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手ぬぐいのこと

最近朝の洗顔の後の顔を拭くのに手ぬぐいを使っています。
昔ながらの木綿の手ぬぐいです。

我が家は私以外は夫と次男と、男ばかり。
毎朝タオル類は洗いたてのものと交換しているものの…
洗顔したあと、洗面所に掛けているタオルを共有するのが無理で笑
手を拭く分にはいいのですが、顔を拭くのは…

解決策は突然にやって来ました!
ある日、ハンカチや靴下の引き出しを整理していましたら、ずっと捨てられずにいた手ぬぐいが仕舞ってあります。
「祭」と染められた豆絞り(柄?)の手ぬぐいが2本。
これは息子たちが子供の頃、氏神さんの夏祭りで子ども神輿に参加した時に配ってもらったものです。
みんなこれで鉢巻きして…可愛かったな。
当然捨てられず大切に保管。
その子らも既に30を過ぎました。
大切に持っていたとて…

これを私専用の顔拭きにすればいいやん!と。
もう1枚出自不明の赤い手ぬぐい(多分美術館で購入したもの)と合わせて3枚あればローテーションを組めます。

使ってみると、もう何度か水をくぐった手ぬぐいは使い心地最高です。
顔から塩素が経皮吸収されるのが嫌で、朝の洗顔はキッチンの浄水器を通した水でそっとすくって当てる程度に洗います。洗顔料は使いません。
その後手ぬぐいに濡れた顔を埋めると、擦らずともすーっと余分な水分が吸い込まれます。

手ぬぐいって、端が切りっぱなしなのをご存知ですか?
このまま使うと、洗う度にどんどんほつれます。
これは…まつった方がいいのか?このまま使うのはだらしないのか?
と思ったので、初めて手ぬぐいの端の始末について調べてみました。

その昔、手ぬぐいは着物を作った残りの布だったらしく、そもそも余った布だし使い捨て前提なので気にせずそのままだったそうです。
それと、まつったらその分布が重なって乾きも遅くなります。
早く乾いて雑菌の繁殖も抑えられるこのスタイルが道理にかなっているそうです。
また、鼻緒が切れた時の応急処置に手ぬぐいが使われることも多く、その時端がまつられていない方が裂きやすいというのも理由の一つだそうです。

手ぬぐいは、使いはじめの頃は洗うと端はもちろんほつれますが、その度にほつれた所を切っていると、そのうちある程度ほつれたら落ち着きます。

こんな感じ

ここまでくれば、ほつれは止まります。
手ぬぐいを育てる…とも言うそうです。


タオルを使うのが当たり前になった現代。
日本人なのに手ぬぐいのこと、調べるまで知りませんでした。
布の重なりのない手ぬぐいは、実はとても乾きが早く衛生的な優れものだったということです。

もし引き出しに眠っている手ぬぐいや、飾るために買った手ぬぐいがあれば、ぜひ使って見てください。
手ぬぐい育てましょ。

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