あの時ドン引きされた空気感は忘れられないけど、そこから学んだこと。
大昔、ほんの少しの期間だけ演劇部というものに入っていました。
他校との交流も兼ねた合宿などもありました。
なんで、セリフ棒読みなの??
その合宿での出来事です。
課題が出ました。短い台本が与えられて、ランダムに組まれたチームがそれぞれその台本を演じるというものでした。
みんな、恥ずかしいからなのか、慣れていないからなのか、セリフ棒読み、ほとんど動きもない演技。
なぜそんなつまらないことをやるのだろう‥
せっかく舞台が用意されているのだからと、私の番では、「演劇の舞台的な派手な動きと台詞回し」をやってみました。
その時の、同じチームの演者、観覧しているみんなの、しーん‥とした雰囲気が忘れられません。
いわゆる、ドン引きされたわけです。
あのとき、同じくらいの熱量で演じる人がいたらどうだったか
あの時、ちょっとでも同じように楽しんだり、全力だったり、そんな熱量の人が他に一人でもいたら、もしかしたら、私はもうちょっと演劇というものに興味を持って続けていたかもしれません。
人前に立って演技をするというのはある種の高揚感があり、なかなか他では経験できないことだったからです。
あの時の空気感は忘れられないけど、実はどんな分野でも熱量を持って動く人というのはいて、たまたまあの時あの場にはいなかっただけ。
最近ではそう思うようになりました。
私はどんな時でも、その時できる限り最大の熱量を持って動ける人になりたい。