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前髪とコンプレックス

私のコンプレックスについて、
一つは人前で話すのが苦手なこと。
それはもう既に前のブログに書いてあるので
今回はもう一つの悩み、自分の容姿について綴っていこうと思います。

つい最近まで黒髪で重たい前髪にロングといったまるで日本人形のような重々しい禍々しい雰囲気に包まれていましたが、実は小学校を卒業するまで前髪はなかったんです。

前髪を作ったきっかけは中学一年の時の頭髪検査。
当時、眉毛を自分で抜いて整えてたりしてたので細い眉毛に目が止まった先生たちに囲まれ質問責めにあった。自分でやったのかと問い詰められたとき、今までこんな経験は無くて恐怖でつい首を横に振ってしまい、最終的に「寝ているうちに親が整えているんじゃ…?」というところまで話が広がり、このままじゃ親に迷惑をかける、この騒ぎでかなり目立ってしまった、もうこんな思いしたくないという一心で前髪を作りました。

私はつむじが2つあるらしく、良い感じに分け目が綺麗に出なくて自分で納得がいくまで何回も弄っていたせいで日が経つにつれて当初より結構重たい前髪が出来上がってしまった。

高校に入ってからよく「可愛い」と言われることが増えた。今まで身内にしか言われたことなかったし、私にはどこをどう見て可愛いと思うのかさっぱりだったけど素直に嬉しかった。少し信じてた。

修学旅行にてグループで行動していたとき、一軍系女子達とばったり会い写真を撮ろうと誘われて一緒に写った。
撮ったあとに「やっぱゆかりちゃんは可愛いな~」っていいながらスマホを見てたのでその写真に期待してた。
あとから写真を見せてもらったとき心がサーっと冷えていった。
私だけ目を瞑っていた。
撮った写真を確認していたから私が目を瞑っていたのは気づいていたはず。わかってたら取り直しをしてくれてたはず。
でもそのままスルーされたってことは私にはそういう扱いだったんだなってなんだか納得した。
なんだそうか。あれはお世辞だったのか。
私が可哀想な子だから気を遣ってくれてたんだな。

もしかしたら本当に気づかなかったのかもしれない。もしくは自分さえ写りが良ければ良いみたいな思考の人だったのかもしれない。

でも私はもう他人からの「可愛い」を安易に信用出来なくなった。


専門学生のときクラスで若干浮いていた私。
ファッションショーの前日に美容室に行って事件は起きた。
前髪が重たいねと指摘され、軽くすこうか?と聞かれたときに少しだけならと許してしまったのが間違いだった。
眉毛が透けて見えるくらいスカスカになってしまい前髪が短くなったせいで余計に面長に見え絶望した。
当日それを見た一部のクラスメイトに陰でクスクス嘲笑われていたのを見て悲しくてすごく悔しかった。
もう美容師には前髪は触らせないと誓った。


もう一つ容姿に関してコンプレックスがありました。
それはほくろ。真っ黒で濃くて目立つほくろが
頬に2つ。鼻に2つ。鼻の下に2つ。
特に鼻周りのほくろが嫌で嫌で仕方なかった。
よく「ほくろ美人」とか言われてたけどちっとも嬉しくなかった。
だったらくれてやるよとも思った。
メイクで隠そうにも盛り上がっているから綺麗には隠せない。もうレーザー除去するしか道しかないと思っていた。

専門学校で就活用の写真を撮影してもらって出来上がったものを渡された時なんだか違和感がありました。良く見ると顔の目立つほくろが編集で勝手に消されていたんです。
私、ほくろがなかったらこんな感じなんだ~✨と感動したのも束の間、おそらく悪影響だから親切心で消してくれたんだろうなって思ったけど自分を否定されたような気がして悲しくなった。
好きでこんなほくろをつけてる訳じゃないのになんでこんな惨めなんだろう。
ますます私は顔を隠すようになった。


新卒で入社する前、私は長かった髪を肩までバッサリ切った。その会社は肩に髪がつく人は後ろで束ねなければいけないから。髪を縛って顔が出るのを避けるために短くボブヘアーにした。
下を向いたとき、カーテンのような役割をしてくれる横髪に安心感を感じていた。
人の視線を遮るものとして私にはそれが必要不可欠だった。


働き始めて2年ほど経った頃、私は一人暮らしの寂しさと低給料に嫌気が差し援助交際に手を出してしまいます。
そこで出会ったのが税理士さん。
出会った初日に言われたのがやっぱり前髪に関して。
せっかくの可愛い顔と二重にも恵まれてる大きな目が隠れてもったいないよ。
前髪は上げないのか?って。
自信がないから嫌だ。
何が自信ないの?
顔面ほくろだらけだから…
『じゃあ取っちゃえば良いじゃん❗』

あまりにも軽く言うのでびっくりした。
お金持ちってのはみんなこんな思考してるのかと思った。
『もし俺と付き合ってくれるならその費用は俺が出すよ🎵』
ほぼ女子クラスで過ごしてきた私は男性に可愛いなんて言葉を言われたことがなかった。
初めて可愛いと言ってくれた人がたとえおじさんだろうが寂しさが暴走してた私には身に染みた。
私のことを可愛いと言ってくれたこの人についていきたい。
甘い誘惑に負けた私は人生で初めて道を踏み外した。

ほくろは取ったものの、前髪がなくなることはなかった。前髪がなくせない原因はほくろではなかった。


私は昔から黒髪のぱっつんロングヘアーに強い憧れがあり、それはアニメや漫画といった二次元や地下アイドル系に強く影響を受けているのだと気づいた。
私もそうなりたくて近づきたくて髪をロングに伸ばし、重たい前髪に姫カットをずっと保っていた。
二次元のようにアイドルのように可愛くなりたかった。
撮られた写真を見るたびに周りと比較し顔の大きさを突きつけられそれを隠すように日に日に分厚くなっていく前髪と姫カット。

毛量が多い姫カット集

もう基準が二次元だった。
二次元ばかり見ていたらそりゃあ視界が狭くなって自分の理想の世界に閉じこもって塞ぎ込んじゃうのは当たり前だよね。
三次元にも目を向けなきゃいけない。受け入れなきゃいけない。

本当はこの髪型から脱したいと心のどこかでは思っていた。でも踏み出すのが怖かった。他人の目が気になるのもそうだし、一人では勇気が出なかった。

BLAに入ったら前髪がなくなってる生徒さんをよくお見かけしてた。
私もここでミカさんに背中を叩いてもらえたら一歩踏み出す勇気が出るんじゃないかという期待を込めてたのもBLAに入った理由の一つでした。

講座にてやっぱり
暗い、重い、ヲタクっぽい、二次元っぽさを感じるとご指摘をいただき、ごもっともという気持ちでした😂
そのときにチャットに書かれた一文をミカさんが拾ってくれて私に光が差しました。

『ゆかりちゃんは前髪なしも似合いそう!』

コメントが嬉しすぎてつい写真撮ってました🤭
みんなありがとう💕✨

メガネを外して前髪を退かしたときのみんなの反応に心が震えました。すごく嬉しくて、すごく背中を押された。私、本当はこれがしたかった。
重たい前髪の呪縛からやっと解放されたようだった。

次の日、早速面長さん向けのメイクを試し、前髪も黒目の上で分け目を作り、髪も少し巻いて、無加工カメラで写真を撮ってみました。今まで加工カメラでしか写真は撮りたくなかった。でもメイクの出来を見て無加工で撮ってみたくなった。
そしてそのままミカさんとのコンサルに挑みました。

めちゃくちゃ褒められて少し照れ臭かったけど認めてもらえてすごく嬉しかった。
自撮りして送って!FBにもアウトプットして!
無加工の自撮りを載せるのは正直まだ不安だったけど一歩踏み出すことを決めた私はそのままの勢いでFacebookに自撮りと共にアウトプットを投稿した。

(呪縛の使い方間違ってる…🤣)
これ本当に感動した😭✨

そしたらみんなからの反響がすごすぎて私もびっくり😂笑
みんなが褒めてくれて、認めてくれて、自信をつけさせてくれた。本当に嬉しかった。
あのとき、一歩踏み出したおかげでこんなにも変わることが出来て本当に良かった。

面長を無理に隠そうとすると余計に面長になる。
良い教訓でした。
日本では面長が悪とされているけれど、中国では面長が美人の象徴であること。これは結構前から知ってはいたけど、私には到底届かないレベルの領域の話だし目を背け今の今まで忘れていました。

私が目指すのは中華美女。人を惑わすような、国を傾けるような美女になる。
私はもう自分の顔から目を背けない。否定しない。この顔だからこその強みを活かしてきちんと向き合い、自分の顔を可愛がって愛していきたいです✨

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