ザ・なんにもない日
何にもする気が起きない日だった。なんでもない日に感謝を、とかそういう雑な学びを主張するわけでもなく、ただただやる気が出ない、そんな一日だ。多少なり気分が乘っていればやるべきことはいくらでもある。しかしどうにも気乗りしない日が発生するのは如何ともしがたい。ここ数日の湿っぽい天気も、いくらか関係しているか。
読みかけの本を読み終え、中途セーブしていたゲームをクリアする。今日やったことを強いて挙げるならそのくらいだ。どちらも楽しいのには違いないが、クリエイティブかと問われれば自信はない。まあ、今すぐ線にならなくてもいずれ何かとはつながると信じて、食って寝るだけの一日にしなかった自分をゆるめに褒め称えておこう。プライベートだけでなく、6月は全体的にモチベーションが低下した月だった。焦りがないではないが、これまでと別の方向に歩き出そうとするなら一度はカラに近くなったエネルギーを充填する時間も必要だ。
いちばん最初に『なんにもない』と書いたとおりに目立った出来事は特にないのでこれ以上書き連ねるのもなかなか難しい。しかしキーボードくらい叩いて記事ひとつくらいは残してやりてえなあ、という、物書きとしてのふんわりとした矜持だけで文章を編んでいる。出来上がりはたぶん隠れ家的名店レトロ喫茶のオムライスよりふわふわだろう。目で味わうものだから溶けたり消えたりはしないが、それが良いか悪いかはわからない。消したくなったら消すしな、と思いながらも、おそらくはそのままだろう。めんどくさいから。
目安となる文字数はだいたい決めている。長くなる分にはいい。ただ短くなりすぎてしまうと無理に記事にしなくていいよな、とか考えてしまうのでとりあえず引き伸ばしの限界に挑戦しようと試みている。団子一個からギョーザの皮を作ろうとしているみたいだ。伸ばすだけ伸ばして厚みがない。いやむしろ団子ほど中身もつまっていないからそもそも潰せないかもしれないな、最初からペラペラのオブラートの方がたとえとしては適切だ。伸ばせないならちぎって散らすか。世にもめずらしい半透明で主原料がデンプンのちぎり絵、誰が見るんだそんなの。まあnoteという名前の媒体だしたまには書き殴ってみてもいい。文章としてはまったく価値がなくても、メイリオで表示されるだけでそこまで雑でない感じに見えるのは不思議なものだ。
なんにもなかったが故に別段何も考えずに書き散らかしていても、それはそれで少しばかり楽しくなってきたから書かないよりはマシといえそうだ。他の誰かの創作物に触れる時間はもちろん大切だが、やっぱり自分で作っている方が楽しい。でもやっぱり全然やる気しない日も本当に何も起きない日も出てくるし、そのたびにこんな文章書くのも気が引けるので、記事の流れを指まかせにするよりは書かない方が、とも思わないではない。しかしながらその時その瞬間の気分でまた違ったものが生み出されるかもしれないし、こんなノリでも書きつける意味はあるのかもしれない。知らんけど。
今日の日中はアルゴスの戦士によって聖地アルゴールが救われたので、次にやる気が起きない日が来た時にはDr.ワイリーの悪行でも止めることにしよう。エッセイ風ドラゴンクエスト1とか書いてみたいけど時間かかるし、まあ常に予定は未定、未来は不定である。願わくば創作と関係ない部分でのストレスがちょっとでも減ってほしい。ただそれもネタにできる程度なら、何も無いよりはマシなのかな。いや知らんか。