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らしさの模索 ー 結婚式、どうする?

婚約・入籍を経て結婚式を控える今、世間と夫と自分の価値観の狭間で揺れる機会がぐんと増えた。
なんとか折り合いをつけながら、そしてあわよくば楽しみながら、「わたしらしさ」「わたしたちらしさ」を模索する日々の記録を残してみようと思います。

今からさかのぼること約1年。
去年の2月におプロポーズを受け、さっそく手に入れたゼクシィで「ブライダルフェア」なるものが存在することを知った我々は、2週間後にもう予約を入れていた。

なんでも式場の見学や料理の試食ができるだけではなく、ホテルの宿泊券だの、コース料理やアフタヌーンティーの無料チケットだの、QUOカードだのがもらえるというではないか。そんなおいしい話ありますか?と血眼になって調べてみたが、どうやら本当にあるようだった。
きっと参加者の1組でも成約すればたやすくペイできるのだろう。ブライダルビジネスが動かす金額の大きさ……。


ブライダルフェアめぐり

我々は神戸・三宮エリアの4軒のフェアに参加した。
以下、かんたんに所感を書いてみる。

1軒目:ハーバーランドのホテル
数年前の誕生日にディナーで訪れたことがあり、クラシカルながらも洗練された雰囲気が大好きだと思っていたところ。
会場の説明と見学、試食会と進み(一皿ずつコース仕立てで出てきた!)、2時間ほどで終了。契約を迫られることもまったくなく、見積もりと資料をもらって拍子抜けするほどあっさり終わった。

終始プランナーさんのお人柄とご対応が良すぎて、晴れやかな気持ちでホテルを後にする。
特典として、ホテル内のアフタヌーンティーとスパのチケットをいただく。

2軒目:旧居留地のホテル
同じく誕生日のディナーで訪れたことがある、モダンでおしゃれな雰囲気のホテル。大人気らしく、知人も何名かここで式を挙げていた。
流れは1軒目とほぼ同じだが、ここはとにかく同時進行のカップルが多かった。5〜6組くらいが入れ替わり立ち替わりで見学した記憶。希望の日取りもほぼ空いていなかったので、さすが人気の会場だなあという所感。

ここはプランナーさんとの相性が良くなかった……。
ヒアリング時に言葉を変えて同じことを何度も尋ねてきたり、見積もりを依頼しても「今決めないのであれば見積もりは見ないほうが」と頑なに出してくれなかったりと、全体的に不信感のある対応であった。ホテルは素晴らしかったけれども、その印象が残ってしまい、ここはないねという結論に。
特典はディナーチケットと宿泊券。豪華すぎる。

3軒目:北野の異人館
異人館での結婚式にずっと憧れがあり、インスタの広告でよく表示されていたところのフェアに訪れてみた。
こぢんまりとしたガーデン付きの邸宅。ホテルのようなきらびやかさはないが、「お屋敷」らしい風情とシックな調度品がとても好みだった。ゲストとの距離が近そうなのも良い。
会場の雰囲気とコンセプトは理想通りだったのだが、いざ見積もりを見ると黙り込んだ。勝手ながら幾分お安めかと思っていたのだが、価格帯はホテルと変わらない。それからガーデンウェディングありきのプランだったため、当日まで天気にやきもきするのが嫌だなと思ってしまった。

おそらく我々が確度の高そうな振る舞いをしていたため、あれこれと引き留められて5時間近くも拘束される。打ち合わせ場所にデザートプレートが出てきたときには(コースの試食はずいぶん前に終えている)、このままとって食われるんじゃないかとびびり倒した。さすがにぐったりと疲れる。
特典はなかった気がする。

4軒目:元町の結婚式場
チャペルのステンドグラスに惹かれて訪れた。
自然光に透かされたそれは写真に違わぬ美しさ。荘厳な雰囲気のチャペルで生演奏と歌唱を聴かせていただき、にわかに神聖な気持ちになる。

こちらはとにかくプランナーさんが素敵だった。男性だったのだが、丁重さとフランクさのバランスがなんとも絶妙で、二人して好きになってしまった。まったく押し売りをせず、最初に説明された通りぴったり2時間で切り上げてくれたのも好感が持てる。前回で懲りていたので……。
特典としてQUOカードを1万円分いただく。



あらためて、いろいろと良い思いをさせてもらったな……。
デメリットを挙げるならば、拘束時間が長いことと契約を迫られる可能性があることだろうか。また、冷やかしで行くには相応の覚悟が必要(招待客の人数や内訳なども確認される)と思われる。

「家族のみで挙式」という選択

以上4軒、いちおう「挙式・披露宴ありき」で検討してみたのだが、必要な金額と我々の価値観を鑑みた結果、「やはり披露宴はなしでいこう」という結論に至った。
フェアの中で「挙式のみ」というプランの存在を知ったため、そちらで進めてみようかという話に。家族へのお披露目はできるし、金額もぐっと抑えられる。

候補に残ったのは1軒目と4軒目。
宿泊特典が2回付いていること、価格に対して内容が非常に充実していることが決め手となり、1軒目の挙式プランに決定した。

友だち大集合もあきらめられない

でもやっぱり、友人たちにも一堂に会してほしい!という希望を捨てきれませんでした。
人生の違うフェーズで出会って関係を築いてきた友人たちに一度に集まってもらえる機会なんて、結婚式を逃せば多分一生ない。

ここで、以前からぼんやり話していた「結婚パーティー案」が持ち上がった。
二次会以上披露宴未満くらいの、カジュアルとフォーマルが混ざった温度感で、会場を借りてパーティーを催すのはどうだろうか、と。

実は、前々から目星を付けていた会場があったのだ。
旧居留地のレストラン『TOOTH TOOTH maison15』。異人館ならではの雰囲気が理想にぴったりで、ここを一棟借りてパーティーができたら素敵だなと考えていた。
……のだが、なんと昨年の6月に閉店が決定。2月に問い合わせした際はOKとのことだったのだが、閉店のお知らせを見てあわてて再度連絡すると、「業態が変わるので貸切はなんとも……」という回答。今は『Salon15 TOOTH TOOTH 旧神戸居留地十五番館』と名前を変え、紅茶屋とティーサロンを運営されている。

晴れて振り出しに戻り、会場探しが始まった。
結婚式場は披露宴のプランしかないことがほとんどだったので、レストランに絞って地道に検索をかけ続けるが、なかなか条件に合うところが見つからない。
アクセスが不便だったり、音響設備がなかったり、収容人数が少なすぎたり、いかにも二次会!といったチープな雰囲気だったり、3ヶ月前にならないと確約できませんと言われたり……。みんなと違うことをしたければ、相応の努力が必要なのだと実感する。

まとめサイトはあてにならないことがわかり、ついにGoogleマップでちまちま探し出したころ、「これは!」という会場を見つけた。
一棟貸し、アクセス許容範囲内、収容人数クリア、音響完備、演奏OK。異人館風の建物で雰囲気も抜群に良い。普段はレストラン営業をされているが、ブライダル用のプランも充実している様子。

さっそく見学に伺うと、プランナーさんが対応してくださった。お話を聞けば聞くほど、まさに我々が探し求めていた「ちょうど良い」会場である。
1.5次会というのだろうか。半披露宴的でありながらも、仰々しいセレモニーはなしにして、ゲストとの距離が近いひとときを過ごしたい。そんな願いを叶えてくれるところだった。
見積もりも予算ぴったりである。いったん持ち帰ってみたものの、すぐに契約の意思をご連絡した。

挙式とパーティー、二兎を追う

そんなわけで、「挙式+披露宴」でも「挙式のみ」でもなく、「挙式とパーティー」という二兎を追う選択に落ち着いた。いずれも今春を予定している。

挙式はもうお花を決めたら終わりなので、ペーパーアイテムなどが必要となるパーティーのほうが準備は大変そうだ。
パーティーのほうは、ドレスや小物類の調達もすべて自力でやらねばならないので、一括でお任せできる披露宴に比べるとそのあたりが面倒なのかもしれない。けれども今のところは何にも追われていない、逆に大丈夫なのだろうか……。

無事に終わったら、具体的な会場名や金額を含めてあらためてまとめたいなと考えている。
とにかく今は体調をととのえて、肌を荒らさないようにしたいです!

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