日立ハイテクvsシャンソン化粧品 第一戦

今回は9月26日に行われた日立ハイテク(以下、日立)対シャンソン化粧品(以下、シャンソン)の第一戦を振り返りながら、いくつかのプレーをピックアップしていきます!

Tip Off

はい、開始して約3分間得点がありません。もうこれは選手からしたら地獄。(笑)今まで私もこういう事を何度も経験したけれど、なぜか本当に凄まじく体力削られて息切れ半端ない。流れを掴むためにも踏ん張りたいところ。さて、両チームとも緊張感のある良いディフェンスが機能してるなと感じる中、シャンソン 野口選手の3ptsが決まる。その後、日立もシュートを決めていいペースになるかと思いきや、またそこから1分半、両者ともに得点なし。うーん、重たい。

“頑張りすぎない”が大切な時も

それでも結果的にシャンソンは1ピリで17得点をあげるんだけど、そこのキーポイント、わたしは小池選手かなと思う。小池選手がアタックする事で周りもいい動きをしてる気がする。この試合、一番目に止まったのも小池選手でした。

さて、1ピリ残り6分18秒のファトー選手のプレーするポジションを見てもらいたいんだけど、ポストアップする位置がかなり高すぎてボールをもらったのは良いけど、何もできていない。全体のスペースも良くない。結局苦し紛れのシュートになってしまうんだけど、センターだったらこういう経験あるんではなかろうかしら。ディフェンスに押し上げられて取るべき場所でポジションが取れない・・・の時のアドバイスですが、そんな時はぜひ頑張らないで頂きたい。頑張れば頑張るだけディフェンスも頑張っちゃうので、「あ、このディフェンス頑張り屋さんだ」と思ったら、ここでポジション取りたいなと思う場所でフラフラ立ちながらボールの行方を観察してましょう。上級者は「私フラフラ突っ立ってますけど、サボってるわけではありません、ここでポジション取りたいんす、だからボール回してくれ」とアイコンタクトを送って。そして無事にボールが回ってきた時に勝負のポストアップで仕掛けてやりましょう!これをチェンジオブペースというのかどうかは微妙ですがそういうことです。緩急をつけるのはとても大切。

そういえば「頑張りすぎるな」と、この事に気づかせてくれたのはかつてJOMOのヘッドコーチで今現在は日立のヘッドコーチ、内海さんでした。懐かしいな。

緩急といえば、こういう流れでも

1ピリ残り4分52秒 シャンソンがスローインからのスピード感あるプレー。これまでディフェンスに押し上げられて3ptsの得点のみだったところをスピードで突破していく、という良いプレー。ディフェンスはなにも準備できてないし、ドラッグスクリーンとしてうまく二人の選手を使ってる。スローイン後、「一本、一本」とゲームを立て直すのでないこの切り替えが非常に良い!ゾーンされた時なんか、ディフェンスがセットする前に攻めろ!って言われるけど、これは理想的よね。ご馳走様です。

日立が機能しはじめる第2ピリオド

なんだかもじもじとしてしまった印象の日立だけど、2ピリで動きがグッと良くなります。(内海さんがなんて指示したか気になるなぁ。)

出だしから良いんだけど、特に2ピリの後半なんかとても良い。2ピリ残り6分12秒タイムアウト後にシャンソンはゾーンを仕掛けるけど冷静に3ptsを沈めたり、4分14秒の日立のオフェンスの形はスペーシングもタイミングも良くて綺麗だと思う。ディフェンスも動かされてしまってる感じ。ただ、最後のシュートセレクションがなぁ・・・!ってところ。強くリングに向かってファウルを貰うも良し、後ろに合わせてる鈴木選手にパスを出しても良し、ですかな。非常に惜しいプレー。

いろんな場面でシュートをポロッと溢してしまうのが目に着いたけど、2ピリ後半は日立のセンターがしっかり攻めてるのがわかって動きもいい。これを40分通して出来れば本人たちも「もっとやりやすい」バスケになっていく気がします。

後半突入するよ〜

さて、結果的に後半は両者共に得失点が全く同じで、前半で僅かに3点差をつけた日立が勝利するのですが。おぉ!と思ったシャンソンのオフェンスを見て頂きたい。

3ピリ開始早々のシャンソンオフェンス。ファトー選手がハンドオフした後にポップでもダイブでもない中途半端な場所にいてボールもらっても何もできないんだけど、すぐにパスを返してダイブから強いポストプレーに入る。めちゃめちゃ力強いし、軸がしっかりしてる。ボールもらった瞬間に体をディフェンスにうまく当てていてこの時点でオフェンスの勝ち。なんならこのポジションに飛び込んだ時点で勝ちだと思う。やっぱり背があってパワーもある選手がこの場所にいるっていうのは私は相当なストレスを感じるのよね。だから先手を打ってなるべくリングから遠ざけたい。つ!ま!り!私が、一っっっ番最初に書いたファトー選手がポストアップしたポジションが高いって話だけど、あれに関してはあそこでボールを持たせた時点でディフェンスの勝ち、という私の考え。・・・お〜、奇跡的に繋がった。(笑)

プレーヤーに見て欲しいワンポイント

最後に見てもらいたいプレーは、今現在プレーしてますよっていう人達向けで紹介します。

3ピリ残り1分13秒でポストへのパスミスが発生するんだけど、こういうミスってまぁ多い!特に学生に多いイメージなので、ぜひ頭に入れておいてもらえれば。

センターへのパスって、私たちもかなり練習したなぁ・・・。しつこく言われ続けたのは、センターは「ここにパスして」とターゲットハンドを出すということ!特にディフェンスのポジションがどこなのか明確になっていれば尚更。パスを出す選手も「センターがポジションを取ったからパスを出す」のではなくポジションをしっかり取らせてから「どの角度で、どこに出したらパスは確実に通るのか、どこに欲しがっているのか」と、ワンランク上の頭の中を用意しておきましょう。お互い急ぐ必要はこれっぽっちもなくて、しっかり確実に狙う事によって、もしかしたら他のディフェンスが寄ってくる可能性も。これはまたチャンス!選択肢が広がります!

難しいことは考えなくても、パスを出す人もらう人が少し工夫するだけでこういうミスはグッと減っていくかと思います。試す機会があればぜひ!

終わりに・・・

私の記事は総評という感じでのまとめではないんだけど、個人的にすっごいまとめにくい試合でした。(笑)

シュートがポロポロ落ちてしまったり、勝負をかけるべき、ここぞ!という場面でのゲームの組み立てや全体的なバランスは両チームとも課題が残ったのではないかと思います。もっといいバスケができるはず、と期待大です。

今週はどの対戦が白熱するか楽しみ!久々に会場で見たいなぁ・・・。

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