仕事が無い!?グッズデザイナーの閑散期
はろ〜。元気ですか?
世間話で、詳しくない業種だと当たり障りなく「繁忙期」や「閑散期」を聞きがち&聞かれがち。いつも返答に困ります。
「繁忙期」や「閑散期」っていつなんだ〜〜〜!?
答えになってない気がする。
でも、就職している会社や取引先によって違うから断言できない…。
ライブグッズやイベントグッズを作成する場合は、開催時期に間に合うように作ります。だからイベント前が忙しくなります。
アニメのキャラクターグッズを作成する場合は放送時期に合わせて忙しくなります。
ファンは新規の描き下ろしイラストがあると喜んでくれるので、アニメ放送などに関係なく企画を立てたりコラボしたりして、ポップアップショップ用にグッズを作ることもあります(アプリゲームのガチャイベントといっしょ。いつも新しいテーマで楽しませる)。
オンラインショップがある場合は、実店舗で販売するときとは異なるスケジュールになるので、忙しさの時期がずれるかも…。
グッズデザイナーもサービス業のひとつですが、大型連休や「バレンタイン商戦」「クリスマス商戦」とかには直接的には関係しないです。
扱っている作品による!
アニバーサリーだと、おめでたいのでお祭り騒ぎでイベントやったり、それに伴いグッズ販売したりするので、1年中忙しいということもある。
グッズデザイン会社に就職予定の人は、面接で繁忙期を聞くのが一番だよ。
じゃあ、「閑散期」はいつなんだ〜!?
これも「会社や取引先による」と言えるけれど…、「仕事が減るとき」はあります。
①旧正月中は入稿作業をしない
「旧正月」と呼ばれるもの。中国のお正月休みのことです。
日本でも年末年始は冬休みがあり、たいていの日本企業は三ヶ日を営業停止にします。中国も正月中は営業停止になります。
グッズデザインと何が関係するのかというと「製造工場」です。国内でもグッズを作っているのですが、物や量によっては中国の工場を使います。
グッズを生産する工場がお休みになるため、旧正月直前や旧正月中は入稿しません。
代わりに、早めに入稿したり休み明けに急いで入稿したり、ほかのデザイン案件を進めたり…ということがあるかも。
②イベントをやらない・中止になった
例えば……
「イベント開催に伴いグッズデザインを依頼された。問題発生でイベント中止によりデザイン依頼が白紙になる」
……とか。(滅多にないけどね)
しかし、まさに今!(2020年3月)
「新型ウイルスの影響で仕事が減る話」は、時事ネタだから未来に読む人にとってピンと来ない内容になるかもしれないけど書きます。
「新型コロナウイルス感染症発生」によりイベントは中止・延期の対応になりました。先のイベントが延期や中止となってデザイン依頼が中断したり保留になったり白紙になったりしています。
企業側としても先行き不透明。
イベントが無いのでグッズの販売予定も無く、グッズデザイナーに依頼する仕事が無い……という状態です。
③企業側の予算がない
予算がないときは、外注を使わずに社内のデザイナーを使うことが多いです。支払う給料は一律だからね。デザインはコストなので、安ければ安いほど企業にとっては嬉しい。
というわけで、「閑散期はいつなんだ?」という問いに対する答えは「平和じゃないとき」かなあと思います。グッズは娯楽なので、いざというときの優先度はかなり低いです。
しばらくは企業のコスト意識が厳しくなるのかなぁ。
新型ウイルスの影響でイベントが中止。販売するはずだったグッズがいったん在庫になって、イベントで得るはずだった売上も無い……。
フリーランスへの支払いも厳しくなるんじゃないかな。どうなるんだろう?
落ち着いたら、エンタメ業界はいつも通りの賑わいになると思う。ファンもイベント中止で悲しい思いをしているし、グッズ購入機会を待っているはず。いつものグッズ製作数・仕事量になり、また忙しい日々になるかな?
自社でECサイトを持っている企業は変わらず忙しいと思います。販路がリアルイベントじゃなくてインターネットなので。