映画007一挙放送 9〜13作目 - 感想(黄金銃・私愛した・ムーンレイカー・ユアアイズ・オクトパシー)

はじめに/番組詳細

日程・時刻・バージョン・ラインナップ(簡易版)

◯2023年5月より、BS日テレにて毎週木曜夜9時頃から、映画007シリーズ24作品の一挙放送がスタートしました。

・「ドクター・ノオ」から「スペクター」までの24作品、字幕版での放送。最新作「ノー・タイム・トゥ・ダイ」(2021年公開)は無し。
・CMアリ恐らく全作品ノーカット
・夜9〜11時半、または8〜11時頃まで。
・エンドクレジットも最後まで
・レストア・スタッフ・クレジットも有り
・一部を除いたほぼ全ての作品がレストア盤
・同年10月、全ての字幕版の放送が終わった翌週から、今度は吹替版でイチからスタート。
「またやるんかーい!」と軽くショックを受けたら吹替で嬉しかったです、BS日テレさん。

◯いつかシリーズ全てを見たいと思っていたので、この一挙放送はとてもありがたかったです。せっかくなので定点観測的に、感想を日記のように、書き残しておきます。
とはいえ本腰入れて見た訳じゃないので、ぼんやりしています。
日記です。
感想です。


▽シリーズ全体のあらすじ

◯スパイ映画の金字塔、世界的な映画シリーズ。
イアン・フレミングのスパイ小説を元に、イギリスの諜報機関MI6に所属する主人公の活躍を描く。コードネーム="007"(ダブルオーセブン)を有するジェームズ・ボンドが、世界を脅かす犯罪組織と戦うスパイ・アクション映画。

◯シリーズといっても一部を除くほとんどの作品が独立したものでありつつ、お決まりの要素やお馴染みのキャラクター等やんわりと繋がりもあったり、有名であると同時に稀有なシリーズでもあります。
全作品ほとんど同じあらすじで、その点では寅さんみたいなシリーズであり、数年毎に主演俳優が変わる点は、「今度は誰があの役をやるのか?」という歌舞伎のような面白味もあります。
ちなみに映画の007シリーズは全てカラー作品。


▽007/黄金銃を持つ男(9)

監督:ガイ・ハミルトン
製作:ハリー・サルツマン、アルバート・R・ブロッコリ
主演:ロジャー・ムーア
共演:ブリット・エクランド、クリストファー・リー、デスモンド・リュウェリン、ロイス・マクスウェル、バーナード・リーほか。
初公開は英米日ともに1974年。

(あらすじ)殺し屋・スカラマンガよりボンドへ届けられた抹殺予告。調査に向かったボンドは、やがて太陽光エネルギーにまつわる陰謀に立ち向かうことになる。

感想

味方(?)のスパイと姪っ子たちが、道場生達と戦う場面が戦隊モノみたいで、構図とか良かった。

中盤。展示販売されてる車を、試しに座っている最中の客を乗せたまま勝手に動かし、窓を突き破って敵を追いかけるボンド。その客は作中で度々出くわす保安官で、協力してくれるようになる。たまに見る展開ではあるけど、何だったっけ?とりあえず「コマンドー」冒頭を思い出した。
その車で、「曲乗り」と称して壊れた橋を走って飛ぶ。飛んでいる時にかかるSEがおもちゃの笛みたいな「ピュ〜〜〜〜〜〜〜〜⤴︎⤵︎」って感じの音で、すっっっっっっっっっごく間抜けに聞こえる。今のバラエティですらあまり聞かないような音だったよ!!笑
(確かアトロク・ティーンウェーブ・ホイッスルみたいな音)

車を飛行機にドッキングさせて逃げるスカラマンガ。有り得ないけど、これはインパクトあって面白い。


▽007/私を愛したスパイ(10)

監督:ルイス・ギルバート
製作:アルバート・R・ブロッコリ
主演:ロジャー・ムーア
共演:バーバラ・バック、クルト・ユルゲンス、リチャード・キール、ロイス・マクスウェル、デスモンド・リュウェリン、バーナード・リーほか。
初公開は英米日ともに1977年。

(あらすじ)ソ連の女性スパイ・アニヤと共に核戦争を止める為、潜水艦を食べる潜水艦を調べる。…アレ?この演出、前にも見たような??

まとめ

前作のエキゾチックな雰囲気の反動かわかんないけど、アーバンらしいカルチャーを感じる衣装や舞台が映画全体に彩りをもたらしている。服とか綺麗過ぎて、鼻につくほど文化的。
劇伴も同じく反動があったのかシンセが多用されており、それも映画全体がとてもポップに感じられる要因となっています。
興味をそそる舞台立てが面白い作品だと思いました。

製作時にかなり色々とゴタついたらしいけど、結果的には世間に受け入れられて報われた作品とのこと。

感想

世界的にも人気らしいけど、2作目と同じく列車という密室が舞台に使われたら、人気出るのだろうか。

峠を走っている最中、敵に狙われたボンド達。目の前の、羽毛布団を運ぶトラックが邪魔でなかなか逃げきれない。
敵が乗っているのがサイドカー付きバイクで、サイドカー自体がミサイルになっているのは度肝抜かれるけど、トラックを追い越してそれをかわすボンドも凄かった。つまりそれを演じるカースタントが良くて見応えあるのでおすすめです。対向車とすれ違うギリギリでトラックを追い越すシーンも結構スレスレで、緊張感がある。
ボンドがかわしたミサイルはトラックに当たり、荷台の羽毛布団が宙に舞う。羽毛のせいで視界が遮られたとはいえ、撃った当人が、被弾した物を避けられずに峠を転げ落ちるなんて、本当にプロなのかアイツは。ボンドに命中させられたとしても、結局そのまま落っこちてたんじゃないか。(ながら見だったから何か見逃したかも?)

車が潜水艇にトランスフォームするのは格好良い。

ここでシンセが鳴っている劇伴が流れて気付いたけど、これほどシンセ感のあるサウンドを取り入れたボンド映画はあったかな?注意して聴いていれば良かったな〜〜〜。
今作は77年。シンセ・ポップ流行直前だけど、過去シリーズでもよく聴けばあったのかも。

海水浴を楽しむ人で溢れるビーチに、海中から車で乗り付けるボンド達。驚く観衆も、そのシーンを見てる自分も「んなわケッ!」状態。

でけぇタンカーとか使っているし、めっちゃ予算かかってそう。

タンカーに潜水艦がまるごと収奪されるシーン。呆然とするボンドと乗組員達を、引きながら写すショットが今時で良かった。ちなみに乗り物が更に大きい乗り物に食われる演出は5作目と同じ。

終盤。ボンドが見張りを倒して銃を奪うと、人質の乗組員達が凄い勢いで反撃に出る。そんなに元気なら、ボンド居なくても反撃できたんじゃないか?という位の勢い。

敵女スパイもボンドガールも、メイク濃いめで強めだしスパイとしても強い!

えっ原子爆弾2発も撃ったのボンド!?


▽007/ムーンレイカー(11)

監督:ルイス・ギルバート
製作:アルバート・R・ブロッコリ
主演:ロジャー・ムーア
共演:ロイス・チャイルズ、マイケル・ロンズデール、ロイス・マクスウェル、デスモンド・リュウェリン、バーナード・リーほか。
初公開は英米日ともに1979年。

(あらすじ)ハイジャックされたスペースシャトル「ムーンレイカー」の行方を追ってボンドが世界を駆け回る。選民思想による人類淘汰を阻止すべく、遂にボンドが宇宙進出!

まとめ

番組あらすじに「遂に宇宙へ飛び出したボンド!」ってあるけど、宇宙での争いがここまで長く続くとは予想していなかった。それに宇宙空間でレーザー銃で白兵戦、しかも宇宙ステーションのすぐ側で……こんなにぶっ飛んだ展開だとは知らなかった。当時から荒唐無稽だと言われたのも、わからなくもない。
とはいえ、前作で好評だった敵キャラのジョーズが再登場したり、立派な城のようなロケーションなど絵面が豪華だったりと、大仰な展開に見合った見所も沢山ありました。

感想

今作を含め、3作ぐらい前から映像がかなりハッキリして見える印象。あくまで印象。初期作もレストアされていたからめちゃ綺麗に、めちゃクリアになっていたけど、この頃のは元の素材自体の品質が上がっていて、そもそもの画がハッキリしている気がする。全体的に色彩豊かな気もするけど、それは当時の技術の進歩なのか、美術のおかげか。レストアのおかげもあり更にくっきりはっきり。

ロケ地が豪華。城っぽい建物が豪華で格好良い。

ドラックスに誘われ鳥撃ちをするボンド。命中せず、「外したな」と言われるが、直後、ボンドが撃った木から敵の殺し屋が落ちてくる。「そうかな?」と自慢気に返すボンド。定番だが、良い。

今回のメインテーマ、ハットというかタンバリンっぽい音がシャカシャカ・シャンシャン鳴っているのが面白い。

ベニスのボート破壊ギャグのパターンが色々あって面白い。「ミッション・インポッシブル」シリーズ後期の雰囲気もちょっと感じる。

ジョーズ、おまっ…また出てくるんか!笑

ゴンドラが発着点に突っ込むシーンはワイスピ級に派手で見もの。ワイスピがそもそも007オマージュなんだけども。

ジョーズ、ジャンプの敵キャラみたいな寝返りだった。こういう所もワイスピは踏襲しているのだろうか?

隠し銃でドラックスの胸を撃ち抜くボンド。
「胸が痛むだろ?」
やはり殺しておいて捨て台詞は健在。

そういえばいつからか定番となっていた、ボスを倒した後のおまけみたいな、残党に狙われるけど返り討ちにして女性といちゃいちゃする、っていういつもの展開は無くなった?ヒロインとのくだりはあるけど部下に狙われたりはしてないかも。


▽007/ユア・アイズ・オンリー(12)

監督:ジョン・グレン
製作:アルバート・R・ブロッコリ
主演:ロジャー・ムーア
共演:キャロル・ブーケ、ハイアム・トポル、デスモンド・リュウェリン、ロイス・マクスウェルほか。
初公開は英米日ともに1981年。

(あらすじ)

まとめ


感想

まるまる見逃した。


▽007/オクトパシー(13)

監督:ジョン・グレン
製作:アルバート・R・ブロッコリ
主演:ロジャー・ムーア
共演:モード・アダムス、ロバート・ブラウン、ロイス・マクスウェル、デスモンド・リュウェリンほか。
初公開は英米日ともに1983年。
MGMがユナイテッド・アーティスツを買収したので、今作より配給にMGMの名前も加わる。

(あらすじ)

まとめ


感想

ほとんど見逃して、ラスト20分しか見れませんでした。

何故か今作はレストアでは無かったです。毎週エンドクレジット後にあった、最後に出てくるレストアスタッフのクレジットが、今回の放送では出てきませんでした。今までずっとレストア版だったので、画質の違いをよりくっきりはっきり判別できます。『ムーンレイカー』とか凄く綺麗だったから、こう見ると正直、修正前が粗く見えるほど…。


シリーズの感想記事リンク

コチラ。

1(ドクター・ノオ)
https://note.com/yukanoyu2157/n/ncb7c33ead211?sub_rt=share_pw

2(ロシアより)
https://note.com/yukanoyu2157/n/n2d0ba2afbd8d?sub_rt=share_pw

3(ゴールドフィンガー)
https://note.com/yukanoyu2157/n/n0d585ef2d5b8?sub_rt=share_pw

4~8(サンダー・二度死・女王・ダイヤ・死ぬやつ)
https://note.com/yukanoyu2157/n/n3c95c5e09be8?sub_rt=share_pw

番外&14~16(ネバーセイ・美しき・リビング・消された)
https://note.com/yukanoyu2157/n/n1b207ed43c27?sub_rt=share_pw

17~21(ゴールデン・トゥモロー・ワールドイズ・ダイアナザ・カジロワ)
https://note.com/yukanoyu2157/n/n716da3c017ae?sub_rt=share_pw

22~24+25(慰めの・スカイ・スペクタ・ノータイム)
https://note.com/yukanoyu2157/n/n2c6c663508a7?sub_rt=share_pw

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