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rainxdrop
存在証明つー
noteを開始して初めて記事つくるとき、さあ一発目に何書こう、と思って形にしたのが自己紹介代わりに置いてあった『存在証明』なわけだけど。
この頃までの自分を振り返ると、自分の存在はとにかく自分でアピールしていくしかなくて、そうやって現実ってやつの隅っこや誰かの記憶の片隅に爪痕を残していくしかないと躍起になっていた、そうでなければ、いずれ最初からいなかったのと同じになってしまう、そんな風に考えていたと思う。
高みを目指せば周りに人が少なくなるのも当然か、なーんて気取ってみたりしても、結局は自分から孤独の沼に片脚突っ込んじゃってるだけで、そうすると自分のことしか見えてなかったのか―、とか、今になってようやく気付くに至った。
物語を書いて、本を創った。それ自体は良かったことといって間違いない。そして、その本が存在証明の助けになってくれるだろう、というのも同じ。ただ、本そのものが私の代わりに残る、というのは、半分は正解で、半分は間違っていたかなと、今は思う。
これから出す書籍があればそれも含めて、それらを買ってくれた人、読んでくれた人たちに何かしらの感想を抱いてもらえれば。わずかでも、心動かされる部分があったと思ってもらえれば。
読んでくれた人たちの心の中、ハートの内側に、ノベリストとしての私がちょっとずつ残っていくのではないか。それこそ、本当の『存在証明』ではないか、と、そんな風に――。
そういうわけで、イチ作家史の生き証人になってやってもいいかなーって方はぜひお手に取ってみてください。
全体的にサツバツとした話が多いのは否めないけれどね!
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