが気に入った?」とか話しかけてくれた。
お互いカタコトの英語ながら話していて楽しかったし、
料理も、焼き牡蠣とたっぷりのニンニクソースがよく合っていて美味しかった。
明日はいよいよ、初めての陸路で国境越えだ。