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グレーゾーンに生きる人

『健常者になりたかった』

『みんなと同じに生まれかった』


友達のインスタのストーリーで最後に見た言葉。

先週、その友達が自ら天国にいきました。


同性の友達を作るアプリ(ティプシス)で知り合ったその友達は一つ年下で初めて会ったときは普通に会話ができる感じのいい子だった。何日か経ったある日、実は手帳を持ってる障がい者なのだと教えてくれた。

全然そんな感じに見えなくて聞いたときはびっくりした。

一緒に遊んでる時はそんな素振りは見えなかったし気づかなかっただけかもだけど、きっとこの子も私に合わせて明るく元気などこにでもいる普通の子を演じてたのかなと今になって思う。

詳しいことは書けないけど、あるきっかけで鬱を何回も発病してたみたいで精神病棟に強制入院もしてたみたい。(自ら逝こうとしてて…)

今年の5月に会ったっきり、たぶん鬱の影響で会う機会も減って、鬱になってると知っていたから気をもらってしまうと思ってこちらからは連絡を取ることはなかった。

BLAに入って浄化し始めた私はあまり近づかない方が良いとも思ってしまった。

あんまり踏み入った話しはお互いしないから深く詮索するとかはしなかったんだけど、、

こんな身近に私と同じ子がいたんだ。


もっと早く、私もこうだったんだよって伝えられていたらその子も多少なり救われていたのかな。

なんて思っても今更遅いよね😢


これはミスコンのスピーチで言うはずだった一部分の原稿。長過ぎて泣く泣くカットした部分に私が本当に伝えたかった言葉があった。

私は幼少期に学校で話せなくなってしまう『場面緘黙症』という不安障害を抱えていました。
こんな人は自分一人だけだと思い込んでいたのですが、あるきっかけでそれは自分だけではなく、かなりの確率で存在しているのだと知りました。

目には見えないわかりづらいものなので完全に障害を持っている人達よりも、私のようなグレーゾーンにいる人達の方がよっぽど生きづらい思いをしているのではないかと私は感じます。

周りからは普通に見えているのでその通りの人物を演じなければならない。
本当の自分を隠してまで社会に溶け込もうとしていて、当然自分に無理をさせているこの状況が本当に辛くて苦しかったです。
こんな社会が生きづらかった。

私のように子どもの頃にただの人見知りだと見逃されて、放置され続け、そのまま大人になり、社会で生きづらい思いをしている人は決して少なくないと思うんです。
だから私はそんな人達を救いたい。
勇気を与えたい。

周りからは普通に見えているからこそ、普通の人と同じ能力を望まれているため、その期待を裏切るわけにはいかない、期待に応えなきゃ、という気持ちで毎日生きていた。

こういう思いをしてるのは私だけじゃない。
もっとたくさんの人がこう思いながら生きている。

興味本位でX(Twitter)で『健常者になりたかった』で検索すると本当にたくさんの人が嘆いてて胸が痛んだ。


私も社会人になってからすごく生きづらくてこの症状に名前が欲しくて。
もういっそのこと障がい者というレッテルが欲しくて。

精神科とか行きたかったけど、地元の病院は医者が態度悪いとか、冷たいとか、話しは聞き流して薬だけ渡されるとか、口コミが最悪で…。

口コミの良い病院はほとんど都内。
毎回通うとなると高い交通費を払えるほどの余裕なんてなかった。

もっと身近に
理解してくれて、心優しくて、寄り添ってくれるような先生がいる駆け込み寺のような場所があったらいいのに。

私の場合、周りに相談できる人がいなくて一人で抱え込んでいた。

過去の私に救いの手を差し伸べてあげるとしたら…


経験者だからこそ気持ちが痛いほどわかる。
味方になり寄り添ってあげられる。


なんだか私にしか出来ないことが見つかりそう。✨

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